やまがた紅葉の名所巡り
- 2023年11月10日
NHK山形局のカメラマンがこの秋に撮影した紅葉の名所をまとめました。
各地をまとめた動画に加えて、撮影したカメラマンが見どころをご紹介します!
(蔵王・天元台高原・甑山・鶴間池・梵字川渓谷・県総合運動公園・山寺)
やまがた紅葉の名所(動画)
※動画の公開は2024/01/10までです※
取材・撮影したカメラマン
蔵王
宮城との県境にまたがる県内屈指の人気の山です。最高点は標高1841mの熊野岳。
紅葉の最盛期には、ナナカマドやカエデ、ブナのじゅうたんが広がります。
「蔵王ロープウェイ」の樹氷高原駅(1331m)周辺は、10月上旬~10月中旬が見頃でした。
蔵王山麓駅(855m)周辺は10月下旬〜11月はじめがことしの見頃でした。
上空から見る蔵王連峰も美しかったですが、紅葉の時期には『蔵王エコーライン』の車窓からもブナやカエデなどに包まれた大パノラマの景色が楽しめます。
天元台高原(米沢市)
福島県との県境にある西吾妻山(標高2035m)の北部に広がる高原です。麓から標高1350mまでロープウエーがのび、その先はリフトが山頂駅までつないでいますので、気軽に山肌に色づく紅葉を堪能できます。撮影した10月18日は標高1300~1400mの紅葉が見頃でした。
リフトのすぐそばに紅葉の木立が並んでいて、風に吹かれながらのんびり錦秋の山を楽しめます。展望台からは、紅葉の中を流れ落ちる名瀑、火焔滝(ひのほえのたき)を眺められます。
甑山(真室川町)
秋田県との県境にあり標高は981m。男と女に例えられる男甑山(おこしきやま)と女甑山(めこしきやま)のふたつの頂があるのが特徴です。ブナの森に囲まれ、かつてはマタギが暮らした集落がありました。ことしは10月中旬から紅葉の見頃が始まりました。
ブナの森が黄色く色づき雄大な自然の営みを感じられますが、ことしはクマの被害が多く発生してますので、音の出る物や熊よけスプレーを身につけるなど、十分に対策をして下さい。
鶴間池(酒田市)
鶴間池は鳥海山の中腹にあり、トレッキングの人気のスポットです。紅葉の時期はブナやカエデが鮮やかに彩ります。全景を見下ろせる「のぞき」までは県道で行くことができ、駐車スペースもあります。撮影した10月下旬は紅葉のピークでした。
池が一望できる「のぞき」からでも十分に楽しめますが、池に向かう山道は傾斜が急ですべりやすく、登山靴やヘルメットなどの装備とある程度の登山経験が必要です。また、こちらもクマ対策をしてください。
梵字川渓谷(鶴岡市)
梵字川(ぼんじがわ)渓谷は、月山のふもとに位置する鶴岡市の国道112号線周辺にあります。
山形市中心部からですと車で1時間余りの場所にあります。ことしの梵字川の紅葉は10月下旬~11月上旬が見頃でした。
ブナやカエデなど色とりどりの紅葉が彩り、近くの展望台から気軽に紅葉が楽しめるほか、梵字川に流れ落ちる「米の粉の滝」も見ることができます。滝と紅葉のコントラストがとても美しいです。
県総合運動公園のイチョウ並木(天童市)
天童市にある山形県総合運動公園には「いちょうの道」と呼ばれる遊歩道があり、250mほどの歩道の両脇に74本のイチョウが植えられています。いちょうの道は黄葉の観賞スポットとしても知られていて、ことしは10月下旬から葉が黄色くなり始め、11月に入ると鮮やかな黄色に彩りを変えました。
並木道では、平日にも関わらず、子どもたちの元気な声が響いていました。思い思いに写真を撮る人の姿も多く見られました。黄葉のピークを過ぎれば、遊歩道は黄色のじゅうたんのようになるので、その時期の撮影もオススメです!
山寺(山形市)
山形市にある立石寺(りっしゃくじ)は、険しい岩山に大小30余りのお堂や塔が立つことから「山寺」の通称で親しまれています。また、松尾芭蕉が「閑(しずか)さや 岩にしみ入る 蝉の声」などの有名な俳句を詠んだことでも知られる県内屈指の観光地です。ことしの紅葉は11月上旬に見頃を迎えて、11月中旬まで楽しめます。
撮影した11月9日は、モミジやカエデ、ブナなどが鮮やかに色づき、ちょうど見頃を迎え、山寺全体が紅葉に包まれていました。鎌倉時代建立といわれる山門に歴史を感じるとともに、お堂から眺める紅葉は絶景でした!
ことしの各地の見頃時期
▼蔵王…樹氷高原駅(1331m)周辺は10月上旬~10月中旬。蔵王山麓駅(855m)周辺は10月下旬〜11月はじめ。
▼天元台高原…標高1300~1400mは10月中旬~下旬。
▼甑山…10月中旬~下旬。
▼鶴間池…10月中旬~下旬。
▼梵字川渓谷…10月下旬~11月上旬。
▼県総合運動公園…11月頭~11月上旬。
▼山寺…11月上旬~11月中旬。
…来年の参考にしていただければ幸いです!