ページの本文へ

NHK北海道WEB

  1. NHK北海道
  2. NHK北海道WEB
  3. いぶりDAYひだか
  4. ななまるMAP イッキ見!3月まとめ

ななまるMAP イッキ見!3月まとめ

  • 2024年4月5日

こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーターの坂井里紗です。気がつけば4月!2023年度のななまるマップも道央と胆振日高を駆け回りました。いろんな人や食べ物に出会い、私たちも地域の魅力再発見の連続でした。今月は胆振日高担当の内部明日香リポーターとこの1年を振り返ります。まずは3月の「ななまる」をイッキ見します!

3月に訪れた3市町

【道央】美唄市、札幌市(豊平区)
【胆振・日高】壮瞥町

#85 クライマーに愛される美唄市の「壁」

クライミングができる公共施設の中で道内最大規模を誇る「美唄市体育センター」。もとは山岳部の顧問の先生が部員のトレーニングのためにクライミングの壁をつくり、道内の選手やクライマーがトレーニングを積む場にもなっていました。取材をすると、この壁は利用する人たちにとても大切に愛されていることが分かりました。さらに、地域おこし協力隊の方々も多くの人にクライミングの魅力を伝えています。坂井も初挑戦しましたよ!

#86 壮瞥町で北欧文化を体験!

壮瞥町では、人口規模や地理的な条件が似ているフィンランド北部のケミヤルヴィ市と1993年に友好都市の協定を結んで以降、交流を続けています!例えば、町内の対象学年の中学生は全員、町が費用を負担してフィンランドに行くことができるんです!およそ1週間滞在してケミヤルヴィ市でのホームステイもできるんだとか。また地元の小学生を中心として放課後に活動するスポーツクラブでは、フィンランド発祥のスポーツ「モルック」を楽しんでいました。そんな壮瞥町では3月、フィンランドの民族楽器であるカンテレのコンサートも開催されました。幅広い年代の町民がフィンランド文化に触れられる町だと感じました!

#87 「ボタニカルアート」で“春めき”感じて

さっぽろ植物画同好会の会員が描いた「松ぼっくり」。一枚一枚、色を塗り重ねて立体的に表現しています。植物の色や形などを細密に描写し命の美しさを表現する「ボタニカルアート」の展示会が豊平公園緑のセンターで3月いっぱい開かれました。作品からは強い生命力を感じます。会員の佐藤潤子さんは「植物が持っている特質や個性を頭の中に入れ、パッションや情熱、『命がある』ことを表現したい」と話していました。

2023年度を振り返ってみた!

1つ1つの取材で出会いがあり、笑顔あり、涙あり…。思い返せば、今年度もいろいろありました。そんな2023年度のななまるマップを「カード形式」で振り返ります。カードの表にお邪魔した市町村と内容を書き、裏返してごちゃごちゃーっと並べました。

私たちが引き当てたカードに描かれた回について語ろうと思います。(内部さんだけ競技かるたをやっているような気迫で怖い…笑)

そんな胆振日高担当の内部さんがひいたのは…こちら。

『日高 旧日高紋別駅』

「旧日高門別駅に来てほしい!」

日高町では旧日高門別駅を再び人が集まる場所にしようと活用が進められています。ご当地缶バッジを詰めたカプセルトイのほか、かつて日高線を走っていた列車の座席も設置されています。当時日高線を利用していた方々に座席に座りながら思い出をうかがいました。

坂井「この車掌の恰好、すごく覚えている!」
内部「国鉄時代に使われていた帽子と旗を特別に貸していただいたんです!」
坂井「すごいね。貴重な体験だ」
内部「旧日高門別駅には当時使われていた切符や駅名標、切符を切るはさみなど貴重な日高線の思い出がいっぱい展示してあって、博物館みたいになっているんです。当時使われていた列車の座席もそのひとつで、実際に日高線を使って通学していた4人の町民の方に座ってもらって『どうですか?』って感想も聞きました」
坂井「なんだかほっこりした記憶があるよ」
内部「私は、通学に電車を使ったことがなくて、小学校から大学まで徒歩とか自転車で行ける距離だったんです。だから、話を聞いて青春時代に戻ったみたいですごく楽しくなりました。列車内で勉強している人がいたり、恋バナをしている人がいたり、部活帰りでおなかがすいたら立ち売りのおまんじゅうを買って食べたり。思い出を聞いてすてきな青春を日高線とともに過ごされたんだなって」
坂井「使った人の数だけ思い出があるんだろうね」
内部「もちろん、遠距離通学など大変なところもあると思いますが、『いいな~』って。みなさん『この座席に座ると思い出すな』っておっしゃっていて、これからも日高線の思い出は保存されていてほしいと思いました」

『芦別市 元気森森まつり』

「元気“もりもり”なお祭り!」

初夏、芦別市で林業を身近に感じてもらおうと開かれる「元気森森(もりもり)まつり」。その開催前に突撃しました。イベントでは丸太切りや木工体験ができるほか、木材を乾燥させる技術士・水本清忠さんが端材を組み合わせて作ったいすなどの販売も行われました。

坂井「丸太切ったことある?」
内部「ない!そんな唐突な!(笑)ないですよ」
坂井「芦別は面積のおよそ90%が森林で、林業が盛ん。だから『元気もりもり』って『盛り盛り』じゃなくて『森森』なの!」
内部「いいネーミング!」
坂井「人生で初めて丸太切り体験をさせてもらったんだけど…あれ全身使うのよ!コツもいる!だけど実行委員の方は華麗にスパーっと切っちゃって。その職人技もすごいんだ!」
内部「里紗さんはどのくらいで切ったんですか?」
坂井「…みんなの助けがあって、休み休み、ようやく切れた気がする…」
内部「…そんなに違うんですね」
坂井「初体験といえば、最近だと、美唄でクライミングしたり、浦臼でそば打ちしたり、喜茂別でとれたてのアスパラにかじりついたり…。町の人のすごさや魅力を実感するよね」
内部「自分が体験したからこそですね。その町らしいことを感じられると、楽しさが増えますよね」

『登別 ビール』

「登別産ホップ100%のビールで乾杯」

市民グループ「登別ホップ研究会」が2017年からホップの栽培に取り組み、ついに地元産ホップ100%の地ビールを発売!お披露目会にうかがいました。

坂井「わー!ビール!どんな味わいだった?!」
内部「いい苦みもちゃんと感じつつ、フルーティなホップの香りがして、飲みやすい!これは万人受けすると思う!」
坂井「明日香、ふだんはビール飲んでたっけ?」
内部「ふだんは飲まないんですけど、これはおいしかった!3年ほど前、私が室蘭局でキャスターをしていた時に『登別産ホップを使った地ビールが作られている』とニュースで読んだことがあるんです!でも、その時は登別産ホップ100%ではなかったんですが、ずっとチェックしていて、ついに今年度、登別産ホップ含有量100%になったということで、これはぜひお邪魔したいと思って」
坂井「ずっとチェックしていた分、明日香もうれしかったんじゃない?」
内部「もちろん、自分もうれしいなと思って取材に行ったんですけど、見てほしいのが、お披露目会の『登別ホップ研究会』の人たちのいい顔」
坂井「そうだね!みなさんの『やったぜ!』みたいな表情を覚えてる!」
内部「植えるところから収穫まで全部携わってらっしゃる方が『このおいしさのために頑張ったかいがあった』ってすごくいい顔でおっしゃっていて。やっぱり自分たちでつくった念願のビールを飲むのは、うれしさもひとしおなんだろうなって。私もこのうれしさをおすそ分けしてもらって本当に楽しかったです。」

『長沼町 タンチョウ』

「タンチョウを愛する町、長沼町」

タンチョウの飛来地のひとつ、長沼町ではタンチョウが生息しやすい環境を守り町の活性化につなげようという取り組みが町ぐるみで行われています。ガイドの方々やタンチョウをモチーフにした商品をつくるお菓子屋さんにうかがいました。

内部「私、長沼にタンチョウが来るって知らなくて」
坂井「そういう方も多いかも。話を聞いていくと、役場の方はもちろん、町民の方やガイドの方、みなさん長い間、タンチョウをすごく大事に大事に思っているんだよね。それがタンチョウにも伝わっているから安心して長沼に来られるのかも…とか思ったくらい。町の人とタンチョウとの距離感もすてきでした。さらにすごいと思ったのが、ガイドの皆さんの中には、魅力を感じた町外の人たちもいるの!地元の方の『しあわせを運んでくれる生きものだと思う』っていう言葉がとても心に残ってるな。あと、お菓子屋さんでもタンチョウ愛を感じました。」
内部「おいしいものレーダーが察知したんですね」
坂井「した(笑)タンチョウのケーキとようかん。味覚はもちろん、見て楽しめて二度おいしかったです!」
内部「タンチョウは、行けばすぐに見られますか?」
坂井「いや!簡単には出会えないよ!私たちも遠くからだったけど、見られたのは本当に奇跡だと思う!みなさんも運よく見つけたら、マナーを守って見守ってくださいね」

こうして、この一年に出会った人たちの顔を思い出しながら、お互いの思い出話を…いや、自分たちが取材した市町村のプレゼン大会をしました!私たちの「道央愛」「胆振日高愛」の深さも再確認したところで、もう4月、新年度が始まりましたね。今年度もななまるマップをご覧いただけるとうれしいです。こんどはあなたの町でお会いしましょう!

まとめ記事制作担当 坂井里紗
2024年4月4日

ページトップに戻る