徳島 巨大しいたけの育て方 秘けつは愛情たっぷりの菌床栽培
- 2023年10月19日
徳島県が生産量日本一を誇る生しいたけ!
鍋料理などで大活躍な冬にかけてが出荷の最盛期です。
見たことがないほど大きなしいたけを徳島市で栽培している生産者がいます。
そのおいしさの秘密を岡田理紗キャスターが探ってきました!
驚きの巨大しいたけ!
徳島市でしいたけを生産している高野 康弘さんを訪ねました。
高野さんは、菌床栽培でしいたけを年間50トンほど生産しています。
菌床栽培とは、木のくずを固めて作った菌床にしいたけの菌を植えて育てるやり方です。
たくさんのしいたけに圧倒されながら、岡田も一本収穫させてもらいました。
一番大きなしいたけに挑戦!私の手と比べると…?
普通のしいたけの4倍ほどの圧倒的な大きさ。
重さは硬式のテニスボールくらいありました。
巨大しいたけを作る秘訣は?
このしいたけ、なんでこんなに大きくなったんですか?
一番大切なのは、菌床の作り方です
巨大しいたけを育てるため、高野さんが特にこだわっている菌床づくり。
菌床の材料の一つが木材チップです。
どんな木でもいいわけじゃないんですよ。
実は木の種類によって、しいたけ菌が食べていく速さが違うんですね
養分が多くて硬いナラの木。
養分は少なくて軟らかいシイとカシ。
これを7対3の割合で混ぜることで、しいたけは養分を十分に吸収し、速く育つんだそうです。
ふすまと米ぬかで独特の食感と弾力を加えます
大きなしいたけを育てるために考えられたこれらの材料をミキサーで混ぜ合わせ、袋詰めに。
殺菌して余分な菌を除いたら、菌床にしいたけ菌を植え付けます!
いよいよしいたけが生えてくる!…と思いきや。
まず、しいたけ菌は、栄養たっぷりの菌床の中で成長!
1か月で菌床全体に広がります。
そして3か月後には、菌床全体が茶色く変化しました。
菌床を袋から出して、しいたけを成長させます。
袋から出して終わりではなく、高野さんは愛情こもったお世話をしています。
菌床の部屋は外の自然の環境に近い状態を再現することが重要ですね。
ちょうど秋の森の中みたいな環境が一番適してますね。
森の環境に近づけるために、一年を通して日中は部屋の温度を20度前後に設定します。
夕方になると17度前後に変更。
こうすることで、秋の昼と夜を再現しています。
さらに夕方に30分間、霧状の散水を行い湿度を上げます。
これで、しいたけにぷりっとした弾力を加えます。
菌床を袋から出して待つこと10日から2週間、
こうして大きく肉厚なしいたけができあがります!
どうして大きなしいたけを育てようと思ったんですか?
大きいものの方が人の目も引くし、おいしいかなと。
大きなしいたけを作りたいっていう思いでやってます!
巨大しいたけ どうやって食べる?
高野さんのおすすめの食べ方は、焼いたしいたけにオリーブオイルと塩をかけるだけ。
私は炭火で焼いていただきました!
しいたけ特有のえぐみもなく、シンプルな味付けだからこそしいたけそのものの美味しさが味わえました。