これから始める投資に注意
髙橋昴平(記者)
2023年02月03日 (金)

詐欺にだまされないための対策を考える「ストップ!詐欺」。
今回のテーマは「これから始める投資に注意」です。
国も「貯蓄から投資へ」と投資を促していますが、青森県内では去年11月に、1件当たりの被害額としてはこれまでで最も大きい、1億円を超える詐欺の被害が発生しています。
警察はこの事案の詳しい内容を明らかにしていませんが、株やFXなどの投資に関連した「金融商品詐欺」の被害は、過去5年間で1件だったものが去年(令和4年)1年間で3件、被害額は1億8千万円以上に上っています。
政府が「貯蓄から投資」を掲げ、投資を始める人が増えることなどから、警察はこうした詐欺が増えるおそれがあるとして警戒を強めています。
では、実際に県内で発生した事例を見ていきます。
去年9月、県内の30代の男性はSNSで見知らぬ女性から「仲良くしよう」とのメッセージが届きました。
何度かメッセージでやりとりをしていると、突然その女性からFXの投資を勧められ、投資マネージャーだという「MIKE」という人物を紹介されました。
男性は、この「MIKE」ともやりとりを重ね、もちかけられたもうけ話を信用してしまい、FXの購入代金として327万円を指定の口座に振り込んでしまいます。
その後、FXで利益が出たと聞き、現金にしてもらおうとしたところ今度は、「現金にするためには、手数料などが追加で必要だ」と返信がありました。
その後、男性は、MIKEの言うとおりに手数料として281万円を振り込みましたが、これ以降、連絡を取れなくなったということです。
購入代金を合わせると被害額は、608万円にのぼりました。
こういった詐欺に遭わないためには、うまい投資話を安易に信じないことが大切です。
警察によりますと、投資をめぐる詐欺では金融知識がない人を狙って、専用の用語を多用しながらお金をだまし取るケースがあるということです。
不安に思ったら家族や消費者センターなどに確認するようにしてください。