統合失調症の原因と症状チェック、なりやすい人とは

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統合失調症とは?

統合失調症とは?

統合失調症は、およそ120人に1人がかかるといわれています。特に、10代後半~30代といった若い世代に発症しやすいという特徴があります。統合失調症は決して珍しい病気ではないのですが、どのような病気なのかがあまり知られていないのが現状です。

統合失調症の症状

統合失調症は1つの病気ではなく、症状や経過が似たさまざまな精神疾患が集まって起こる症候群だと考えられています。代表的な症状には陽性症状陰性症状認知機能の軽度の障害などがあります。

陽性症状

統合失調症の症状

私たちの脳では神経伝達物質のドパミンが目や耳から受け取った情報を伝達しています。しかし、統合失調症では部分的にドパミンの伝達が過剰になり、神経の働きが過敏になって、幻覚や妄想などの陽性症状が現れます。

「陽性」とは、本来"ない"はずのものが "ある"ということです。陽性症状には、主に幻覚妄想があります。

幻覚は、聞こえないはずの声が聞こえる幻聴、見えないはずのものが見える幻視、におわないはずのものがにおう幻嗅(げんきゅう)などがあります。

特に幻聴は正常かどうか区別がつきにくいです。そのため、病気の症状なのか現実なのかわからなく、病気だという認識がなかなかつきにくいという特徴があります。

妄想とは現実的ではない考えを信じて、そのことに心がとらわれてしまうことです。自分と外界との関わりの中で妄想を持つため、社会的な背景や文化的な特色などの影響を受けることもあります。

陰性症状

統合失調症の症状

統合失調症により部分的にドパミンの伝達が低下してしまうと、心の動きや感情表現が乏しくなる「陰性症状」が現れると考えられています。

「陰性」とは、ふだんは"ある"はずのものが "ない"ことを指します。陰性症状には、主に感情の平板化意欲の低下があります。感情の平板化とは、外部からの刺激に対して、自然に起こるはずの喜怒哀楽の感情が起こりにくくなることをいいます。意欲の低下とは、服装や化粧、持ち物など身だしなみへの関心が低くなることです。

認知機能の軽度の障害

統合失調症の症状
統合失調症の症状

物忘れや集中力を欠くなどで日常生活に支障を来すことがあります。また失敗体験を繰り返すことで自信をなくしたり、大事な場面になると緊張して失敗するといったことがあります。

統合失調症の原因とは

実にさまざまな研究がされてきていますが、今のところこれが統合失調症の特手の原因だと言えるところまで至っていません。しかし、体質的な要因や環境的な要因、過剰なストレスが引き金となって起こることがあると指摘されています。

統合失調症の症状は治るのか

適切な治療を良いタイミングで受け、きちんと服薬をしていれば通常どおりの生活ができる病気だと考えられています。ただし、治療の開始が遅れてしまうと、その分回復しにくくなってしまうこともあります。

そのため、明らかな病気になる前のリスク期の段階から治療を開始することが重要です。

リスク期の症状

リスク期の症状

統合失調症には病気の前兆が現れるリスク期があり、軽度の幻覚や妄想が起こることがあります。さらに、まとまりのない発言をしてしまうなど、社会生活に関わる機能が低下し、苦痛を感じるようになります。そのほかに、不眠不安抑うつなどの症状が出ることがあります。これらの症状が続くと、統合失調症をはじめとする精神疾患に移行する危険性が高まります。
夜眠れない朝起きられない不安やイライラの気持ちが長く続くなどの症状がある場合も注意が必要です。

リスク期の治療

この時期に適切な治療を受けることで、発症を遅らせたり、重症化を防ぐことが可能です。リスク期の段階では基本的には薬は使いません。病気に対する正しい知識を身につけ、生活環境を整えたり、休息をとるなど日常生活での注意点の指導が行われます。また、統合失調症の発症原因の1つに過剰なストレスがあるので、ストレスの対処法を身につけることも大切です。