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交差点に潜む危険!

  • 2023年12月01日

通勤や買い物で通るいつもの交差点。思わぬところに事故の危険は潜んでいるかもしれません。
県内で人身事故が多く起きている交差点「危ない交差点ワースト5」から、どのような危険があるのかを調べました。

危ない交差点ワースト5

損害保険会社でつくる日本損害保険協会が毎年、都道府県別に公表する「危ない交差点ワースト5」。県内でも、人身事故が多く発生した交差点を、件数が多い順に公表しています。

ワースト1 6件 鶴岡市切添町15番4号付近交差点
ワースト2 5件 山形市あかねケ丘二丁目4番1付近交差点
ワースト2 5件 山形市飯塚口44番地1付近交差点
ワースト2 5件 酒田市こあら二丁目1番地の1付近交差点
ワースト2 5件 東根市大字神町字西野原340番地の113付近交差点
ワースト2 5件 天童市芳賀タウン南三丁目3番27号付近交差点
                          参考:日本損害保険協会(令和4年)

"見通しのよい"交差点なのに?

鶴岡市切添町付近の交差点

ワースト1位は【鶴岡市切添町】の交差点。
国道と市道が交わる三差路の交差点で、信号・横断歩道があり、見通しがよいのが特徴です。

この交差点近くでは令和4年に6件の人身事故が発生。
いずれも軽傷でしたが、5件が追突事故となっています。
一見、危険は少ないように見える交差点ですが、なぜ追突事故が多いのでしょうか?

鶴岡警察署交通課 竹岡寛顕課長
見通しのよい道路だと、油断をしてしまい、脇見や考え事をして漫然な運転につながります。
さらに直線道路はスピードを出してしまいやすく、漫然な運転で前の車を発見したときには、ブレーキを踏んでも手遅れになり、追突事故を起こしてしまうんです。

 

さらに、交差点近くの道路環境に気をつけたいポイントがあります。
国道は片側2車線ですが、南に直進すると道路工事の影響で(令和5年10月時点)、片側1車線に減少します。

あわてて車線変更し、後続の車とぶつかって事故につながることも少なくありません。スピードを落とし、早めの車線変更で、ゆとりのある運転を心がけましょう。

竹岡
交通課長

見通しのよい交差点を通行するときは?
速度を控えめに! 
もし前の車に気づくのが遅れても、ブレーキを踏んで止まれるように。
脇見運転をしない!
直線道路だからと油断して運転するのは危険です。
考え事をせず運転集中!
考え事をして運転をしていると、信号や他の車の発見が遅れるので注意です。                                  

"見えないとき"は無理をしない

ワースト2位は、令和4年に5件の人身事故があった5か所の交差点です。
このうち【山形市あかねヶ丘】の信号のない十字路の交差点では「出会い頭の事故」が多く発生しています。

山形市あかねヶ丘付近の交差点

交通量が多く、特に朝と夕方の通勤時間帯は渋滞が発生することもあります。

片側2車線の県道と市道が交わる交差点で、市道から右折、左折、直進が可能です。
この交差点でどのような事故が起きているのでしょうか。

まずは市道側の車が「一時停止」の標識に従って完全に停車。
そのあと左右をよく確認できる位置まで前に進み、交通量が多い場合は再び停車します。

県道を走る手前の車線の車が停車し「譲ってくれた」と思って進むと…。

奥の車線を走行していた車に気つかずに衝突。
片側2車線で交通量の多い交差点では、こうした事故が多いといいます。

山形警察署交通第一課 石山秀一課長
片側2車線の交差点に入る場合は、手前の車線だけはなく奥の車線の車の動きも確認をしましょう。奥の車線の動きが見えないときは無理をして入らないことです。交差点に入るために時間がかかってしまうこともありますが、安全にはかえられません。

交差点になかなか入れず、後ろに車が並ぶと焦りを感じる人もいます。
通勤時間帯など、時間に追われていると急いで入ろうとして事故につながってしまいます。時間にゆとりのある運転を心がけましょう。

石山
交通第一
課長

信号や標識、道路表示といった基本的な交通ルールを守ることはもちろんのこと、交通量が多い交差点に入る際は、ふだん以上に左右の安全確認をして交通事故に注意していただきたい。

交差点付近の事故、ここに注意!

どの交差点でも事故のリスクはあります。
日本損害保険協会の調べでは、去年県内で発生した人身事故の約6割は交差点近くで起きています。
交差点を通る際の注意のポイントです。

  ・信号や標識を守る基本的な交通ルールを守る
  ・見通しのよい直線道路でもスピードは控えめに
・交差点に進入するときは左右の安全確認
  ・交通量が増える通勤時間は時間に余裕を持って

注意したいポイントを動画で詳しく!

 

  • 小林桃子

    山形局・記者

    小林桃子

    岡山県出身、桃太郎にちなんで「桃子」と名付けられました。
    警察司法担当として山形の事件事故を詳しくお伝えします!

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