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市内外から「クライマー」が集う美唄

  • 2024年3月21日

こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」道央担当リポーター、坂井里紗です。今回は、美唄市で「クライミング」をしてきました!クライミングと言えば…オリンピックでは、「スポーツクライミング」が3年前の東京大会で初めて実施され、ことしのパリ大会でも追加競技として採用されています 。スポーツを通して、より地域活性化を図ろうとしている美唄市には、市内外からクライマーたちがやってくる施設があるんです。 

美唄市体育センター。中に入ると…発見!ステージにあるのは、ロープを使わずに登るボルダリングの壁です。

さらに、ひときわ存在感を放つのは、ロープを使って登る「リード壁」。高さ、最大11メートル。去年末に改修工事が行われ、およそ2.5倍の大きさになりました。この体育センターは、クライミングができる公共施設としては、道内最大規模なんだそうです 。

冒頭の写真で壁を登っているのは、市の地域おこし協力隊の真山徹春さん。隣の岩見沢市出身でカナダに留学していた時にクライミングにはまり、地域おこし協力隊になる前からこの施設に通っていたといいます。巨大な壁をガシガシと登っていく姿は迫力があってとてもかっこいい!

同じく、地域おこし協力隊の岸本菜稀さん。高校の時から部活などでクライミングに出会い、オホーツクの遠軽町から遠征してこの施設でトレーニングしていたそうです…!

2人に壁の魅力を教えてもらいました!

美唄市教育委員会生涯学習課 地域おこし協力隊 岸本菜稀さん
「大きさと多面性です。何十個も角度が変わっているのも大きな特徴だと思います。ひとつの壁に対して、1段2段3段4段5段と変わっている部分がある。道内ではあまりないと思います。」

美唄市教育委員会生涯学習課 地域おこし協力隊 真山徹春さん
「質です。登るルートを作る人を『ルートセッター』というのですが、全国的な大会でルートをセットしていた人や北海道出身のプロのクライマーさんが来てセットしてくれました。おもしろいルートが多いと思います。」

ほかにも、突起物の色に注目。例えば、「赤だったら『赤の突起物』だけを使って登る」など、ひとつのルートが同じ色だけで作られているのも道内では珍しいそうです。

たくさんのクライマーが技術を磨きに通ってきたこの施設 。もともとは2013年に閉校した、美唄工業高校の体育館で、山岳部の当時の顧問の先生が、部員のトレーニングのための壁を作りました。

施設の壁は、利用者にとても大切にされてきました。利用者などでつくる「登攀道場美唄」は、壁のメンテナンス作業の手伝いや清掃、施設で行われるイベントや大会のサポートなどをしています。メンバーは、ほとんどがここでクライミングを始めた人たちです。

登攀道場美唄 小林弘和さん
「この壁ができたすぐのときは週4回くらい来ていました。登ること自体もすごく楽しいですが、この壁でいろんな人たちが集まってくるので、人の輪が広がるのもおもしろいと思います。」

「登攀道場美唄」をとりまとめているのは、最初にここに壁を作った顧問の先生の息子さんです。

登攀道場美唄 会長 奈良誠之さん
「国体だとか協議会に出るための練習場としても、父がクライミングを教えていました。部活以外の北海道の選手やクライマーの方々がトレーニングを積むような場になっていたんです。父が残したものをきちんとした形で次に伝えていく役目は果たそうかなという思いと、たくさんの人たちがここに来ていい時間を過ごせるようになればと思っています。」

ことし3月、クライミングの催しが開かれました。およそ70人が参加。8割以上が初心者だったといいます。また、地域おこし協力隊の2人も体験会を開くなどしてクライミングの魅力を広めています。

美唄市教育委員会生涯学習課 地域おこし協力隊 岸本菜稀さん
「『ちょっとやってみたいな』という方の入り口になればと思って体験会を開催しています。楽しいことや危険など、良いところも悪いところも包み隠さずお話をしたうえで体験していただく流れです。『楽しい』と言ってくださる方が多く嬉しいですが、さらに『悔しいからもっとやりたい』という意欲を引き出していけたら。」

美唄市教育委員会生涯学習課 地域おこし協力隊 真山徹春さん
「筋力や柔軟性、体感バランス…みんな違うので、自分の体の特性をどう生かして登っていくかを考えながら登るので、体も頭も鍛えられます。登れば登るだけ上手になり、成長を感じられるところが魅力だと思います。これだけ充実した施設はそうないと思うので、経験者じゃない方もクライミングをできる機会を整えて『美唄にこんなところあるんだよ』『楽しいんだよ』というのを広げていければ。」

取材後記「クライミング楽しい!」

まったくの初心者ですが、やってみたい!しかし…運動神経ない、筋力ない、お昼ご飯食べすぎ(美唄焼き鳥ととりめしおいしかった♡)、握力弱い、高いところ怖い…。私には無理かも…(泣)と思っていましたが、岸本さんが「大丈夫です!」と励ましてくださり、しっかり安全面での指導を受けながら体験しました!コツはしっかり足を使うこと!そうして腕の負担を減らします。

…これ、楽しいぞ?!?!
2ミリくらいしか進まないんじゃないかと思っていましたが、坂井2人分くらいまで登れました!さっきまで進めなかったところに手が届いたときの達成感たるや…。2人の「がんば!」「ナイス!」という声援も力になりました。岸本さん、真山さん、ありがとうございました!

クライミングは、危険も伴うスポーツです。現在、施設のクライミング壁は初心者だけの利用はできないということなので、興味がある方は体験会などに参加してください。また、今後の催しや料金は市のホームページで確認することができます。

私も筋肉痛が直ったら再チャレンジしたいと思います!

道央いぶりDAYひだか
坂井里紗
2024年3月19日

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