Road to Rio vol.32 「視覚"以外"の感覚を最大限に研ぎ澄ます ~2015ジャパンパラ ゴールボール競技大会~」その1
2015年08月04日(火)
- 投稿者:web担当
- カテゴリ:Road to Rio 2016
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8月2日、足立区の総合スポーツセンターで行われた2015ジャパンパラ ゴールボール競技大会の最終日を取材しました!
ゴールボールは、視覚障害のある選手が行うスポーツで、鈴の入ったボールの転がる音や選手同士のかけ声、相手の動く物音、床の振動やラインの感触など、視覚以外のすべての感覚を研ぎ澄まし戦います。
先日の「WEB連動企画“チエノバ”」でもお伝えした視覚障害の世界。
あなたも目を瞑り、その世界を感じながら試合を想像してみませんか?
この日、日本は韓国と3位決定戦を行いました。ボールをバウンドさせたり、転がしたり、タイミングをずらしたりして相手のゴールを狙います。
今回、浦田選手は欠場。今回は若いチームで挑んだ“初めての”経験とのこと。
欠端選手の攻撃。
韓国選手の攻撃。
感覚を研ぎ澄まし、ボールに集中する日本チーム。
残念ながら今回は韓国に0-1で敗れました。こちらは韓国チーム。
左から、天摩由貴選手、浦田理恵選手(今回欠場)、若杉遥選手、安室早姫選手、欠端瑛子選手。猛暑の中での連戦お疲れさまでした!今回の経験を元に、11月の杭州大会への練習が充実されますよう心より応援しております。
3位決定戦と優勝決定戦の間に少し会場を回りました。こちらは実際のゴールボール、ボールの重さは1.25kg、周囲が76cmでバスケットボールとほぼ同じです。試合中ゴールボールは何回もバウンドするほど跳ねるのですが、実際のボールは硬く重く、これがあんなに跳ねるのか…と驚きました。選手の投げる力、すごいんですね!
アイシェード。つけてみると真っ暗で本当に何も見えませんでした…。アイシェードの下にはアイパッチを貼り、徹底して視覚をふさぎます。今回は蒸し暑く、アイパッチがずれて貼り直している選手が何人もいらっしゃいました。
日本女子ゴールボールチームは、2012年のロンドンパラリンピックで金メダルを獲得しています。試合後のインタビューで浦田理恵選手はこうおっしゃっていました。
「試合に出場できなくて悔しいことや気付いたこと、外から見たことで勉強になったことがあった。今回の悔しさをバネにチームで検証し、11月はNo.1を獲りに行くので応援よろしくお願いいたします!」
11月5日~13日と、中国・杭州で行われる2015 IBSAアジアパシフィックチャンピオンシップが行われます。リオパラリンピックの最終予選、優勝することが出場条件です。“リオ2016”のメダルもぜひ見たいですね!
決勝戦の前には体験会も。…よく見ると、障害者競泳世界選手権2015に金メダルを獲得した木村敬一選手とともにご紹介した寺西コーチが!大会に出場した、安室選手・若杉選手・天摩選手が盲学校の生徒で、夜、週に2-3回ほど学校の体育館で練習をしていたそうです。
寝っころがっているのではなく、守備(カバーリング)の練習です。子どもたちがかわいい…。
決勝戦の前には、トルコの選手もカバーリングの練習。こちらは当たり前ですが、本格的。
コート内のラインには、床との間に糸を通してその上からテープが貼られています。選手はこの凹凸の感触を頼りに自分の位置を確認しています。
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リオ・ピョンチャン・そして東京へ。
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