急事態宣言後
初めての週末 各地では

政府の「緊急事態宣言」が出てから初めての週末となる11日、各地の繁華街は多くの店が休業したり、営業時間を短くしたりしていて人通りはまばらとなっています。

原宿の竹下通りでは

このうち、ふだんは多くの若者などでにぎわう東京 原宿の竹下通りでは、衣料品店や雑貨店など多くの店のシャッターが下ろされ、臨時休業の張り紙が張られています。営業している飲食店やドラッグストアも営業時間を短縮するなどの対応を取っていて、人通りはまばらとなっています。

13年前から営業しているレストランでは、窓を開けて換気し、テーブルを拭いて除菌していますが、開店から1時間たっても客はいないということです。東京都の協力要請では、飲食店は午後8時までの営業となっていますが、予約がなければ、2時間早めて午後6時で店を閉める予定だということです。

レストランを営む50代の男性は、「こんなに人通りがないことは今までになく緊急事態宣言が出てなおさら少なくなりました。営業としてはなりたっていませんが、店内の除菌や営業時間の短縮で感染のリスクを抑えながら営業しています」と話していました。

また土産店の70代の男性は、「観光客が来ないので緊急事態宣言が出る前から多くの店が休んでいました。外国人向けの品物を販売しているので、ほとんど売れません。潰れる店も出てくるのでは無いかと思います」と話していました。

大阪では

緊急事態宣言が出され、不要不急の外出自粛が呼びかけられる中、大阪の中心地、ミナミの道頓堀は、多くの店舗が臨時休業していて人通りもまばらになっています。

65歳の男性は、「店が閉まり人もめっきり減ってしまって、別世界に来ているようです。しかたないと思いますが早く元の活気ある道頓堀にもどってほしいです」と話していました。

一方、大阪 中央区にある公園には、幼い子どものいる家族連れなどが多く訪れていました。そして、自転車に乗ったり散歩をしたりして、運動不足の解消や気分転換をしていました。

4歳と1歳の子どもと散歩に訪れた37歳の会社員の男性は「緊急事態宣言のあと、子どもが家にいることが増えているので、少しでもストレスを解消してあげたいです」と話していました。

福岡の繁華街 天神では

新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が出されてから初めての週末を迎えた福岡市の繁華街・天神では行き交う人の姿はまばらで閑散としていました。

多くのデパートや商業施設が集まる福岡市の天神はふだんの週末は買い物や食事などに訪れる人たちでにぎわいますが新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受けてデパートや商業施設は一部を除いてほとんどが臨時休業していて11日午前中の人通りはまばらでした。

福岡市と各地をつなぐ高速バスのバスターミナルでもバスを待つ人は少なく、出発するバスの乗客も1台に数人程度でした。

市内の20代の女性は「本当は外に出たくありませんが仕事で天神にきました。バスで来ましたが乗客が少なくみんな席を空けて座っていました」と話していました。

また、花の配達で訪れた男性は「人通りが本当に少なくてびっくりしました。週末にここまで人の少ない天神をみるのは初めてです」と話していました。

独自の「緊急事態宣言」 名古屋では

一方、県独自の「緊急事態宣言」を出した愛知県。

ふだんの週末ならば、多くの買い物客や家族連れでにぎわう名古屋市の中心部も、人通りが少なくなっています。また、出歩いている人もほとんどがマスクを着けるなどの対策を取っていました。

薬局に勤めているという50代の女性は「密集が怖いので、電車に乗らずに自転車で30分かけて来ました。薬局は休めないので、しかたないです」と話していました。

また、歯科医院に通院したという70代の女性は、「しばらくは診察のために外に出なくてもいいようにまとめて治療してもらいました。宣言で人も少ないと感じますが、終息するまではなるべく外出を控えます」と話していました。