22日投票が行われた任期満了にともなう埼玉県所沢市の市長選挙。自民党と公明党から推薦を受けて4回目の当選を目指した現職に、子育て政策で注目された元・兵庫県明石市長の泉房穂さんの支援を受けた元衆議院議員など新人2人が挑みました。
東京のベッドタウンとして発展してきた所沢市。今回の選挙戦で争点の1つになったのは、子どもをめぐる政策でした。
無所属の新人で、地元選出の元衆議院議員、小野塚勝俊さん(51)。
子育て政策で注目された兵庫県明石市の前の市長、泉房穂さんと一緒に街頭に立ち、子育てしやすいまちに刷新すると訴えました。
小野塚勝俊さん
「まさに所沢を変える時です、まさに変える時が来たんです、みなさんと一緒に変えていかなければなりません。18歳までの医療費の無料化、小中学校の給食費の無料化も高齢者の方、障害をお持ちの方々への支援策を予算案としてこれを3月に出します」
泉房穂さん
「トップが変わればまちも変わる市民の生活も助かる。全国の憧れのまち所沢、そういった所沢のまちを作ることはできる!」
無所属の新人で、埼玉県ケアマネジャー協会の会長を務める、杉田まどかさん(45)。
子育て中の親の立場になって市政を考える重要性を訴えました。
杉田まどかさん
「子育てをするママが当たり前に暮らせるまちを所沢市で作っていくべきです」
受けて立ったのは、4期目を目指した無所属の現職、藤本正人さん(61)。
推薦を受けた自民党や公明党の国会議員なども応援に駆けつけ、子どもに関する政策も含め、着実に市政運営を進めてきたと訴えました。
藤本正人さん
「国と県と力を合わせ、市職員も頑張って、市民の皆様が『ああ所沢に住んでよかったなあ』と思える、そんな施策を展開してまいります」
オーガニック給食の実現と無償化を進めることや、小中学校の体育館にエアコンを設置することなどを公約に掲げました。
そして、22日。
当選したのは小野塚さんでした。
事務所では、「所沢を変える時が、本当に、来たー!」と集まった人たちが喜び合っていました。
小野塚さん
「これからが本当にスタート、これからいただいた期待とともにしっかりとやっていきたいと思っています」
藤本さん
「これもすべて市民の判断ですので、自分としては甘んじて受けなければいけませんけれども、本当に申し訳ございませんでした」
投票率は、前回を7ポイント近く上回る38.80%。
今回の結果について所沢市内で聞きました。
(投票率が上がったのは)わたしの周りのママ友とかが、今まで一回も投票行ったことないって言っていたんですけど、そういう人たちが投票に行ったと言っていたので今まで選挙に行ったことない人たちも選挙に行ったというのが大きかったのかなと
人気なまちですけどもうちょっと物足りない感じがするのでもっともっと発展して住みやすいまちによりなっていくといいなと
「高齢化とかもしているので、若い人たちが増えるような活気あるまちになっていけばいいなと思います」