1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 富士山登山2024どうなる 吉田口登山道で通行料 登山者数上限は? 条例施行いつから

富士山登山2024どうなる 吉田口登山道で通行料 登山者数上限は? 条例施行いつから

  • 2024年3月6日

2024年、ことしの夏山シーズン、富士山の登山の仕組みはどう変わるのでしょうか。環境保全や事故防止などを狙いとして山梨県は富士山の登山者のうち山梨県側から登る人に対し1人2000円の通行料の支払いを義務化する条例を7月1日から施行します。条例の詳しい内容に加え、富士スバルラインのマイカー規制の期間などについてまとめました。

2023年夏山シーズン 山梨県側からの富士山登山は

富士吉田市によりますと、去年(2023年)の夏山シーズンとなる7月1日から9月10日までに、山梨県側の吉田口登山道の6合目で、富士山に登った人の数は、16万449人と、前の年より4万5000人あまり、率にしておよそ39%増えました。

一方、登山者のうち、午後9時から午前0時の間に6合目を通過した、いわゆる「弾丸登山」とみられる人の割合はおよそ2.4%とでした。

山梨県 “登山者の適正管理を” 県議会で条例案可決

富士山の登山者数は去年の夏山シーズンはコロナ禍前とほぼ同じ水準に回復する一方、夜通しで一気に山頂を目指す「弾丸登山」や登山者のマナー違反が問題となっています。

山梨県は事故の懸念などから登山者の適正な管理が必要だとして山梨県側の吉田口登山道からの通行料の新設や登山者数の制限などを盛り込んだ条例案を提出し3月4日の県議会で、全会一致で可決・成立しました。

5合目にゲート 通行料支払い義務づけ

条例では5合目にゲートを新設した上で▼新たに1人あたり2000円の通行料を義務づけ、支払いを求めるほか▼ゲートを通過できる1日あたりの登山者数に上限を設けることとされています。

また▼登山道やその周辺で安全管理を行う誘導員らに登山者のマナー違反を指導できる権限を与えることも盛り込まれています。

山梨県側からの登山にはすでに任意の協力金として1000円を求めていて、条例の施行で最大3000円が必要になります。この条例は、ことし7月1日の山開きに合わせて施行されます。

富士スバルライン マイカー規制は68日間

一方、富士山の山梨県側のふもとと5合目を結ぶ県の有料道路、「富士スバルライン」は、毎年、夏山シーズンに、電気自動車や燃料電池自動車などを除くマイカーの乗り入れを規制しています。

ことしの規制について、県や地元の自治体などでつくる委員会は、去年の夏、規制が始まる前の週末に渋滞が発生したことから、開始を9日早める方針を決めました。
これにより、ことしの規制は7月5日から9月10日までの68日間となり、マイカーの乗り入れ規制が始まった1994年以降、最も長くなる見通しです。

ページトップに戻る