NHKアナウンサー新人研修2024 講師は瀧川剛史・廣瀬智美・佐藤俊吉・片山千恵子・深川仁志アナが担当
- 2024年5月17日
- 瀬田 宙大
- アナウンス室/「ハートネットTV」担当
緊張しながら歩いた道って、何年たっても覚えているものなんですね。
アナウンサーページ編集部 瀬田宙大です。
4月10日。
新人時代に通った、NHK放送研修センターに久しぶりに行ってきました。
目的は2024年度、新たにNHKアナウンサーに加わった12人の研修スタートの様子を取材すること。
NHKのアナウンサーは、配属される各地域局で仕事を始める前、およそ2か月間にわたって専門研修を受けます。発声やニュースの読み、緊急報道、中継、実況のほか、取材のイロハなど放送人としての基本を学ぶためです。
今年度、アナウンス職の専門研修には様々なジャンルから50人を超えるアナウンサーが関わり、新人たちを支えます。その中心を担う専任講師、2024年度はこの5人が務めます。
それぞれ報道、情報、芸能・ステージ、教養などの番組を担当する瀧川剛史アナウンサー、廣瀬智美アナウンサー、佐藤俊吉アナウンサー、深川仁志アナウンサー、片山千恵子アナウンサーです。
新人アナウンサーが5人の講師陣へおくる視線に、自分の新人時代を思い出しました。
第一線で活躍するアナウンサーが次々に目の前に現れ、「テレビで見たことがある!」「声を聞いたことがある!」「豪華だな~」などの感想を抱くとともに、本当にNHKのアナウンサーになったんだと実感したことをよく覚えています。
あれから20年近く。
時代は変わっても、それは変わらないんですね。
12人の背中にも緊張が表れている気がしました。
“みんなで”スタート
新たな一歩に心躍る
今年度入局したアナウンサーの多くは、コロナ禍と大学生活がまるまる重なり、入学式が中止になった世代。
自然と、こんな会話が生まれました。
コロナ禍は、みなさんどんなタイミングだったの?
同期の多くが高校を卒業して、大学に入学するタイミングです。高校の卒業式はできたけど、大学の入学式がなくなったという形ですね。
区切りが全然なかったので、高校4年生、5年生のような気持ちが続きました。
そうした気持ちを抱いた人たちの多くが社会に出るタイミング。経験したからこその気づきや発信、伝え方がきっとあると思うので、ぜひ生かしてほしいな。
同じ時代を生きたという、連帯感のようなものってあるの?
入局式のような、みんなで一緒にというのは本当に久しぶり。こうして机を並べてみんなで学び、みんなで一歩を踏み出すことをとてもうれしく思っています。
ともに学ぶ喜びをかみしめる12人。
そんな彼らをほほえましく見つめる講師陣。
お互いを知ろうと多くの言葉を交わし、同じNHKアナウンサーとしてともに歩もうと、心を一つにしているようでした。
この研修で、新人アナウンサーと講師陣がどのようなやりとりをしたのか。その中で明かされた講師たちの意外な一面、NHKアナウンサーとして大切なこと、最も伝えたかった思い、などなど、この研修でなければ聞けない胸の内を、私、瀬田の視点からつぶさにお届けしてまいります!
初回は、瀧川剛史アナと新人とのやりとりを中心にまとめます。今年度の研修を引っ張るリーダーの横顔とは…!?
※ニュースの研修、実況研修、緊急報道研修などについての記事も近日公開予定です※