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「市民が困っている時こそ大胆に決断」 新阿南市長 岩佐義弘氏の政策を聞く

  • 2023年11月20日

11月19日に投票が行われた阿南市長選挙。
新人で農業の岩佐氏が、2期目を目指す表原氏らをおさえて初めての当選を果たしました。
新しく阿南市長となった岩佐氏のこれからの取り組みについてインタビューしました。

阿南市長選挙 開票結果

任期満了に伴う阿南市の市長選挙は、19日に投票が行われ、無所属の新人で元県議会議員の岩佐義弘氏が2期目を目指す現職らをおさえて初めての当選を果たしました

岩佐氏は、
「私が掲げた公約、その1つに物価高騰対策の現金給付、これを出させてもらった。
市民の皆さんの今を守っていくこと、それがこれからの阿南新時代を動かしていくきっかけになると、これから1つ1つ形にしていきたい」
と述べました。

岩佐氏は阿南市出身の52歳。
平成27年の徳島県議会議員選挙で初当選し、県議会議員を2期務めました。
今回の選挙戦で、岩佐氏は、物価高騰対策として市内の全世帯に10万円、さらに18歳未満の子ども1人につき3万円を現金給付することなどを訴えまし

投票率は55.61%
前回、4年前の選挙を2.67pt上回りました。

表原氏 敗戦の弁

一方、落選した現職の表原氏は
「大きな争点ともなった現金給付の件に関しては、今後の市政において大きな禍根を残すことになってはならないと、身を賭してそれを阻止しなければ今後の阿南市政のさきざきが危ぶまれる。そのような思いを持って必死になって訴えてきたが及びませんでした。
これも私の力不足によるものでございます」
と述べました。

岩佐新市長に聞く

新しく阿南市のかじ取りを任されることになった岩佐氏。
物価高騰対策人口減少対策に力を入れて取り組む考えを示しました。

物価高騰対策

今回の選挙で、大きな争点となったのが、岩佐氏が告示後に打ち出した物価高騰対策です。

岩佐氏
阿南市内全世帯を対象に1世帯あたり一律10万円の給付それと18歳未満の子ども1人あたり3万円の追加給付を行うことを公約とした。

この公約に対して、選挙戦では「ばらまき」という批判の声も上がりました。
財源の確保にどう取り組むのか聞きました。

岩佐氏
国の支援策と合わせながら、阿南市も基金等も積んでいるところはあるが、いつどのタイミングで使うかっていうこともあると思う。
市民からお預かりをした税金なので、市民が困っている時こそ大胆に決断して使用していく。
基金とか市の財政状況から言えば減ってしまう部分も当然出てくる。
その点に関しては、今まで使われていなかった市有地、市の土地も売却等も含めて眠っていた新しい財源の確保に努めていきたい

人口減少対策

また、喫緊の課題となっているのが人口減少対策です。
阿南市の人口はおよそ69,000。
県内で2番目に人口が多い市ですが、
前回の選挙があった4年前よりおよそ4,000人減少。
単純計算で1年で1,000人も減っていることになります。
地域の活性化にどう取り組むのか聞きました。

岩佐氏
私もずっと農業をやってきたので、1次産業の振興をしっかりと図っていく
そして光の町でもあるので日亜化学工業を核にそれを発展させていくこと。
しっかり私がトップセールスとなって、企業誘致をしてくる。
それによって働く場所を確保というのが第1である。

防災対策

防災対策も重要です。
阿南市には、南海トラフ巨大地震で、20分足らずで最大8mの津波の被害が想定されている地域もあります。
岩佐氏は、国や県と連携して防災・減災対策を進めていきたいとしています。

岩佐氏
海岸や河川でもそうだが、国・県の事業が大きなところを占める。
基盤整備の部分に関しては、国に対してまた県に対して要望なり、アクションをしっかり起こした上で、まずはハード整備を行っていく

岩佐氏の阿南市長としての任期は、
来月7日から令和9年の12月6日までです。 

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