ことし初のビザなし訪問団
根室から国後島に向け出発
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北方領土の元島民などがビザを持たずに島を訪れる、いわゆる「ビザなし交流」のことし初めての訪問団が北海道根室市から国後島に向けて出発しました。
「ビザなし交流」は、日本人とロシア人の相互理解を深めて領土問題の解決につなげようと、元島民やその家族、返還運動の関係者などを対象に平成4年から行われています。
ことし初めてとなる訪問団には65人が参加し、根室港で出発式が行われました。
国後島出身の亀谷一義さん(75)は「1歳の時以来の訪問です。自分の生まれた島がどんなところか自分の目で見てきたい」と話していました。
同じく国後島出身の清水征支郎さん(80)は「何度経験してもこれからふるさとへ行けると思うと楽しみだ。島に住むロシア人とよい交流ができたら」と話していました。
北方領土の訪問に使われる専用の船には、ことしから活動の様子を随時、SNSなどで情報発信してもらうため、衛星回線を利用した無線LANが新たに整備されました。
訪問団は、国後島でロシア人の家庭を訪れたり、交流会に参加したりしたあと、今月13日に根室港に戻る予定です。