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米沢市長選 当選者 近藤洋介氏に聞く

- 今後の市政運営は?最優先で取り組む課題は? -
  • 2023年12月07日

米沢市長選 当選者に聞く
 - 今後の市政運営は?最優先で取り組む課題は? -

11月26日に行われた米沢市長選挙で初当選した近藤洋介さん(58)。
米沢市の新市長となる近藤さんに、どのように市政運営していくのか、最優先で取り組む課題などについて聞きました。


元衆議院議員の近藤さん。
前回・4年前の米沢市長選挙に立候補して現職に24票差で敗れ、今回、2回目の立候補でした。

当選が決まった2日後の11月28日、当選証書を受け取った直後に話を聞きました。

米沢市の市長になるんだという責任感、また緊張感と言いましょうか、心地よい緊張感と言ってもいいかもしれませんが、毎日、感じさせていただいております。

米沢市の最重要課題は人口減少です。
11月末時点の人口は7万6000。
毎年1000人のペースで減っています。

人口が減る、税収も減りかねないという悪い循環を、良い循環、好循環に変えたいということを大きな目標に掲げました。

近藤さんは人口減少対策に3つの施策を掲げています。

《①子育て・教育》

1番に掲げた『子育て・教育』。
子育てや教育の環境を整え、若い世代に選ばれる米沢市を目指すとしています。

1つはやはり食べ物。給食です。子どもたちによいものを食べさせてあげる。小中学校の学校給食をおいしくて安全な、しかも米沢、置賜地区のよいものを地産地消で食べさせてあげる。その上で完全無償化するという給食の完全無償化
2つ目は学童保育。共働き世帯が米沢も非常に多いです。学童保育利用料を完全無償化する。
3つ目は高校生ですけど、県立の中学高校の一貫校を米沢に誘致する
こういうことを通じて県内トップ水準の教育環境を整えていきたい。

《②所得を増やす》

2つめの施策『所得を増やす』。
トップセールスを行うことで地域経済の活性化をはかり、市民の所得を増やしたい考えです。
その取り組みの1つとしてふるさと納税の納税額を3倍にするとしています。

米沢の産品、米沢牛などおいしい食べ物、農産物や伝統の米織りなどを含めて様々なものがあります。これをふるさと納税の形で売り込む。残念ながら今の米沢のふるさと納税額は、昨年度およそ16億円とどまってます。これを50億円程度に引き上げる。こういう目標を掲げております。このことは間違いなく、地域企業なり農家の方も含めて活性化につながるわけで、かつ自主財源というか財源の確保ということにもつながるわけで、一粒で2度美味しい。そういうものですのでここはぜひ米沢市、私としては踏み込んで展開していきたい。

《③誰もが暮らしやすい町》

3つめの『誰もが暮らしやすい町』。
豪雪地帯の米沢市で問題になっているのが除雪です。
除雪業者への支払いは現在、距離に応じて行われていて、除雪車が走行した後、どかした雪が道路の脇に山積みとなり、住宅の入り口を塞ぐことがあります。
近藤さんは業者への支払いを距離ではなく、かかった時間に対して支払う方式に変えることで丁寧な除雪につなげ、市民の負担を減らしたいとしています。

実は米沢だけが他の豪雪自治体と比べて違う除雪業者への支払いの仕方をしてます。米沢市民に話を聞いてまわったところ、暮らしの悩みの4割ぐらいは実は雪にまつわる話。家の前に重たい雪が置かれ排雪は大変だといったことです。まず手がけるべきだと思ってるのは道路の除雪です。

《目指す米沢市像》

これら3つの施策などで『好循環の米沢』を目指すという近藤さん。
最後にどのような米沢市にしたいか聞きました。

米沢に住んでよかった。暮らしてよかったと。よかったなと思える町。子どもたちに対して、米沢はいいね。帰ってこいと自信を持って言える米沢に、ぜひとも市民の皆さんと協力をして作っていきたいと思います。

近藤さんの任期は12月22日にスタートします。


近藤洋介(こんどう・ようすけ)
1965年5月19日生まれの58歳。
衆議院選挙で比例代表を含めて5回当選。
経済産業副大臣や経済産業政務官を歴任。

 

【動画はこちら】

  • 金敷匡史

    NHK山形 米沢支局

    金敷匡史

    音声マン、契約記者を経て2014年入局。
    2020年に山形局に赴任し、2023年8月から米沢支局を担当。

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