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衆議院東京15区補欠選挙2024年 立候補者と訴え 期日前投票の場所や時間は?江東区が選挙区 投票4月28日

  • 2024年4月16日

衆議院東京15区の補欠選挙は、法務副大臣だった自民党の柿沢未途 元議員が2023年4月の江東区長選挙をめぐる選挙違反事件を受け、議員を辞職したことにともなうものです。自民党が候補者の擁立を見送り、野党や無所属など、この選挙区では過去最多となる9人が立候補しました。各候補者の訴えや選挙の経緯、期日前投票の場所や時間などの詳細についてまとめました。

衆議院東京15区 補欠選挙 9人立候補

衆議院東京15区の補欠選挙に立候補したのは、届け出順に次の9人です。

▼諸派の新人で、弁護士の福永活也氏(43)。
▼無所属の新人で、国民民主党と地域政党の都民ファーストの会が推薦する作家の乙武洋匡氏(48)。
▼参政党の新人で、看護師の吉川里奈氏(36)。
▼無所属の元議員で、元国土交通副大臣の秋元司氏(52)。
▼日本維新の会の新人で教育無償化を実現する会が推薦する、元会社員の金澤結衣氏(33)。
▼諸派の新人で、IT関連会社経営の根本良輔氏(29)。
▼立憲民主党の新人で元江東区議会議員の酒井菜摘氏(37)。
▼諸派の新人で、大学客員教授の飯山陽氏(48)。
▼無所属の新人で、前の参議院議員の須藤元気氏(46)。

自民党と公明党は候補者の擁立を見送り、野党や無所属など、この選挙区では過去最多となる9人が争います。

各候補者の訴え

〇福永活也氏
福永活也氏は、「1人親世帯で養育費を受け取っていない世帯が75%いると公表されている。法律上認められているのに全然実効性がない。ひぼう中傷、著名人に限らず一般の人でも目立つことをしたときに全国民からおもちゃにされる事態が続いている。そこに歯止めをかけるような施策を模索したい」と訴えました。

〇乙武洋匡氏
乙武洋匡氏は、「どうやったらこの国が安定して、まっすぐ前を向いていけるのか、建設的な議論ができるのか、安定的な国家運営ができるのか。そういったことをもとに政策を前に進めていきたい。障害のある体で生まれ、できないことがたくさんあるが皆さんのおかげでここまでくることができた。人からサポートされる重要性をわかっているからこそ、ひとりひとりに寄り添う政治で恩返ししたい」と訴えました。

〇吉川里奈氏
吉川里奈氏は、「仕事と家事だけをしている人生だったが、地域のひとり、日本人のひとりとして当事者意識を持って、政治で自分たちの未来、子どもたちの未来は変えていけるということをこの選挙戦を通じて伝えたい。教育、人づくりを行い、そして食と健康を守っていく。新しい政治の仕組みをつくっていく。世襲ではない、お金ではない、国民がつくる新しい政治を日本の未来をかけてたたかっていきたい」と訴えました。

〇秋元司氏
秋元司氏は、「地元江東区に地に足をつけた政治、地域とともに歩む政治をやってきたという思いがある。地元を代表して地元でしっかり皆さんの声を国政に届ける、それを担う選挙だと位置づけ、訴えていきたい。日本の一番の元気の根底は経済だ。中小零細企業が地域社会や地域経済をつくり、雇用をしっかり維持していく。政治は、そういうことをまっすぐできる環境整備をしていかないといけない」と訴えました。

〇金澤結衣氏
金澤結衣氏は、「政治とカネの問題で、さまざまなことがあったが、江東区は明るい話題であふれてほしい。しがらみのないクリーンな政治は当たり前だがやるのは簡単ではない。文書交通費の領収書添付、企業団体から寄付を受け取らない。法案が通っていなくても行動に移してきたのが日本維新の会だ。しがらみまみれの古い政治か、クリーンで国民のための政治かどちらを選ぶか皆さんにかかっている」と訴えました。

〇根本良輔氏
根本良輔氏は、「年金を本当にもらえるか、保険料が高いと思っている人は非常に多い。年金制度が破綻しかかっているので、改革していきたい。2回選挙を経験し、街頭で話しても誰も聞いていない。日本人は政治に関心がない。このまま政治をほうっておいてはやばい。これを周知するのがわれわれの役割だ」と訴えました。

〇酒井菜摘氏
酒井菜摘氏は、「助産師は赤ちゃんのケアをする仕事だけではなく、女性の人権を守る仕事だと誇りを持って働いてきた。命と向き合う仕事をしてきたからこそ、人にやさしい政治、寄り添える政治をつくっていきたい。若い世代の所得を上げて結婚、出産、学びの壁を取り払っていく。助産師としての専門性を発揮して、人に優しい政治、子どもたちを真ん中にして子育て先進国と言われる国にしていきたい」と訴えました。

〇飯山陽氏
飯山陽氏は、「今の日本は権力を独裁化し、政治をほしいままにして自分の利益、カネのために利用している政治家に支配され、国民の生活がいためつけられ、脅かされている。既存政党に支配されたままでは、10年後、20年後の日本は今のままではいられなくなると確信している。そうあってはいけない」と訴えました。

〇須藤元気氏
須藤元気氏は、「政治家になって思うのは野党与党もひとりひとりはすばらしいが、党のしがらみや派閥があり言いたいことが言えず、やりたいこともできない。与党も野党も変わらなければいけない時期にきている。多くの人が政治に憤りや不信感を持っている。完全無所属の私が勝利することによって、行き詰まった政治を変えることができると信じている。日本や政治を変える決意を持って勝負する」と訴えました。

期日前投票の場所や時間

江東区の選挙管理委員会によりますと、今回の選挙の投票日に仕事や病気などで投票できない人のため、区内9か所に期日前投票所が設けられます。

期日前投票所 衆議院東京15区 補選
施設 所在地 期間
江東区役所本庁舎 2階区民ホール 東陽4-11-28 4月17日~27日
森下文化センター 2階工匠館 森下3-12-17 4月21日~27日
富岡区民館 3階ホール 富岡1-16-12
豊洲シビックセンター 1階ギャラリー 豊洲2-2-18 4月17日~27日
小松橋区民館 4階第1・2洋室 扇橋2-1-5 4月21日~27日
カメリアプラザ 1階フロア 亀戸2-19-1
総合区民センター 2階展示ホール 大島4-5-1
砂町区民館 3階タウンホール 北砂4-7-3
南砂区民館 4階ホール 南砂6-8-3

 

期日前投票ができるのは4月17日水曜日から27日土曜日までの11日間で、▽江東区役所と▽豊洲シビックセンターの2か所では17日から、▽そのほか7か所の会場は21日日曜日からとなっています。時間は午前8時半から午後8時までで、最終日は混雑も予想されるとして選挙管理員会では日にちに余裕を持った投票を呼びかけています。

前回・3年前の東京15区の投票率は58.73%で、投票した人の3分の1が期日前投票をしました。選挙管理委員会は、「社会的に注目されている選挙なので、貴重な1票を投票してほしい」とコメントしています。

投票は4月28日 午前7時から午後8時

江東区の選挙管理委員会によりますと、今回の選挙の投票日、4月28日日曜日には区内57か所に投票所が設けられます。投票時間は午前7時から午後8時までです。

郵送される投票所入場整理券を紛失や破損した場合でも、投票所や期日前投票所で職員に伝えれば投票できます。

衆議院東京15区 これまでの経緯

今回の補欠選挙は、法務副大臣だった自民党の柿沢未途 元議員が2023年4月の江東区長選挙をめぐる選挙違反事件を受け、議員を辞職したことにともなって行われます。

東京15区では地元選出の衆議院議員が2人連続で逮捕されたほか、前の江東区長も公職選挙法違反の買収などの罪に問われています。

国会議員や区長が相次いで立件される異例の事態となる中、政治への信頼回復などを焦点に論戦が繰り広げられる見通しです。補欠選挙は、4月28日に投票が行われ、即日開票されます。

東京15区 江東区の課題は

衆議院東京15区は江東区からなる選挙区です。東京23区の東部にあり、区の人口は4月1日時点で53万9000人あまりです。

昔ながらの商店街や中小の町工場がある地域と、タワーマンションが建ち並び若い世代も増えている豊洲地区などからなっています。

全国的に少子高齢化が進む一方で江東区では人口の増加が進み、2000年以降、16万以上増えています。こうした中、▽人口の増加に対応した政策の充実や、▽子育て・教育環境の整備、▽臨海部の交通の利便性を高める街づくりなどが地域の課題となっています。

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