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NHKアナウンサー新人研修 講師の横顔に迫る③ 「おはよう日本」「あさイチ」「ゆう5時」など出演 佐藤俊吉アナウンサー“やりたいは素直に”

  • 2024年5月23日
  • 瀬田 宙大
  • アナウンス室/「ハートネットTV」担当

2024年度の新人アナウンサー研修の講師紹介もちょうど半分。今回は、2年連続で研修講師を務めている佐藤俊吉アナウンサーです。

佐藤アナは2005年入局で、初任地が福岡。
その後、鳥取、新潟、東京、新潟を経て二度目の東京勤務です。「あさイチ」「おはよう日本」「ニュースLIVE!ゆう5時」などを担当、最近では紅白歌合戦ラジオ司会者チームの監督役も務めています。

研修講師は
原点を思い出させてくれる

佐藤アナ…。
いや、俊吉先輩と呼ばせてもらいましょう!
私、瀬田と俊吉さんとは、実はいろいろご縁があるんです。
まず、高校・大学の先輩。入局は1年違いで、初任地も先輩が福岡、私が長崎と近く、普段からお互いの放送を見たり、福岡局での研修時には声をかけたりしてくれていました。その後、「あさイチ」や「ゆう5時」でも同時期にリポーターを務めました。

入局後に出会って以降、ずっと頼れる先輩です。

この記事の取材で研修センターを訪れた日も、「せたちゅーこれ持ってる?」「きょうはこんなスケジュールだよ」など、率先して声をかけてくれました。ありがとうございます! ※私、親しい人からは「せたちゅー」(“瀬田宙”大から)と呼ばれています・・・。

その際、こんなことも話していました。

佐藤俊吉アナ

アナウンサーとしての第一歩を見守る研修の専任講師。やりがいのあるこの仕事を2年連続で務められて本当に嬉しい。新人のみんなの成長を自分のことのように喜ぶと共に、自分の原点を見つめなおすきっかけにもなる。きっと、せたちゅーも専任講師を担当するとよくわかると思うよ。

先輩の話を聞きながら、お互いに40代、中堅になったことを強く自覚させられました。私たちの経験や、培ったスキルを言語化して後輩に伝え、各地域のみなさまにお返しができるよう、がんばらんばですね!

「志望ジャンル」は素直に!

志望しているジャンルは上司や周囲に素直に伝えたほうがいいよ!

研修で新人たちにこう呼びかけた、佐藤アナ。そこには、新人時代の後悔がありました。

私たちアナウンサーは、基礎となるニュースの読み、緊急報道、実況や中継リポートなど、アナウンスメントの基礎スキルを向上させながら、それぞれ専門とする(したい)ジャンルを選び、必要な知識やスキルを獲得する努力を行います。

そのジャンルは実に様々。
例えば報道、番組、文化・エンターテインメント、スポーツなどに大別されます。その上で、例えばスポーツなら野球やサッカー、相撲、テニス、陸上、水泳など種目ごとに分かれます。

どの年代でも志望は聞かれますが、新人時代は、各赴任先の先輩や上司ら会う人会う人が聞いてきます。志望ジャンルが決まっている人もいれば、まだ悩んでいる人もいますが、佐藤アナはこう答えていました。

なんでもやりたいです!

でも本当は、エンターテインメント番組を志望。しかし、周囲が報道やスポーツと宣言するなか、素直に言うことをためらっていたと振り返ります。それが思わぬ方向に…。

「やりたいことがない」と、誤解されてしまったのです。

そんな時に助け舟を出してくれたのが、エンターテインメント番組を数多く担当している高山哲哉アナウンサーでした。

NHKホールで高山アナと

やりたいことがあるなら、ちゃんと言った方がいいよ。

憧れの先輩・高山アナに背中を押され、佐藤アナはすぐにエンタ志望を表明!

その結果、当時放送されていた番組「熱血!オヤジバトル」の地方大会で司会を担当することに。その後、「思い出のメロディー」のラジオ司会や、「ふるさと自慢うた自慢」司会、「紅白歌合戦」でのラジオ司会など、エンターテインメント番組の担当が増えていったといいます。

こうした経験から「キャリアは自分でつかむもの。手をあげれば、チャンスがめぐってくる。夢をつかむためにも素直に志望を声に出していこう」とエールを送りました。

原点を見つめなおし、もし自分が新人からやり直すなら…と考えてのアドバイス。わたしにも響きました。

いつのまにか新潟出身に!?

転勤を重ねるなかで、同じ地域に複数回赴任することも少なくありません。

佐藤アナもその一人で、新潟県に2回赴任しています。いずれも、夕方6時台のニュースキャスターを担当。みずから防災•減災や、ものづくりに関するシリーズを企画するなどして、新潟と深く、長く関わった結果…、新潟県出身のアナウンサーだと思われるほどに!(本当は神奈川県出身です)

若い記者から「取材先から聞いたのですが、新潟出身なんですね!」「兄弟も新潟で働いているんですよね?」などと声をかけられることもしばしばあったとか。 「誰かと混同されてるんだよね〜」と笑いながら、地域のみなさんに身近な人として認められた気がして嬉しいと話していました。

2023年 長岡の花火大会の生放送で司会も担当

そんな佐藤アナが、新人12人に改めて伝えたいことも、赴任先での過ごし方についてでした。

全国各地、赴任する先がどこも『第二のふるさと』になります。
地域のみなさんと一緒に笑い、悩み、考え、背中を押してもらい、その場所と人を愛し、愛してもらってください。
そして、やりたいこと、やるべきことを見つけてどんどん実現していってください。未来は無限大!こんなにやりがいのある仕事はないです。
活躍を期待しています!

次回は深川アナが登場!

講師の横顔に迫るシリーズ、次回は深川仁志アナウンサーです。

2024新人アナウンサー
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※新人アナウンサーのプロフィールは、後日公開予定です

瀬田 宙大

アナウンス室/「ハートネットTV」担当

●2006年入局
【長崎→静岡→東京→北海道→東京】
●「あさイチ」リポーター、「ほっとニュース北海道」キャスターなどを経て、現在は「ハートネットTV」月間特集や私のリカバリー(月~水 Eテレ夜8時)や、「家族になろうよ~犬と猫と私たちの未来~」の≪司会≫などを担当しています
●ホームページ編集部としてNHKアナウンサーの情報をみなさまにお届けします

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