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【障害者陸上 世界選手権】 大会の展望は? #Doha2015

2015年10月20日(火)

こんにちは、キャスターの山田賢治です。

リオパラリンピックにつながる「2015 IPC陸上競技世界選手権」が、今月22日から31日まで、カタール・ドーハで行われます。この大会で2位以内に入れば、リオパラリンピック出場への内定が出ます。一方で、今回2位以内に入れなくても、好記録を出して上位に食い込むことで、リオ出場に近づくことができます。

“世界選手権”という大舞台。世界中のアスリートがこの大会に調子を合わせてくるため、ハイレベルな戦いになることは間違いありません。その中で、日本の選手たちがどう挑んでいくのか。
これまでの取材と最近の記録を参考に、日本代表の活躍を展望します。


※カッコ内は、選手が出場するクラスを示しています
 

 ★ 100m



走り幅跳びにも出場する、山本篤選手(T42)。
 

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日本記録は、自身の持つ12秒61。メダルが届く位置で、2位以内も狙えます。そしてロンドンパラリンピック5位、そして今年7月のIPC陸上グランプリファイナルで銅メダルを獲得した多川知希選手(T45/46/47)。今大会でもメダルを狙います。視覚障害のクラスに出場する山路竣哉選手(T12)は、決勝進出なるか。

 


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多川知希選手(T45/46/47)



 

高桑早生選手(T44)が狙うは、決勝進出。新鋭、三須穂乃香選手、辻沙絵選手(ともにT47)は上位入賞を狙います。12秒台を出したいところ。若い力に期待しましょう。
 

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三須穂乃香選手(T47)


 

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左:辻沙絵選手(T47)、右:高桑早生選手(T44)

 

  ★ 400m



44歳の上与那原寛和選手(T52)は、北京でこの種目6位。ロンドンでは3着だったものの失格という残念な結果に終わりました。この種目で世界トップを走っていた伊藤智也さんがロンドン後に引退。上与那原選手の活躍に期待がかかります。


 

  ★ 800m



この種目、メダルを狙える樋口政幸選手(T54)。ロンドン以降、マラソンからトラックの中長距離で勝負してきた樋口選手。ロンドンで予選落ちの悔しさを、リオで晴らしたい。そのための大事なレース。トラック2周というスピードレースの中で、序盤のコース取りが重要です。43歳の松永仁志選手(T53)。序盤から上位についていけば、メダルも見えてきます。中山和美選手(T53)もタイム的にはメダルが狙える位置。接戦のレースが予想されます。

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左:松永仁志選手(T53)、右:樋口政幸選手(T54)

 

  ★ 1500m



樋口政幸選手(T54)はこの種目でも期待。2年前の世界選手権では銅メダルでした。樋口選手とともに、上位入賞が期待されるのが、渡辺勝選手(T54)。コース取りと中盤の粘りに注目です。

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樋口政幸選手(T54)


 

  ★ 5000m



2年前の世界選手権では銀メダルの樋口政幸選手(T54)。今大会も、2位以内に入ることができるか。「残り3周でどの位置にいるか(樋口選手)」、リオの出場権を獲得できるかポイントとなりそうです。堀越信司選手(T12)は、ロンドンでこの種目、14分48秒89の日本新記録を出して5位。今回も14分台を出して上位に入りたい。なお、堀越選手は、日本盲人マラソン協会により、リオパラリンピックマラソン推薦順位第1位に内定しています。

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堀越信司選手(T12)


 

  ★ リレー



男子4×100m(T42−47)は、ドイツ、アメリカと並んで3強。アジアパラで金メダルを獲ったメンバー(多川知希選手、佐藤圭太選手、鈴木徹選手、山本篤選手)と、芦田創選手の中で構成されます。ドイツにいかに引き離されずに粘れるか、がポイントです。

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左:多川知希選手、右:芦田創選手

 

 

  ★ 走り幅跳び・三段跳び



大会、日本選手の中で最も金メダルに近いのが、山本篤選手(T42)。

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山本篤選手(T42)


 

デンマークのダニエル選手との一騎打ちと予想され、世界記録付近での勝負になるでしょう。新しい義足で、世界の頂点を狙います。早稲田大学4年の芦田創選手(T45/46/47)は、走り幅跳びと三段跳びのT47のクラスで日本記録を持っています。特に三段跳びではメダルの可能性も。
 

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芦田創選手(T45/46/47)


 

女子の中西麻耶選手(T43/44)も、山本選手と同様に金メダルを狙える実力を持っています。去年出した日本記録5m27cmからどこまで記録を伸ばせるか。
 

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中西麻耶選手(T43/44)


 

同じクラスの高桑早生選手も、メダルを狙える位置。5mを越えたいところです。
 

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高桑早生選手(T43/44)


 

 ★ 走り高跳び



2mジャンパー、鈴木徹選手(T44)。ロンドンでは4位でした。2mをベースにどこまで記録を伸ばせるかが、メダル獲得への道です。
⇒10月20日のリリースで、鈴木選手が怪我のため欠場することが発表されました。残念ですが、早く怪我が治ることを祈っています。

 



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Road to Rio vol.33 「ドーハ、そしてリオへ ~日本パラ陸上競技選手権大会~」
Road to Rio vol.35 「自分を見つめ、世界の大舞台へ ~陸上 強化合宿~」
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コメント

山田さん、お疲れ様です。世界選手権の開催楽しみですね。選手の皆様、練習の成果を大いに発揮して、悔いの無いように頑張って下さい。日本より活躍をお祈りしています。最近、障害者の大会が色々と紹介されるようになりましたね、山田さん達、ハートネットTVの努力ではないかと思います。ガンバレニッポン‼︎

投稿:清満 2015年10月21日(水曜日) 13時18分