月の韓国向けビールの
輸出額 ゼロに 財務省発表

日本から韓国向けの先月のビールの輸出額がゼロになったことが財務省の統計で分かりました。韓国への食品や飲料の輸出の減少に歯止めがかからない状況が続いていて、日本製品の不買運動が影響しているものとみられます。

財務省が発表した先月の貿易統計によりますと、日本から韓国へのビールの輸出額は、ゼロになりました。

去年の同じ月の輸出額は8億34万円でした。

韓国は日本のビールの主な輸出先で、去年の国別の輸出実績ではトップでしたが、ことし9月に前の年の同じ月に比べて99.9%もの大幅な落ち込みになったのに続き減少に歯止めがかからない状況です。

このほか韓国向けの食品や飲料では、インスタントラーメンも去年の同じ月に3254万円あった輸出額がゼロになりました。

「清酒」の輸出額は去年の同じ月に比べて98.7%減り、2億852万円から250万円に減少したほか焼酎も91.6%減少していて、日本製品の不買運動がさまざまな食品や飲料の輸出にも影響しているものとみられます。

一方、清涼飲料水などの飲料は去年の同じ月に比べて86.3%減りましたが、前の月のゼロから195万円に増加したほか、しょうゆも67.6%減りましたが、前の月に比べるとわずかに増加しました。

また、韓国から日本への先月の輸入額をみますと、食料品が前の年の同じ月に比べて、8.7%増えた一方、石油製品などの鉱物性燃料が36.5%、木材などの原料品が28.2%それぞれ減ったことなどから、輸入総額は2728億円と前の年を12.2%下回りました。