4色⁉　食卓を彩るカラフルアスパラ

春が旬のアスパラガス！

 

すくすくと伸びた緑色のアスパラガス！春の今、旬を迎えています。
私がお邪魔したのは鳥取市河原町にあるアスパラガス農園です。

 

こちらの農園で作られるアスパラガスは緑色だけではありません！
まず、この黒い筒の中にあるアスパラガスは、何色でしょう？

 

 

ホワイトアスパラガスです！
この黒い筒は日光を遮断しています。小さい緑色のアスパラガスに黒い筒をかぶせて育てると、緑のアスパラガスが白のアスパラガスとして育つんです。こういう仕組みです！
この仕組みがとても重要なので覚えていてください。もう１色は…？

 

紫です！緑のアスパラガスとは別の品種の、もともと紫色に育つ品種です。
ポリフェノールが緑の10倍含まれているんですよ！！
そして、紫のアスパラガスから、もう１色できます。それは…？

苦労の末、やっとできた色！

 

ピンクです！かわいいですよね。
仕組みはホワイトアスパラガスと一緒です。紫色のアスパラガスを小さい時から光を遮断する黒い筒をかぶせて育てると、真っ白になります。ピンクにするためには朝日を毎日1時間ずつ当てる必要があります。この色は、紫に戻ろうとするその途中の色なんです。
とっても手間をかけてピンク色にしています。そのため、注文を受けてから生産しています。

４色のアスパラガスを作る田中和美さんです。

実は、ピンクのアスパラガスを作るには５年もかかりました。紫のアスパラガスからピンクのアスパラガスを作るには、どの時間帯の光をどれくらいあてたらいいのか…。日中の光では、すぐに紫色になってしまうなど、試行錯誤しました。苦労の末、２年前にピンクのアスパラガスの生産に成功しました。

気になるそのお味は？

 

収穫させて頂きました！こちらの農園では出荷の基準を２７センチ以上としています。

 

ほら！こんなに水分が溢れ出るほど新鮮なんです！減農薬で作っているので、そのまま食べられます。採れたてを食べてみると…、「あまい！！！」

甘さのひみつ・・・

甘さの秘密は、日光を遮ることで光合成が行われず、アスパラ特有の苦味成分が弱くなることです。苦み成分が抑えられることで、甘みがより強く感じられるということです。

土壌にも工夫を！

甘さを強くするために、土壌にもこだわりが！肥料も工夫しています。

 

カニの甲羅、鳥取の特産でもありますよね！そして、卵の殻も！
こういった石灰質のものを土壌に混ぜて、土をアルカリ化することで、甘みや旨みが強くなるということです。

親子でカラフルなアスパラガスに挑戦！

実は、こちらの農園では、田中和美さんと一緒に、息子の詳人さんもアスパラガスを作っています。和美さんの父の代から、代々アスパラガスを生産しています。

農家が教える！絶品農家メシ

今が旬のアスパラガス、よりおいしい食べ方を教えて頂きました！
 

まずはサラダ！生のまま食べることで、きれいな色をそのまま楽しむことができます！
味付けはオリーブオイルと塩でシンプルに。その分、アスパラガスの甘みがよく感じられます！

 

とにかく簡単でおいしい食べ方…、それは、アスパラごはん！
アスパラガスをバターで炒めて、塩こしょうで味付けしたものを、温かいごはんに混ぜるだけ！火を通すと、ピンクのアスパラガスは少し白っぽくなりますが、すごくおいしかったです！
バターで炒めることで、少し洋風なピラフのような味わいに。試してみてくださいね！

今後もカラフルなアスパラガスを作り続けたいというおふたり。
次に挑戦したい色は、赤！赤に育つ品種の生産を目指すということです。

楽しみにしています～！！！