2023年07月01日 (土)コソボ公共放送局関係者をお迎えして
皆さん、コソボという国をご存じですか。歴史の教科書にも出てくるので、聞いたことがあるという方も多いと思います。バルカン半島の要衝に位置し、複雑な民族間の紛争・対立を経て、2008年に独立を宣言したコソボ共和国。多民族国家として知られるコソボでは、公共放送局RTKが「放送を通じた民族融和」を目指し、民族の違いを乗り越えて協力し、番組の制作・放送を実現しようとしています。
このRTK（コソボ公共放送局）のメンバー10名が、先月2日、NHK前橋放送局を訪れ、「民主国家における公共放送の役割～多民族共存に向けて」をテーマに職員と意見を交わしました。この意見交換は、RTKのみなさんに地域放送局における日常の取材制作現場を知っていただき、帰国後の国内取材強化に役立てていただくことを目的にNHK関連団体の協力を得て実現したものです。RTKはカバーする面積や人口規模の面で前橋放送局と類似点が多く、地域メディア（コミュニティFMやCATV）とのつながりや全国放送ネットワークとの関係などについても大いに刺激を受けたようで、今回はともに活発な意見交換の場となりました。
NHK前橋放送局は先月23日に開局90年を迎えました。受信料で成り立つ公共メディアとして時代の変化に向き合い、地域を拠点とする中で日常の取材力、発信力の強化に努め、正確・公平公正で豊かな放送サービスをお届けし続けます。
投稿者:局長 西村理 | 投稿時間:10:00
