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【応援鉄!】復活へ、SLに再び火が入った! 大井川鉄道

2022年12月13日

SLの朝は早い。
運転開始の3時間前には釜に火を点けなければならない。

オレンジ色の炎が瞬く間に広がってパチパチ聞こえてくると、いよいよ石炭をくべて、蒸気が高まるのを待ちながら、こうして「作って」いく。

目盛りを見ながら蒸気圧が上がるのを待つ。"空炊き"になるとボイラーが壊れ機関車が使い物にならなくなってしまうため、目が離せない

9月の台風15号の影響で、現在全線で運転を見合わせている大井川鉄道・本線。
その一部区間、金谷~家山の運転再開が12月16日と発表されました。

前回の記事はこちら
▶「【応援鉄!】汽笛よ、よみがえれ!大井川鉄道」

1年を通してSL・蒸気機関車が走る路線として知られている大井川鉄道では、この日から、SL列車も運転するということで、寸断した線路の復旧とともに、車両の整備も進めてきました。

C10-8。昭和5年製の機関車も大規模な整備を行い、12月16日におよそ1年ぶりに乗客を乗せて走ります。
そのための試運転が行われるというので取材してきました。
客車の代わりに、重たい電気機関車を引いての、負荷をかけての試運転。
おや?なんだか「顔」が違う??

あれ?やけに角ばった顔してません??

はい、これ「おしり」の方を前にして走っています。
大井川鉄道のSLは、終着駅に到着すると転車台(ターンテーブル)で機関車の向きを変えて、行きも帰りもSLの「顔」つまり、煙突のある丸い側が前になるようにしています。
しかし、今回は部分開通。当面の折り返し駅となる家山駅は元々途中駅。ここには転車台はありません。ではどうする?
答えは、バック運転。C10のような小型機関車は、石炭と水を乗せている横の隙間から、前方が確認できるようになっていて、元々この向きでも走ることができるのです。今回は、「バック運転」での試運転でした。

実は右側に向かって進んでいます

C10-8の非常に珍しいこの「バック運転」が見られるのも、この機会ならでは。
ぜひこの姿も楽しみたいものです。
金谷~家山の運転再開となる12月16日は『ごごカフェ』で、現地からリポート予定!
川根路に久しぶりに響き渡る汽笛の音を、お届けしたいと思います!

【放送予定】

『ごごカフェ』ラジオ第12022年12月16日(金)午後1:05

SLチームの皆さんと。静岡局勤務時代からのお付き合いの方も。
筆者

別井敬之アナウンサー

「NHKラジオ鉄道大博覧会」「東海道新幹線開業50周年・まるごと新幹線」「BS鉄道ファン倶楽部」「夢のSL記念館」「SL復活C571よ永遠に」など鉄道番組多数。時刻表検定取得。愛読書は時刻表(中型全国版)の"乗り鉄"。東海地方のJRは乗り尽くし完了。私鉄と第3セクターがもう少しかかりそう。。。