旧日高門別駅に来てほしい!
- 2023年12月5日
こんにちは!「ほっとニュース道央いぶりDAYひだか」胆振日高担当リポーターの内部明日香です。今回は、日高町に行ってきました!日高町にはJR日高線が走っていましたが、8年前の高波の被害などで一部区間の運行がストップ。おととし廃止されました。しかし、“廃止された駅を、再び人が集まる場所に!”と活用が進められているんです。取材してきました!
こちらが、旧日高門別駅。役場の近くにあります。中に入ると…
当時走っていた列車の座席が!馬産地、日高らしい特別なデザインの車両の座席に座ることができます。この座席に座ると、列車に乗っていた当時を思い出す方も多いそうです。通学に使っていたという方々に来て頂き、思い出を語ってもらいました。
農家・野島基希さん
「高校生の男の子4人とかで座るとひざが当たるんですよ。なのでみんなひざを交互にして当たらないように乗るんです。下校の時間には旅行の団体の方と一緒になることもありました。車両が小さいのでぎゅうぎゅうになるんですよね。ほかにも、写真を撮りに来た方に、どこか良い景色の駅やきれいな車窓からの風景はないかい?って聞かれることはよくありましたね。当時は学校以外の大人と話すことがあまりなかったので、おもしろかったですね。」
日高町議会 高橋克徳 副議長
「鵡川(駅)で立ち売りの弁当やお菓子の販売があったんですけど、15~16歳だったのでおなかがすいて、みんなで(お金)を出しあっていろんなものを買ってお腹を満たしました。そんな青春の思い出がよみがえりますので、ぜひ駅舎や座席などを残しておいてほしいと思います」
日高町 大鷹千秋 町長
「この座席に座ると、このあたりに制服、制帽をかぶった仲間がいる姿を思い出します。ここ来るとみなさん様々な思い出があると思います。いろんなことを思い出してもらえる場所、懐かしむことができる場所を今後も残していきたいと思っています。」
通学で使ったみなさんにとって、日高線にまつわるものは当時を思い出させてくれる大切な存在なのだと感じました。
そしてこの秋、旧日高門別駅や日高町をPRする新たなものも誕生!その名も「ヒダカプセル」です。こちらはカプセルトイで、日高町の魅力がイラストで表現された缶バッジが出てきます。
旧日高門別駅のデザインや日高線のあとを走るトロッコ、町内の温泉施設など全部で10種類。
私も挑戦させてもらいました!以前中継で伺った門別競馬場のイラストのものを狙います。一発で出るかな?!
なんと!一発で当たりました!仕込んでませんよ!(笑)このジンギスカンを競馬場で食べたことを思い出します。バケツジンギスカンといって、競馬場の名物なんだそう。かわいいのはもちろん、日高の魅力についてもバッジから分かりますよね。
さらに、旧駅舎はことし11月にはライブ会場にもなりました。ライブを行ったのは、日高町在住のシンガーソングライター、こばしひなさんです。
「お年寄りから小さい子まで来てくれて満席になって、一生懸命聴いてくれました。」と笑顔で話してくれたこばしさん。彼女も高校通学に日高線を使っていたんだそうです。自分が通学に使っていたシートの前でライブをするのは、いろいろと思い出すことが多かったといいます。
「高校時代は自分の得意なものっていうのがまったく見つかっていませんでした。いまそれを見つけて一生懸命やっているんですけど、安心感のあるシートがうしろにあるおかげでライブもあたたかい空間になったと思います。電車に乗っていたときは、自分が将来音楽をやるなんて思っていなくて、うしろに日高線の座席がある状態で自分が作った曲をみんなに聞いてもらうっていうのはすごく感慨深いものでした。」
実際のライブ映像を見せてもらったのですが、こばしさんのおっしゃる通り、あたたかさと優しさに包まれたライブ空間でした。きっとそれは、日高線を懐かしむ観客のみなさんの気持ちはもちろん、こばしさんの音楽や人柄の影響も大きかったのだろうなと。そして、こばしさんとは同い年ということが今回分かったこともあり、これからも陰ながら応援したいなと思いました(^ ^)撮影にご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました!こばしさんは、今後日高線にまつわる歌も手がけていくそうです。リリースされる日を楽しみにしています♪
いまは列車が来ることがない旧日高門別駅ですが、地元の方はもちろん、観光の方が行っても楽しめる場所になっていました!みなさんも一度訪れてみてはいかがでしょうか?それでは(^ ^)
私が前回取材を担当した「ししゃもだけじゃない!むかわの味覚」の記事も併せてご覧ください♪
ななまるMAPまとめページはこちら