クローズアップ現代

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2020年2月19日(水)
新型ウイルス 景気の行方は? ~広がる経済への影響~

新型ウイルス 景気の行方は?
~広がる経済への影響~

新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。中国では死者が1367人にのぼり、中国以外の27の国と地域では567人の感染が確認されている(13日夕時点)。中国にある自動車工場の生産再開を延期する日本メーカーが相次いでいる他、食品メーカーなどでも工場の操業再開を延期する動きが続いている。世界経済への影響はどうなるのか?国内外の最前線からのリポートで迫る。

出演者

  • 柯隆さん (東京財団政策研究所 主席研究員)
  • 熊谷亮丸さん (大和総研 チーフエコノミスト)
  • 武田真一 (キャスター) 、 栗原望 (アナウンサー)

中国最前線ルポ モノもヒトも動かない

「政府からの許可が下り、従業員が出社しているところです。」

上海にある、電子部品の工場の映像です。

「手洗いをして入ることになっています。」

先週金曜日、自動車などに使われる電子基板の製造を半月遅れで再開しました。
ところが、この会社では思わぬ事態が起きていました。

「今週始まって、通常の2~3割の物流量しかない。」

「2~3割しかないの?」

上海からほかの地域に通じる道路。ドライバーなどの健康状態を確認するための検問所が至る所に設けられ、大渋滞が起きていたのです。

上海工場の責任者
「ふだんは2時間でかかる距離が、10時間はかかる。そういったことも起こっているようです。」

電子基板メーカー「シークス」 柳瀬晃治執行役員
「ものを運べないと何もできないので、そういう意味では初めてのケースかもしれませんね。」


武漢に住む、人材コンサルタント会社の従業員です。2週間以上、部屋からほとんど出られない生活が続いているといいます。

人材コンサルタント会社 従業員
「どのくらい食べ物あるかな。ちょっと足りないかも。」

「集団感染になれば、影響が大きくなってしまいます。これからも在宅勤務を続けなければなりません。」


従業員が出社できない状況は、多くの企業に広がっています。
おととい、浙江省にある工場を再開させた工作機械メーカーです。

「3名マイナスになったのは、どういう理由なんですか。」

浙江省工場 副社長
「その3名が住んでいた地域に、土曜日(15日)に感染者が出ました。」

3人の従業員が住む地域で新たな感染者が出たため、当局から外出を控えるよう通告が出ていました。

「生産管理の担当者が出てこないっていうのは痛いな。」

現地法人の社長を務める、松井裕さんです。
日本に一時帰国していた松井さんも、2週間以上現地に戻れていません。日本政府が浙江省への渡航を控えるよう呼びかけたためです。現場トップである松井さんがいないことで決裁を行えないなど、業務に支障が出始めています。

ニイガタマシンテクノ現地法人社長 松井裕さん
「リーダーがそろっていない。だから、ものを買う判断ができない。出勤ができないことで生産が止まるということが、今後大いにありえます。」

日本も韓国もドイツも…製造業の最前線ルポ

ヒトとモノの停滞は、中国に依存してきたサプライチェーンのもろさを浮き彫りにしています。

感染拡大が最も深刻な武漢。
世界の自動車メーカーや部品メーカー500社が集中しています。

その武漢に工場を持つ自動車部品メーカーです。サスペンション関連の大型部品を製造しています。
先週、工場を再開する見込みでしたが、当局からの許可が下りず、ほかの地域での生産を検討し始めています。

自動車部品メーカー「ヨロズ」対策本部 春田力 常務執行役員
「代替生産ということで、メキシコのほうにトライアル用の部品を50個頼んでおりまして、メキシコから海上輸送で飛ばす。」

武漢の工場と同じ生産設備があるメキシコの工場で生産を代替できないかと考えました。
しかし。

「メキシコ製のリアメンバー(部品)と中国製のと、お客さんの要求で穴位置が変わっていたりする。」

「穴位置違うって、うちがどうやってできるの?図面もらわないとできないとかある。情報もらわないと。」

部品の細かい仕様が異なるため、すぐには代替生産ができないといいます。

自動車部品メーカー「ヨロズ」 志籐昭彦会長
「再開をするのに、過去に経験したことのない事態になっている。早い時期での(新型コロナウイルスの)終息を祈るばかりです。」


サプライチェーンの心臓部・中国の停滞は、世界に深刻な影響を与え始めています。

韓国の部品メーカーの工場です。

「部品でいっぱいになっているはずの棚が、今は全部からっぽです。」

センサーなど、部品の6割を中国に依存してきたため、生産ラインの一部を停止させています。

電子部品メーカー「ミギョンテック」イ・ギヒョン社長
「中国から部品が入ってこないので、生産ラインはストップしています。創業以来、最も難しい局面です。」

さらに、ドイツでも。
自動車用のファンなどを製造するこの工場では、中国のメーカーからおよそ750種類の部品を調達しています。
ところが、今月に入り、4種類の部品の輸入がストップ。1か月ほどで在庫が底をつくといいます。

自動車部品メーカー「ebm-papst」 シュテファン・ブランドルCEO
「長期に渡って生産を続けられる在庫がありません。部品調達のめどがたっていないので、生産ラインの停止もありえます。」

ドイツ経済研究所 マルセル・フラッチャー所長
「中国は年々、世界経済にとって重要な役割を持つようになってきました。中国の生産プロセスが今後も停止すれば、世界経済全体に悪影響を与えるのです。」

世界経済の行方はどうなるのか?
最新のデータで詳しく掘り下げます。

どこまで深刻?広がる影響

武田:その影響は今、どんな事態だと捉えればいいのか。2人のエコノミストに、ずばり聞きたいと思います。
まず熊谷さんは、「最悪の場合2020年の日本は『マイナス成長』に」。これはどういうことでしょうか。

ゲスト 熊谷亮丸さん(大和総研 チーフエコノミスト)

熊谷さん:この問題が、どれぐらいの期間続くかによって違うと思うんですね。まず3か月ぐらいで収まるときは、日本のGDPは0.2%。1兆円ぐらいの落ちで、プラス成長である。問題は、もし1年間長引くことになると0.9%。5兆円落ちて、安倍政権下で初めてのマイナス成長になるということですから、これはあくまでリスクシナリオなんですが、頭の片隅に置いておく必要があるということです。

武田:そして、柯さんは「初めて“身をもって知る”中国依存のリスク」ということです。これはどういうことでしょうか。

ゲスト 柯隆さん(東京財団政策研究所 主席研究員)

柯さん:2019年の中国のGDPが経済に占める割合が18%。この大きさがすべて物語ってはいるんですけれども、ただ今回実感させられたのが、このコロナウイルスによって中国経済がこんなに大きくなっている、依存しているというのは初めて分かったということです。

武田:その中国ですけれども、いま2つの意味で、世界経済にとって重要な意味・存在となっています。
まず一つ目は、世界の工場としての中国。サプライチェーンの要となっています。そして、中国は重要な消費地マーケットでもあります。例えば、日本の自動車メーカーの中国での販売台数は、およそ500万台。これは日本国内で販売されているすべての新車の数と同等です。そして、ユニクロの売上に占める割合は22%。アップルは15%に上っています。

この世界の工場が止まることに混乱が起きているわけですけれども、熊谷さんは、この影響をどういうふうに見ていますか。

熊谷さん:中国には、この自動車の部品、ハイテク、鉄鋼などの工場が集中しているということがあるんですね。例えば、自動車というのは全部で3万点ぐらいの部品を使う。スマートフォンでも1000点ぐらいの部品を使いますから、かなり影響があって、自動車で見ると、最近の中国は技術レベルが上がって、エンジン周りの高度な部品とかもつくるようになっているんですね。スマートフォンで見ると、世界のスマートフォンの生産の中で、大体65%が中国でつくられている。先日、アップルが見通しを下方修正しましたが、今、アップルの中国におけるiPhone工場は、稼働率が人によっては3割ぐらいじゃないかという見方があるんです。そうなると、日本の納入する人たちも非常に厳しくなる。東日本大震災後に一つの研究があって、ある企業、1つ目の取引先、2つ目の取引先、ということで5個の取引先をたどると、平均的には、日本中の企業が全部つながるという結果がある。その意味では、それをさらに世界レベルに引きなおしたことが今起きているわけですから、このサプライチェーン、部品の供給網というのは、非常に深刻であるということです。

栗原:日本の自動車メーカーの動きなんですけれども、トヨタやホンダ、日産自動車の広州にある工場が、今週から生産を再開しています。トヨタは従業員の集まり具合や部品の供給状況を見ながら、まずは通常の半分程度の生産を行っています。またホンダの武漢にある工場は来週の再開を目指しています。

武田:ここまでサプライチェーンという話でしたけれども、柯隆さん、日本や世界の企業にとって中国のマーケットはこれだけ依存しているわけですよね。そういった中で、今回の事態の影響をどういうふうにご覧になっていますか。

柯さん:世界の工場が役割を果たす前提は、人件費が安くないといけないんです。昨年、中国の1人当たりのGDPは初めて1万ドルを超えました。購買力が出てきたから、世界のマーケットの役割を果たすわけですが、ただ、その条件の一つが、安定した供給網、いわゆる物流をきちんと安定させなくてはいけない。今回はこれが壊れている。二つ目が、この購買力は維持していかなくてはいけないのですが、中国経済がダメージを受けると従業員の給料も下がるかもしれませんので、その購買力は本当に維持できるのかどうかというのが課題になります。

武田:マーケットとしての安定性が、今まさに問われているということですね。
今回の新型コロナウイルス、私たちの家計や雇用といった暮らしにまで影響が広がっています。

家計も雇用も…広がる影響

栗原:ラーメン店など、飲食店向けの業務用のカット野菜を加工販売する会社です。こちらでは、中国産の野菜の品薄や価格の上昇などの影響が出始めているんです。

首都圏のおよそ300の飲食店にカット野菜を販売しているこの会社。最も不足しているのが中国産のタマネギ。

栗原:中国産と書かれた箱が、1、2、3…3つしかない。これ以降、入ってきていないんですか?

「今は入ってきていないですね。」

出荷する工場の稼働が滞っているためだといいます。

業務用野菜卸「スリーアール」 右田崇取締役
「国産に切り替えられるものは切り替えられますし、ただ明らかに価格が違うものに関しては、欠品もしくは商材がなくなるということで、(値上げなど)消費者に負担が行く可能性もなくはない。」


新型ウイルスは雇用も脅かし始めています。
大阪に営業所を構えるバス会社です。

「これが配車画面になるんですが、黒いのは全部仕事がないという状態です。」

この営業所では、中国からの団体客がおよそ8割を占めていましたが、すべてキャンセルされました。

そこで会社は、従業員の給料を2割削減し、希望退職者を募るという厳しい決断をしました。
バス会社「家康コーポレーション」海江田司社長
「できるだけ辞めてくださいというわけではありませんから。休みがとにかく多いので、アルバイトをするのは会社は不問です。本当に突き放すみたいな言い方で申し訳ないけど、残念ながらそういう状況です。」

従業員
「普通の会社は3か月、1年、仕事がなくても、社員の給料は保障します。これは誰の責任なんや。」

バス会社「家康コーポレーション」海江田司社長
「(今回の)コロナウイルスのことに関して言うと、リスク管理ができていなかった。本当にできていませんでした。どうしようもない。」


運転手の一人、中川香里さんです。

繁忙期は、月に25日以上乗務していましたが、今月の予定は3日だけ。給料は大幅にダウンする見通しです。厳しくなる家計を支えるため、アルバイト探しを始めました。

バス運転手 中川香里さん
「母親と2人で生活しているので、生活費はちゃんと稼いでこないといけないので。余裕がない状態ですね。」

さらに、中川さんはみずから志願して、会社の営業にも参加するようになりました。これまで20年間ハンドルを握ってきた中川さん。国内向けのツアー獲得に向けて奔走しています。

バス運転手 中川香里さん
「頑張って走りますので、ぜひ1本でも。こちらパンフレットもお持ちしました。お願いします。」

バス運転手 中川香里さん
「いま頑張れるところを頑張ろうという感じですね。できるだけ早く、どうにかしてほしいというのがありますね。」

観光地の悲鳴 地域経済に打撃

中国人観光客の激減は、地域経済に深刻な影響を与えています。

北海道有数の観光地洞爺湖に面した壮瞥町(そうべつちょう)。
中国人観光客を呼び込むことで、観光施設やホテルだけでなく、さまざまな業種にも恩恵が及んでいました。

しかし、町の焼き肉店を訪ねてみると…。
例年、中国人でにぎわっていた店内は、このとおり。

売り上げは去年の同じ時期と比べ、10分の1に激減しているといいます。

焼肉ハウス サウスポー 乾辺哲也代表
「ここまでどうしようもない状態に陥るというのは考えてもみない。」


長年、地元の企業と向き合ってきた信用金庫。

「コロナウイルスによって影響を受けるお客様がかなりたくさんいらっしゃるところから、窓口を設置させていただいた。」

新型ウイルスの影響で町の経済が衰退してしまう恐れがあることから、緊急の融資相談窓口を設けました。

伊達信用金庫 壮瞥支店 森近武己支店長
「お客様(企業)がどんどん疲弊してしまっては、われわれも生き残ることもできません。そしてまた、この地域も生きていけないということになりますので、本当に大きな山場だなと思う。」


先週、町には、さらなる衝撃が。
北海道で新たな感染者が確認されたのです。

町の商工会は、日本人観光客も減るのではと不安を募らせています。

「北海道で発症した方が出たので、何かしらの影響というのはこれから。」

「不安ですよね。」

壮瞥町商工会 経営指導員 松原宣彦さん
「やっぱり日本国内の方々の、このあと出控えっていうんですかね。そういうのが大きな影響になってくると思います。」


日本の隣、韓国では、すでに自国の観光客まで激減した場所があります。
韓国有数のリゾート地、チェジュ島。
レンタカー会社を訪ねると、借り手のいない車がずらりと並んでいました。

レンタカー会社 カン・ドンフン社長
「中国人観光客が来なくなっても、韓国人観光客で埋められると思っていましたが、いまだに埋まっていません。」

きっかけは、先月チェジュ島を訪れていた中国人観光客が、帰国後すぐに新型肺炎を発症したことでした。
その観光客が訪れていた商店街です。立ち寄った施設や店では消毒や接客した従業員の隔離を行いましたが、韓国人観光客さえも訪れなくなってしまいました。

ヌウェマル通り商店街 シン・エボク会長
「誰もこの通りに来なくなってしまいました。今は全滅ですよ。」


こうした事態を受け、知事や経済界の代表者たちが対策を協議。
経営者への資金支援を決定したほか、島内各所の消毒を徹底するなど、イメージ回復を急いでいます。

チェジュ道 観光局 カン・ヨンドン局長
「韓国国内からの観光客も減少したことで、地域に相当な経済的影響を及ぼしています。できるだけ早く沈静化することを望んでいます。」


感染拡大を続ける新型コロナウイルス。
景気への影響はどうなるのでしょうか?

どこまで深刻?今後の見通しは

栗原:国内でのインバウンドに関して、こんな情報もあります。都道府県別に見た「中国人宿泊者の割合」の高い地域なんですけれども、ベスト5が、静岡、奈良、愛知、山梨、千葉。こうした地域が高いんですが、中国人の旅行者の割合が高い地域ほど大きな影響を受けやすいのではないかと見られています。

武田:熊谷さん、地方に直撃することが考えられるわけですね。

熊谷さん:外国人で日本に来る人は、1人あたり平均16万円使うんですが、中国人は21万円使うんですね。ですから、かなり打撃があって、地方企業だとか中小企業、旅行代理店といったところが極めて厳しくなるということです。

武田:国内の観光への影響も心配されるわけですけれども、こちらをご覧ください。

国内の旅行者が使う金額は20.5兆円。これは、海外からの旅行者が使う金額の4.5倍に上るということで、国内の観光まで冷え込むことまで心配されています。例えば、新型インフルエンザとリーマンショックの余波に見舞われた2009年度ですけれども、前の年に比べまして国内旅行消費は5.9%減りました。外食産業も前の年に比べて、市場規模が3.5%縮小しました。熊谷さん、この国内の観光への影響はどうご覧になりますか。

熊谷さん:外国人の影響よりもはるかに影響が大きいということがあって、中国人は年間で1000万人くらい来ていますから、1割の100万人減ったとしても日本のGDPに対する影響は2500億円ぐらい。ところが、その国内の旅行者の旅行の消費が20.5兆円あるわけですから、これがもし1割減ったとすると、波及効果を含めると3兆円ぐらい景気に影響が出てくる。それから外食産業というのも厳しくて、外食は全部で26兆円あって、ショッピングセンターというのも全部で33兆円ありますから、自粛ムードが出てくると悪影響が懸念されるということです。

武田:ここまで日本国内への暮らしへの影響を見てきたわけですけれども、柯隆さん、中国国内の中小企業などの影響はどうなんでしょう。

柯さん:こういう危機には大企業も影響を受けるわけですけれども、一番危機に弱いのは中小企業。とりわけ中国の場合は、中小企業信用保証制度がないわけですから、このまま行くと、ある調査では9割の中小企業は3か月もたない。3か月以上続いた場合は、倒れる可能性があるわけです。

武田:9割?

柯さん:家計に直撃していくわけですから、ものすごい影響を受けると思います。

武田:中国国内の消費や雇用も大きな影響を受けると。

柯さん:家計のバランスシートが壊れるわけですから、そこにきちんと備えていかなければいけないと思います。

武田:これはやっぱり中国社会の不安定にもつながるという見方ができますか。

柯さん:中小企業というのは最も雇用がつくられるわけですから、この中小企業がダメージを受けると雇用不安になる。雇用不安になると社会不安につながります。

武田:では、その影響を最小限に食い止めるために何が鍵になるのか。熊谷さんは「最悪の事態 想定した危機管理」。

熊谷さん:今回のことは永続的な話ではないわけですから、特に地方企業だとか中小企業が金繰り倒産などに追い込まれないように、しっかりとサポートしていくということが重要である。その上で、日本の企業というのは「不都合な真実」を見ない癖があって、大事なことはやはり最悪の事態を想定した上で何をやるかということ。そういう考え方の習慣をつけていくということが極めて重要ではないかと考えます。

武田:例えば、どんなことを想定していけばいいんでしょう。

熊谷さん:「チャイナプラスワン」という言葉がありますが、中国以外のところにも拠点を分散する考え方ですね。

武田:そして、柯隆さんはこちら。これは中国の話ですけれども、工場に「従業員は戻れるか」。ここを改めて見るべき。

柯さん:先ほどのVTRにもあったように、従業員のごく一部が戻ってはいるんですけれども、まだウイルスの感染が終わっていませんので、物流と流通が寸断されているがために、完全に戻り切れておりません。だから、フル稼働するまでにはものすごく時間がかかるというのがまず一つの重要なポイントでございまして。もう一つが、やはりこのまま行くと家計の所得が落ち込んでいった場合、中国経済はものすごくダメージを受けるので、今年はマイナス成長になるかどうかは別として、この40年来、ものすごく低い成長率になるだろうと思われます。

武田:そうすると、この従業員が戻れるかどうか。これは今後の中国経済を大きく左右する一つと。

柯さん:鍵を握る重要なデータになると思います。

武田:ありがとうございました。