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サッカーで交流!ブラジルと日本の子どもたち

2023年8月17日

「ハロー!ネイバーズ」 今回はナビゲーターのヴィトルさんの地元、豊田市を紹介します。豊田市は多くのブラジル人が暮らしています。その豊田市で、サッカーを通じてブラジルと日本の子どもたちの交流を生み出していこうという取り組みが始まり、ヴィトルさんが取材に行ってきました。

サッカーがつなぐ ブラジルと日本の子どもたち

ハロー!ネイバーズ ナビゲーター ヴィトルさん

ハロー!ネイバーズ ナビゲーター ヴィトルさん

「ぼくが育った保見団地にやってきました。ここのグラウンドで何か行われているみたいです。子どもたちがいっぱい居ますよ。」

毎週金曜日、小学生を対象にした無料のサッカー交流会が開かれています。
この団地は、住民の半分ほどが外国にルーツを持つ人たち。
ブラジル人と日本人の子どもたちが一緒に楽しんでいます。

この交流会のコーチ、実は、ヴィトルさんの同級生です。

スタッフにも同級生のヤスエさん、レチシアさんが関わっています。

各地のチームで指導を行っている今井さん。
サッカーでコミュニケーションがはかりやすくなると言います。

サッカー指導者 今井大志さん

「ふだんは言葉が違い、つながりが難しい子どもたちがボールひとつで楽しくやっている姿を見ると、とても大事な機会になっているのかなと思います。」

日本に暮らしていても、日本人との接点がない

NPO希望の光代表理事 山家ヤスエさん

ことし5月から本格的に始まった交流会。立ち上げたのは、この団地出身の山家ヤスエさんです。ブラジル人と日本人の子どもたちが楽しめる場所をつくりたいと始めました。

NPO希望の光代表理事 山家ヤスエさん

「子どもたちが一番気を張らずにリラックスした状態で交流出来るのは"遊びの場"だなと思いました。」

山家さんはブラジル学校を運営する団体の代表です。
学校にはブラジルにルーツを持つ、小学生から高校生までの17人が通っています。

日本の学校になじめなかった子や、ブラジルに帰国するための準備の場所として1996年に設立された学校。
通っている子どもたちは日本人との接点がほとんどありませんでした。

NPO希望の光代表理事 山家ヤスエさん

「子どもたちの生活を見ていて、この子たちは本当にコミュニティーの中でしか暮らしていないという所を課題視して、もっと頻繁にもっと日常的に子どもたちが交流できる場を作ろうと思いました。」

サッカーを通し、進む交流!

サッカーならチームメイト同士で自然と会話も弾みます。

日本人の参加者

「ブラジルの子と分かり合えてうれしかったです。」

ブラジル人の参加者

「交流が増えると日本を楽しんで、もっと日本語をしゃべれる様になると思う。」

ブラジル学校5年生 イウジ君

ブラジル学校5年生のイウジ君。これまでサッカーの経験はありませんでしたが、交流会に参加するなかでサッカーが好きになりました。
イウジ君、ブラジル学校とグランパスが主催したイベントにも参加しました。

選手たちと交流をして、思わずこの笑顔。

ますます、日本のサッカーが大好きになりました。

ブラジルへ帰国後の新たな夢は・・・

しかしイウジ君、両親の仕事の関係でブラジルに帰国することが決まっています。
この日は、お別れ会が開かれました。
一緒に学んだ学校の友達と、悲しいお別れです。

でもイウジ君には、日本で叶えたい夢ができました。

イウジ君

「日本語を学んで日本のクラブチームでサッカーをプレイすることです。」

NPO希望の光代表理事 山家ヤスエさん

「こういうブラジルと日本間の移動も、子どもにとってはプラスの経験になればいいなと願っています。私たちにできる事は橋渡し、サッカーを通じて繋がる事を意識して実践し、接点を増やすのが私たちの役目だと思っているので少しずつサポートしたい。」

取材を終えて

ヴィトルさん

「僕は7歳で日本に来た時、日本語が話せなくても、地元の公園に行けば、遊びに混ぜてもらえた。それがとてもうれしくて、今でも記憶に残っています。気が付けば、"遊びの場"がいろんな事を教えてもらう"学びの場"に変わったと思う。きっかけさえあれば可能性はどんどん広がると思ので、子どもたちが行きやすい居場所作りは大事だなと、改めて思いました。」


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