国際ロマンス詐欺の手口とは！

次に狙われるのはあなたかも！最新の手口を知って被害を防ぎましょう！

ここ最近“外国に住んでいる”という相手とＳＮＳで知り合いになり、好意を持ったり恋愛感情を抱いたりした結果、現金をだまし取られる被害が相次いでいます。

こうした手口は「国際ロマンス詐欺」とも呼ばれていますが、県内で確認されたケースをもとに
具体的に見ていきます。

ことし３月、高岡市内に住んでいる６０代の男性が、ＳＮＳを通じて海外に住んでいる女性だという人物と知り合いになりました。ＳＮＳのやりとりを繰り返して親しくなる中で、相手はメッセージで「あなたを信頼している。亡くなった夫の遺産をあなたに寄付したいので受け取ってほしい」と伝えてきたといいます。
男性は相手と一度も会ったことがなかったもののこの話を信じ込み、受取人になることを承諾しました。

するとその後、相手から「お金を入れた荷物を海外から送るのには輸送費がかかるので、その費用を先に私の口座に振り込んでほしい」といったメッセージが送られてきました。
男性は指示に従ってことし５月中旬までに複数回に分けてあわせて現金およそ１９０万円を指定された口座に振り込んでしまいました。
しかし、その後なかなか荷物が届かず、不審に思った男性が近くの警察に相談したところ、国際ロマンス詐欺の手口だとわかりました。

またこんなケースもありました。
去年１１月、県西部に住む５０代の女性がＳＮＳで知り合った海外在住の女性だという人物に「夫の遺産を日本の慈善団体に送りたい」と持ちかけられました。
さらに相手は「送料や税関手続きの手数料を払う必要がある」などといって個人名義の口座に
現金を振り込むよう求めてきたと言います。

このため女性はこの話を信じ込み複数回にわたり振り込みを行い、総額で３２４万円をだましとられてしまったということです。

いずれも遺産の相続人になるよう頼まれたもの逆にお金をだまし取られる結果となってしまいました。

では、注意のポイントをみていきます。
この手口では、相手がＳＮＳを介して巧妙に近づいてきて、好意を抱かせようとしてくるのが
特徴です。場合によっては相手が宇宙飛行士や医師、パイロットをかたるケースがあります。

さらに典型的な接触のケースは次のようなものです。
①まず、相手はＳＮＳで
「すてきな写真ですね」とか「日本に興味があります」などとメッセージを送ってきます。
②次に「あなたは信頼できる」「亡くなった親のようだ」などというメッセージを送ってきて、
　こちらが好意や恋愛感情を抱くようにしむけてきます。
③そのうえで信頼関係を築いたとみるや今回ご紹介したように「荷物の輸送費を支払ってほし い」などといって現金を振り込ませようとしたり「２人の将来のために投資をしよう」とか、
「ビジネスパートナーとして暗号資産の取引所に入金してほしい」などといって金銭を要求してくることがあります。
この手口では、いったん相手に好意を抱いてしまうと長期的にわたり何回もお金をだまし取られる傾向があるということです。
ＳＮＳだけでやりとりしている人の話を安易に信じ込まず、個人名義の口座には入金しないなど
注意してください。