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【障害者陸上 世界選手権】世界各国から集まった、スゴイ選手のスゴイ試合!

2015年11月11日(水)

10月22日から31日の10日間にかけて、カタール・ドーハで行われた障害者陸上 世界陸上選手権。およそ100の国と地域から、1300人ものアスリートが参加、54の世界記録が生まれました。
1秒でも速く、1ミリでも遠く、 “最強”を争う陸上競技。障害者陸上ではさらに、さまざまな“肉体”が記録を争い、可能性の幅広さを感じます。こちらでは貴重なトップアスリートの真剣勝負をご覧いただけます。是非見てください。そして来年のリオデジャネイロパラリンピックを盛り上げましょう!


(1)T42は、切断・機能障害/立位のクラス。片大腿(膝関節離断含む)または、片側下肢の股関節と足関節の機能が全廃したもの、と定義されています。
こちらの動画ではT42のクラスの以下レースを紹介します。
「男子走り幅跳び」「男子走り高跳び」「男子200m」

 

(2)T20は知的障害のクラスです。

競技9日目には、男子5000mのクラスで中川 大輔選手が金メダルを獲得しました!
知的障害の選手はレースのイメージを作る・想像することが最大の課題です。それは障害の特性上、イメージをすることが困難なためです。(日本知的障がい者陸上競技連盟の河合正治監督・談)その中で、いつまでペースを保ち、どのタイミングで仕掛けるか、など、イメージと練習を積み重ねたレース運びが見どころの一つとなっています。

 

(3)T35(脳性まひ)、T51、54(車いす)。
「脳性まひ」のクラスについて…障害者陸上の脳性まひのクラスは、「車いす」「立位」の二つに分かれ、その中でもまひの程度がグラデーションのように分かれています。

「頸髄損傷・脊髄損傷・切断・機能障害」のクラスについて…数字が小さいほど障害が重くなります。T51のクラスでは足だけではなく両手にも重い障害があり、握力や腕を伸ばす力は弱く、腕を曲げる(肘を曲げる)力が頼りです。そのため、ハンドリム(漕ぐところ)の後ろ側を「引き上げるように」力を伝える選手が多いそうです。
T54のクラスは、両上肢は正常で、体感のコントロールも可能です。下肢切断または欠損、可動域の制限などがあります。
こちらの動画では、以下のレースを。
「女子200m T35 決勝」「男子400m・T51 決勝」「男子1500m・T54 決勝」

 

(4)T11(視覚障害)、T41(低身長症)
「視覚障害」のクラスについて…国際大会では3つのクラスに分かれています。両目をアイマスクで覆い外部を全く見えないようにしたり、伴走をする「ガイド」と一緒に競技を行う場合などがあります。

「低身長症」のクラスについて…身長発育が正常より著しく遅延するか、過小のまま停止している方たちです。日本の選手層はまだ薄いとのことです。

こちらの動画では以下の動画をご覧いただけます。
「女子200m・T11 決勝」「女子砲丸投げ・T41」


 

◆全日本人選手の出場スケジュール、試合結果は ⇒日本人選手スケジュール

◆今大会の見どころは ⇒日本人選手、大会の展望は?


◆11月28日(土)午後7時からNHK-BS1で、世界選手権に挑んだアスリートたちの戦いを描くドキュメンタリーを100分間にわたって放送する予定です。

◆関連サイト
日本人選手、大会の展望は?
Road to Rio(競技編)パラリンピックを理解して楽しもう!~陸上競技~
Road to Rio vol.33 「ドーハ、そしてリオへ ~日本パラ陸上競技選手権大会~」

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