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徳島 那賀町木頭地区特産 木頭ゆずのおいしさの秘密に迫る!

  • 2023年12月06日

那賀町木頭地区特産の「木頭ゆず」は、香りや品質、見た目の良さから高い評価を得て、海外にも輸出される「地域ブランド」です。どのような場所でどのように育てられているのか、おいしさの秘密を日笠まり絵キャスターが探ってきました。

那賀町木頭地区特産の「木頭ゆず」

山あいの那賀町木頭地区。
人口はおよそ1000ですが…ゆずの木は6万本!
11月中旬、収穫のさなかにお邪魔しました。

山あいの土地であることがよく分かります

木頭ゆずを栽培して16年の神代晃滋(かみよ・こうじ)さんに畑を案内していただきました。

木頭ゆずは香りが高くて酸味が強いのが特徴ですが、そのバランスがすごくいいそうです。

木頭地区は上質なゆずを栽培するのに最適な場所です。
標高は300メートル以上あり、周りを山に囲まれているため寒暖差が大きいからです。

実が育つ夏から秋にかけて日中は光合成が活発になり、栄養分がたくさん作られる一方、夜は気温が低くなり、ゆずの活動が抑えられ、栄養分が消費されにくくなります。この木頭地区ならではの環境が、ゆずを香り高くするのだといいます。
  
早速、収穫を手伝おうと思ったのですが・・・。

ちょっと待ってくださいね。
ゆずにはこんなトゲがたくさんあるんですよ。

そのトゲとは・・・。

針のようです・・・

こんなにも鋭く、硬いのです。トゲは、長いものだと8センチもあります。
ゆずにトゲが当たってしまうと、傷がついてしまうので、細心の注意を払って収穫します。

傷からゆずの香りが。香りがするようだと収穫は失敗…

ゆずの皮はすごくデリケートなため、このように傷がつくと売り物にはなりません。
なので、トゲからゆずを守るように手で包みながら、1つ1つ丁寧に収穫していきます。

収穫作業に手袋は欠かせません

わたくし日笠も収穫作業をお手伝いしました。

慎重にはさみで収穫しました

収穫後、ゆずの香りはしなかったので、無事に神代さんから合格をいただきました。(ホッとしました)

木頭の収穫のことばの中に“自分の手は傷つけてもゆずは傷つけるな”というのがあるぐらい、みんな慎重に収穫してくれています。

収穫したゆずは、新鮮なまま、その日のうちに搾ります。ゆず搾り機には刃がついていて、軽く押すだけで、皮付きのまま果汁を搾り出すことができます。木頭地区ではゆずの香りをより感じてもらえるように、一部を手搾りで加工しています。

ゆず搾り機を使います

ゆずの命は香りなので、まるごとゆずを搾ります。
この皮の香りが果汁に入っていくので。

ゆずを搾ると、このようにタンクに果汁がたまっていきます。

きれいな黄色です

ゆずのいい香りがする、とれたての果汁をそのままいただくことに・・・!

あまりのすっぱさにびっくり

すっぱい!目が覚めますね。キリっとしたすっぱさがアクセントになっていますね。

皮から果汁、余すことなく使っていただけると思います。寒い冬をこの木頭ゆずで乗り越えていただきたいなと思います。

冬にぴったり!木頭ゆず料理

おいしい木頭ゆず料理を教えてもらうため、地元の料理名人、平川さやか(ひらかわ・さやか)さんを訪ねました。

作ってくれるのは、寒い季節にぴったりな“ゆず塩おでん”です!
お好みの具材でおでんを作り、そこに半分に切ったゆずを入れて一緒に煮込みます。

待つこと1時間。おでんの具材のすみずみまでゆずの酸味と香りがしみ込んだら、さらに、追いゆずをします!

追いゆず!

さわやかなゆずの香りが立つように仕上げたら“ゆず塩おでん”のできあがりです。

ゆずのインパクトがすごい!

ゆずの酸味が優しく、そのゆずが具材のうまみを引き立てていて、おいしかったです!とてもあたたまりました~。レシピはこちら

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