位継承に伴う恩赦
“復権”などで検討 法務省

皇位継承に伴う恩赦について、法務省は、「被害者重視の観点も重要だ」といった指摘も踏まえ、来月行われる、天皇陛下が即位を内外に宣言される儀式に合わせて、有罪判決を受けたために喪失した資格の回復などに限って実施する方向で、検討することにしています。

恩赦は、裁判の手続きによらず、有罪判決の効力を失わせたり、いったん喪失した資格を回復させたりするもので、政府は、皇位継承に伴う実施を検討しています。

これに対し、政府関係者からは、「時代も変わってきており、被害者の感情を重視する観点も重要だ」といった指摘が出ています。

これも踏まえ、法務省は、来月22日に行われる、天皇陛下が即位を内外に宣言される儀式、「即位礼正殿の儀」に合わせて、有罪判決を受けたために喪失した資格を回復させる「復権」などに限って、実施する方向で検討することにしています。

今回、皇室の慶弔時に際し、恩赦が実施されれば、天皇皇后両陛下が結婚された平成5年以来、26年ぶりとなります。