【解説】内水氾濫ってどういうこと?五味アナが解説!
- 2023年06月27日
大雨の際の浸水というと川からの氾濫がまず思い浮かびますが、特に都市部では内水氾濫にも注意が必要です。聞きなれない「内水氾濫」。その様子を表現したCG映像で、メカニズムや注意点をお伝えします。
▼内水氾濫の様子を表現したCG映像は動画でチェック!
内水氾濫のメカニズムとは?
まずは内水氾濫のメカニズムを簡単にご紹介します。
ふだん、用水路などの水は川に向かって流れています。ところが、大雨が降ると川の水は増水。川の水位が上がってしまうと、水路の水は流れ込めなくなります。
こうして、市街地に降った雨が行き場を失ってあふれます。また、降った雨が下水の容量を超えてしまうケースもあります。
これが、「内水氾濫」です。
「内水」というのは、堤防に守られた市街地などを堤防の「内側」、川が流れているところを堤防の「外側」と考えて、堤防の「内側」で水があふれるからです。
内水氾濫は川の浸水想定やハザードマップでは考慮されていない点に注意が必要です。
ハザードマップや過去の浸水をチェック!
内水氾濫のハザードマップを作っているところもあります。
例えば宇多津町では、2023年1月にこのハザードマップを公開。CGの動画でもあった50センチ以上の浸水が想定されている場所は、ピンク色や紫色で示されています。このハザードマップは宇多津町のHPでダウンロードすることができます。
また、高松市では、ハザードマップの代わりとして平成16年の台風23号の際の浸水エリアを公表しています。中心市街地の広い範囲で浸水し、こうした被害を受けて、市では雨水を排水するための排水路の整備を進めてきたということです。
川からだけではない、浸水。事前に想定して備えるために、過去の浸水の状況やハザードマップを確認しておいてください。