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NHKアナウンサー野村優夫 長崎から東京に異動 ラジオ第1放送『NHKジャーナル』キャスターを担当します!

名前は『のむら・まさお』と読みます。
  • 2024年5月22日

長崎から異動してきました野村優夫(のむら・まさお)です。ラジオ第1の「NHKジャーナル」を担当しています。ぜひ

一度、番組に耳を傾けてみてください!

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好きなもの① トレッキング

札幌局赴任時、知床半島の森を歩き、その豊かさに魅了されました。丁寧に森の中を見つめていくと、確かに多様な動物がここで暮らしていることに気づきます。

木の根元できた穴。キツツキの一種・クマゲラが開けたものです。巣穴ではありません。木の根元に侵入していたアリを食べるために穴を開けるのだそうです。

地面に落ちていたトドマツの葉。左が元々の形で、右のものは根元の葉がなくなっています。これは、モモンガが食べた跡なんです。冬の間、食料が少ないため、カロリーの少ないトドマツの葉を丁寧に食べることで、厳しい冬を乗り切るのだそうです。

こうした体験を重ねる中で、他の山のトレッキングも行うようになりました。また、最近は、山に入った時に、フライフィッシングを楽しむようになりました。

多角的な視座で地域のテーマを見つめて

前任地は、長崎でした。1992年に初任地として赴任して以来、2回目の勤務でした。同じものを見ても、20代の時とは見え方・感じ方が違い、とても新鮮でした。

グラバー園の良さがこの歳になって分かりました

前回の赴任時には、雲仙・普賢岳が活発な噴火活動をしていました。火砕流などによって生活基盤を根こそぎ奪われた人たちの生活をどう再建するのか、大きな問題になりました。当時、生活を支えるための国の制度は今以上に脆弱で、住民は途方に暮れました。

そこで、弁護士や地元自治体の行政職員、メディア関係者などが立ち上がりました。互いに協力して知恵を出し合い、復興に必要な「実利」を国から引き出していきました。さらに、九州弁護士会は、被災者を支えるための法律の制定を訴える提言書も発表しました。

普賢岳災害で活躍した福﨑博孝弁護士

この時の取り組みが、1995年に起きた阪神・淡路大震災を経て、被災者生活再建支援制度につながりました。背景には、「地域で暮らす住民が再建されなければ、地域社会の復興もない。したがって、住民を支えるために公金を出すことは、公益にかなう」という思想がありました。

近年も、新型コロナの影響で、経済的に困窮する人たちが数多く出てしまいました。政府は、国民の生活を守るため、様々な形で現金を給付しました。この時に使われたスキームは、雲仙・普賢岳で住民を支えるために使われた方法とよく似ているといいます。「公費で生活の再建を支える」という考えが広く浸透した証左と言えるかもしれません。

2022年、普賢岳災害での「闘い」から新型コロナ対策にいたる流れを検証したラジオドキュメンタリーを、当時を知る人たちの証言をもとに制作しました。その時の取材内容は、WEB記事でご覧いただけます。

番組は、第60回ギャラクシー賞・奨励賞をいただきました。「野心的な取り組みだった」との評価が大変うれしかったです。

私たちNHK職員は、様々な赴任地で、多様な体験をさせていただいています。その一つ一つから学んだことを基に、地域の社会課題に改めて向き合うと、これまで伝えられていなかった新しい視座の番組を発信することができることがあります。それが達成できたときが「放送人になって良かった」と最も実感できる瞬間でもあります。

好きなもの② 山城めぐり

山城の中には、後世の開発の手が加わらず、当時の姿をそのまま留めているものが数多くあります。堀の深さや石垣の配置を実際に見ると、敵味方がどんな距離感・高低差で対峙したのかよく分かります。当時の人々の恐怖感や興奮が我がこととして感じられる、タイムカプセルのような機能が山城にはあると思っています。

好きなもの③ サッカー観戦

サッカー・ヴィッセル神戸のサポーターになって13年です。

「ヴィッセル神戸」として初めての練習日となった1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生。そこから市民の復興に合わせるように、ヴィッセルも成長を続け、1997年にJリーグに昇格しました。

その姿に感銘を受けたサポーターが「愛の讃歌」をアレンジした「神戸讃歌」を作りました。試合の前にサポーターが歌います。「共に傷つき 共に立ち上がり これからもずっと歩んでゆこう」という歌詞がスタジアムに響く様子は、当時の被災地の惨状を直接知る者として、心震えずにはいられません。

好きなもの④ 料理

手元にある材料で「なんちゃって料理」を作るのが得意です。地域局にいると、ご近所さんなどから色々な食材をいただくことも多く・・・

「なんちゃって担々麺」

いただいた青菜を使っての「なんちゃって担々麺」

「なんちゃって人参シリシリ」

いただいた人参を使っての「なんちゃって人参シリシリ」

「なんちゃってアクアパッツァ」

いただいた魚を使っての「なんちゃってアクアパッツァ」
あくまで家庭料理なので、簡潔に!がモットーです。

赴任した各地で、地元の方がとてもよくしてくださいました。そのご恩を返せるよう、懸命に精進します!

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