ページの本文へ

にいがたWEBリポート

  1. NHK新潟
  2. にいがたWEBリポート
  3. 冬道運転の注意点は? 記者が運転を体験!

冬道運転の注意点は? 記者が運転を体験!

  • 2023年12月18日

12月11日から20日まで行われている「冬の交通事故防止運動」。重点項目の1つが「冬道の安全走行」です。本格的な冬を前に、スリップの危険性を理解してもらおうと聖籠町で報道機関向けに運転の講習会が開かれ、新潟の冬が初めての私(記者)が参加してきました。
                              新潟局記者 今井桃代

12/11放送の動画はこちら




 

 

「スリップ事故」件数は

県内で去年12月からことし3月までの4か月間に起きた、スリップ事故の件数は3956件で、このうち106人がけがをし、1人が亡くなりました。

記者が冬道運転を体験

スリップの危険性を理解してもらおうと聖籠町の運転免許センターで報道機関向けに開かれた運転の講習会。講習会では、ノーマルタイヤを装着した車で▼通常の路面と▼凍結した路面に見立てた滑りやすい路面で、運転の違いを体感しました。

まずは時速30キロほど、急ハンドルでジグザクに走行します。

通常の路面ではスリップすることなく走行できましたが、同じ速度で滑りやすい路面になると…。

私(記者)

あぁ、、! ハンドルが…持っていかれました…!

後輪が滑ってしまい、一度ハンドルをとられるとどうすることもできない状況でした。

新潟県警 阿達智隆 技能指導官
スリップしないために大切なことは、手前から減速をすることです。カーブの途中で加速したり操作が雑になったり、急な操作をしてしまうと、滑ってしまう。カーブに入る前に減速することと慎重に運転することが大切です。

次に急ブレーキ。時速50キロで走って急ブレーキをかけるとどのくらいの距離で止まれるか試します。赤いコーンが5メートル間隔で置かれています。

通常の路面では10メートル以内で止まることができました。一方、ぬれた路面で急ブレーキをかけると…。

私(記者)

あー! 全然止まれない!

ブレーキを踏んでから止まるまでの距離は27メートルほど。ブレーキを強く踏んでいるにもかかわらず、通常の路面の3倍ほど、30メートル近くまで進んでしまいました。

私(記者)

もう本当にスーっと。ブレーキをしっかり踏んでるのにどんどん前に行ってしまいました。

警察は、冬道では
積雪や凍結で路面が滑りやすくなること
車が通ったあとに「わだち」ができてハンドルをとられること
雪で視界が悪くなることなどから、危険性が高まるとして安全運転を呼びかけています。

新潟県警察本部 井上雅彦 交通事故抑止対策室長
急ハンドル急加速急ブレーキ、こういった『急』の付く運転をしないことが冬の交通事故を防止するうえで重要なことだと思います。急の付く運転をしないためには、時間と心に余裕を持った運転をしていただければと思います。余裕がないとどうしてもスピードを出したり前の車に接近して走ったりして、それが事故の原因となります。時間に余裕を持って冬期間は思ったように車が進まないんだという計画を事前に立てたうえで運転していただけたらいいのかなと思います。

~取材後記~
普段からよく運転をしていますが、冬道の運転はことしが初めて。滑りやすい路面での運転は全くハンドル操作が思うようにいかず、ブレーキをしっかりと踏んでも止まれませんでした。もしも周りに人がいたら…と怖くなりましたし、運転が終わっても心拍数が上がった状態が続きました。
事故を絶対に起こさないように、しっかりと車間距離をとって早めにブレーキを踏み、特に横断歩道などの近くでは歩行者優先を徹底して、これからも丁寧な運転を心がけたいです。

  • 今井桃代

    新潟放送局 記者

    今井桃代

    2022年入局。新潟局が初任地。事件・事故や司法、クマ対策などを取材。

ページトップに戻る