2023年 アビスパ福岡始動!
2023年02月01日 (水)
アナウンサーの森田哲意です。
今年はJリーグが開幕して30年の節目の年。ワールドカップカタール大会は大変な盛り上がりを見せましたが、2月には日本サッカー界にとって大きな節目のシーズンが始まります。アビスパ福岡の初練習が1月7日に行われました。
果たして今年はどんな戦いを見せてくれるのか、取材してきました。
練習はサポーターにも公開され、多くの人が見学に訪れていました。
選手たちがピッチに姿をあらわすと大きな拍手!
久しぶりに選手達を生でみて、喜んでいました。
一昨年はクラブ史上最高の8位に入ったアビスパ。J2から昇格して最初のシーズンでの活躍はさらなる躍進を感じさせてくれました。しかし昨季は14位。終盤は残留争いに巻き込まれ一転してハラハラする展開となってしまいました。
その原因は明らかに得点力不足。シーズン29得点は18チーム最少、得点力アップが今シーズンの大きなカギになります。4シーズン目となる長谷部茂利監督も「得点にフォーカスしていきたい」と、得点力アップに力を注ぐコメントを残していて、どのような攻撃を見せてくれるのか注目です。
その得点力でカギを握るのが山岸祐也選手。昨季はチーム最多の10得点を上げました。「去年の目標は2ケタ得点で、達成することが出来た。ことしは11点、それ以上を目指す。日本代表という夢もブレずに目指していく」と力強く話してくれました。
昨季はキャプテンを務めた前寛之選手も「(去年のシーズンは)目に見えて得点力不足という課題が残った。色々なポジションの選手が力をつけて、結果を出したい」と課題克服への意気込みを話していました。
取材に応じる山岸選手
コロナ対策で記者やカメラと距離を取っています
得点力アップに向けては、補強も大きな注目です。
中でも注目はFC東京から移籍したミッドフィールダーの紺野和也(こんの・かずや)選手。身長161センチと、ランニングでは他の選手と比べて一際小柄ではありましたが、重心を低くしたドリブルからチャンスを作るプレーには定評があります。毎年出場試合数を増やして昨季は30試合に出場、ことしから戦いの舞台を福岡に移すことになりました。紺野選手が中盤で相手守備を崩す機会が増えれば得点力アップに向けての期待も高まります。
もう一人の注目がJ2東京ヴェルディから加わったフォワードの佐藤凌我(さとう・りょうが)選手。
福岡県出身、東福岡高校を卒業後に明治大学を経てヴェルディでプレー、2年間で26得点をあげているストライカーが故郷に戻ってきました。身長は178センチとフォワードの選手としては決して大柄ではありませんが、前線での動き出しが良く、マークをはずしてクロスに合わせるのが上手い選手です。紺野選手が崩して佐藤選手や山岸選手がシュートを決める、というシーンが見られるか、今からワクワクします。
持ち味の堅いDFへの強化にも余念がありません。ディフェンダーの亀川諒史(かめかわ・まさし)選手が再びアビスパでプレーすることになりました。亀川選手は2015年から17年までアビスパでプレーして、リオデジャネイロオリンピックの日本代表としても戦いました。サイドバックの選手で、豊富な運動量を武器にタッチラインを駆け上がり、攻撃に厚みを加えてくれます。柏や長崎、横浜FCでプレーして6年ぶりにアビスパでのプレーですが、多くのチームで経験を積んでレベルアップしたプレー、いまから楽しみです。
この日は長谷部監督から、見学に来たサポーターに対して、
「今からボールを使って練習します。皆さんもう少し真ん中に移動した方が見やすいですよ」という
優しい言葉もありました。私もちゃっかりポジションを変えました。
始動日ということもあり練習は1時間ほどで終了。
選手たちには終始笑顔があり、楽しそうな雰囲気が印象的でした。
Jリーグの開幕は2月17日(金)。
アビスパは宮崎キャンプなどを経て2月18日(土)に
アウェーでヴィッセル神戸との戦いから今シーズンが始まりますが、
NHKではこの試合を生中継します!
解説はアビスパ福岡でもプレーした小島伸幸(こじま・のぶゆき)さんです。
【追記】開幕戦に向けて、選手達から意気込みを頂きました!
「空中戦を制して神戸に流れを与えない!」 (宮大樹選手)
「チームメイトが輝く試合がしたい」(奈良竜樹選手)
「故郷でプレー出来て幸せ 活躍して恩返しをする」 ( 佐藤凌我選手)
今シーズンはどんな試合をみせてくれるのか、ぜひ、ご覧下さい。