大動脈解離とは

大動脈とは、心臓からの血液を全身に運ぶ、おおもとの血管です。大動脈は3層の膜からできています。
大動脈解離では、まず一番内側の膜に傷ができ、その亀裂から、血液が膜の層の間に入っていきます。
血液の流れ込む圧力によって、真ん中の層が裂けると、その間に血液が溜まっていきます。これが大動脈解離です。血液が溜まることにより、大動脈が破裂することもあります。
大動脈が破裂してしまうと、病院に到着前に命を落とす患者数はなんと6割。破裂しなくても、発症後48時間以内に5割が死亡してしまうという危険な病気です。
原因は、「高血圧」「喫煙」「動脈硬化」によって血管がもろくなり傷がつくことだと考えられています。大動脈解離では、突然、胸や背中に今まで経験したことのないような激しい痛みを感じ、それが続きます。