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竜巻 藤田スケール 被害と風速 静岡のケースは?台風7号2023

  • 2023年8月16日

台風7号が上陸した8月15日、静岡県や鳥取県では竜巻などの突風が発生し、ろうと型の雲が渦を巻きながら移動する動画も撮影されていました。竜巻が発生するおそれがある状況や被害と風速、注意点などについてまとめました。

竜巻 静岡市で確認 8月15日

15日午前10時50分頃、静岡市内で撮影された映像です。ろうと型の雲が地上に向かってのびて、渦を巻きながら移動している様子が確認できます。

〇竜巻
積乱雲に伴う強い上昇気流により発生する激しい渦巻きで、多くの場合、ろうと状または柱状の雲を伴います。
被害域は、幅数十~数百メートルで、長さ数キロメートルの範囲に集中しますが、数十キロメートルに達したこともあります。(気象庁のホームページより)

竜巻などの突風は、発達した積乱雲が近づいたときに発生します。気象庁のレーダー画面では、静岡市には午前10時半すぎから南から発達した雨雲が次々と流れ込んでいるようすが確認できます。静岡市井川では午前11時10分までの10分間に12.5ミリの雨量を観測しています。

気象庁は、今回の突風について「竜巻」と確認されたとしています。

竜巻の風速 藤田スケールとは

竜巻は局地的な現象で風速計で風速を調べることが困難であることから、被害の程度から風速を推定します。その際、使われるのが藤田スケールと呼ばれる尺度でF0からF5まで6段階あり、被害が大きいほどFの数値は大きくなります。

静岡市で確認の竜巻 風速や強さは

静岡市で確認された竜巻について、突風のメカニズムに詳しい防衛大学校の小林文明教授は、「積乱雲からのびる『ろうと雲』と呼ばれる渦が確認でき、台風に伴う竜巻の典型的な事例だ」と指摘しました。

その上で、車が横転するなどの被害が出ていることから、「屋根瓦が飛ぶようなものではなく、瞬間風速で言うと30メートルや50メートルを超えるような、比較的弱い住宅が倒壊するくらいの強さだった可能性がある」と話していました。

台風と竜巻 注意点

防衛大学校 小林文明教授
「台風に伴う竜巻は中心から離れた場所でも発生し、統計的に見ると台風の中心から100キロから600キロくらいの間で起こりやすい。台風の東側で起きることが多いが今回鳥取でも確認されたように西側でも発生する可能性がある。台風が離れていても、気象情報に注意し、積乱雲が近づく兆しがあるか判断することが大事だ。さらに今回は台風の進行がゆっくりなので、長期間注意してほしい」

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