位儀式の細目決まる

政府の式典委員会が開かれ、来月22日に行う天皇陛下が即位を内外に宣言される儀式「即位礼正殿の儀」の詳しい手順を定めた「細目」などを決定しました。また祝賀パレードは、天候が悪化する見通しの場合、4日後の26日に延期することになりました。

それによりますと、来月22日に行う天皇陛下が即位を内外に宣言される儀式「即位礼正殿の儀」では、天皇陛下が歴代天皇の即位の儀式などで使われてきた「高御座(たかみくら)」に上り、おことばを述べられたあと、総理大臣が祝いのことばを述べ、総理大臣の発声で参列者が万歳を三唱するとしています。

また皇族方の服装について、伝統的な装束は高齢の皇族には負担が大きいとして、天皇皇后両陛下と秋篠宮ご夫妻を除き、今回、えんび服やロングドレスも着用できることになりました。

同じく来月22日に行われる祝賀パレードの「祝賀御列の儀」は、雨天の際はオープンカーではなく、天皇陛下が皇室の重要な行事などで乗られる車を使用します。

さらに天候が悪化する見通しの場合、4日後の26日に延期し、26日も悪天候が予想されれば、パレードは取りやめとなります。

実施するかどうかは、前日となる21日、または25日の午後6時半に発表する予定です。

またパレードで使用するトヨタ自動車の「センチュリー」の写真が公開され、使用後は東京・港区の迎賓館や京都市の京都迎賓館で、期間を定めて一般公開されることになりました。

また会合で、菅官房長官は、「即位礼正殿の儀」、「祝賀御列の儀」、そして祝宴にあたる「饗宴の儀」は、それぞれ憲法に定める国事行為として行うことを、近く閣議決定する考えを示しました。

首相「政府一丸となって対応」

安倍総理大臣は、式典委員会の会合の最後にあいさつし、「今回の即位礼正殿の儀は、平成を上回る190以上の国や国際機関の代表の方々の来日が予想されており、世界各国からの賓客の受け入れに万全を期すとともに、儀式が円滑に、また厳粛に行われるよう政府一丸となって全力を尽くしていく。国民の皆様には、円滑な挙行に向けて、ご協力を賜りますよう、よろしくお願いする」と述べました。