療機関の統廃合「賛成」
7割近く 内閣府世論調査

病院の再編や統合をめぐる内閣府の世論調査で、24時間の診療体制を維持するための医療機関の統廃合に7割近くが「賛成」と答えました。

内閣府は、ことし7月から9月にかけて全国の18歳以上の5000人を対象に、医療機関の選び方や受診状況などに関する世論調査を行い、56%に当たる2803人から回答を得ました。

24時間の診療体制が維持できるよう、複数の医療機関を統廃合して医師や看護師などを集める考えについて尋ねたところ、
▽「賛成」、「どちらかといえば賛成」が、合わせて69%、
▽「反対」、「どちらかといえば反対」は、合わせて28%でした。

反対と答えた人に、理由を尋ねたところ、
▽「医療機関までの所要時間が長くなると思うから」が最も多く34%、
▽次いで「統廃合により医療機関が減るので、医療機関を選択しにくくなると思うから」が33%でした。

公立病院の再編や統合をめぐって、厚生労働省は、ことし9月、診療実績が特に少なかったり似たような病院が近くにあったりする全国400余りの病院名を公表し、議論を進めるよう求めていますが、地方からは反発の声が上がっています。

厚生労働省の担当者は「今回の結果だけをもって再編や統合が必要だと言うことはなく、地域での議論の材料にしてもらいたい」と話しています。