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2023 オリックス・バファローズ優勝 歴史は?パ・リーグ3連覇 関東のファンの皆さんおめでとうございます

  • 2023年9月21日

セ・リーグは阪神の18年ぶりに「アレ」、優勝しましたが、パ・リーグではオリックスが3連覇です。球団としては前身の阪急(上田利治監督)以来46年ぶり。パ・リーグでは1992年の西武以来です。東京出身の宗佑磨選手やベテランの西野真弘選手、埼玉出身のWBC戦士宇田川優希投手など、関東出身の選手も引っ張りました。東京はじめ、関東にも多くのファン、あるいは「オリ姫」の方もいらっしゃると思います。阪神には負けてられへん!ということで、歴史などもまとめてみました。

20日 一気に優勝決める

オリックスは2点を追う7回、杉本選手と紅林選手のタイムリーで追いつき、さらに東京出身の西野選手のタイムリーなどで勝ち越すなど、この回打者一巡の攻撃で一挙6点を奪って逆転しました。投手陣も8回を埼玉出身の宇田川投手が無失点に抑えるなどし、オリックスは4連勝で、優勝を決めました。前身の阪急時代を含め15回目の優勝です。

20日の試合を終えて 左から山崎福、紅林、西野、杉本、石川

19日 ロッテに勝ちマジック2に

9月19日 左 東投手 右 杉本裕太郎選手

19日は、本拠地で2位ロッテと対戦。7月から5連勝の東晃平投手が先発し、150キロを超えるストレートにカーブなどを織り交ぜる得意の緩急をいかしたピッチングで、7回を1点に抑える好投を見せました。打線もチャンスで着実に得点し、3対2で競り勝ってマジックナンバーを2つ減らして「2」としました。オリックスは20日もロッテと対戦し、勝でばリーグ3連覇が決まります。3連覇はパ・リーグでは、1992年の西武以来です。

これまでの歩み

1976年 パ・リーグ2連覇 上田利治監督

3連覇を果たせば、球団としては1977年の前身の阪急以来となるオリックス。しかし、苦しい時代もありました。

1996年 日本一の胴上げ 仰木彬監督

◯1995年と96年に2連覇
オリエント・リース(当時)が阪急ブレーブスを買収したのが1988年。その翌年(1989年)から、オリックス・ブレーブスとしての歩みが始まります。その後、1991年にオリックス・ブルーウェーブに球団名が変更。その後、仰木彬監督のもと、あのイチロー選手などの活躍で、1995年にリーグ優勝を果たします。この年は、阪神大震災が起きた年。「がんばろうKOBE」を合言葉にたたかった、11年ぶりのパ・リーグ制覇でした。その翌年は2連覇、さらには長嶋茂雄監督率いる巨人を破って19年ぶりの日本一を達成します。

◯低迷期

2012年

しかし、その後は優勝から遠ざかりました。2000年のオフに7年連続の首位打者に輝いたイチロー選手が大リーグに移籍し、柱を失ったチームは低迷。度重なる監督交代もあって4位以下のBクラスが続きました。2005年には、近鉄と合併して、球団名もオリックス・バファローズに。本拠地も、大阪と神戸のダブルフランチャイズから、大阪に変更となりました。それでも2014年には、金子千尋投手をはじめとした強力な投手陣でソフトバンクと優勝争いを繰り広げたこともありました。しかし、再び低迷が続き、2000年以降で最下位となったのはリーグ最多の9回です。

97年 2位☆ 仰木
98年 3位☆ 仰木
99年 3位☆ 仰木
00年 4位  仰木
01年 4位  仰木
02年 6位★ 石毛
03年 6位★ 石毛→レオン
04年 6位★ 伊原
05年 4位  仰木
06年 5位  中村
07年 6位★ コリンズ
08年 2位☆ コリンズ・大石
09年 6位★ 大石
10年 5位  岡田
11年 4位  岡田 
12年 6位★ 岡田
13年 5位  森脇
14年 2位☆ 森脇
15年 5位  森脇・福良
16年 6位★ 福良
17年 4位  福良
18年 4位  福良
19年 6位★ 西村
20年 6位★ 西村・中嶋

◯復活はおととし

2021年

久々に優勝したのがおととし(2021年)でした。中嶋聡監督が監督代行から昇格し、チームの立て直しを図ります。杉本裕太郎選手を4番に抜擢。7年目の宗選手などこれまで実績のなかった選手を積極的に起用しました。投手陣も、山本由伸投手や宮城大弥選手がけん引。首位打者を獲得した吉田正尚選手(現レッドソックス)の活躍ももちろんあって投打が見事にかみ合い、交流戦で11年ぶりの優勝を果たすと勢いに乗り、25年ぶりのリーグ優勝を達成しました。
そして去年(2022年)。前半戦は打線の不振が響いて波に乗れず、一時は首位と最大11.5ゲーム差離されましたが、後半は、前の年までは脇役だった選手たちから日替わりでヒーローが誕生するなど、徐々に差を詰め、シーズン最終戦で優勝を決め、日本シリーズも制し、26年ぶりの日本一を達成しました。

◯今シーズンは…

9月17日 宇田川優希投手

そして今シーズン。19日時点で78勝47敗4引き分けで、2位に13.5ゲーム差をつけていました。エースの山本投手が、2年連続でノーヒット・ノーランを達成するなど、両リーグ通じトップタイの14勝をあげたり、プロ5年目となった頓宮裕真選手(亜細亜大学出身)が打率トップを走るなどチーム打率・防御率ともにリーグトップの成績です。埼玉出身の宇田川投手も、4勝、17ホールドを挙げるなど、中継ぎ陣の一角を形成しています。(数字はいずれも19日時点)
前半戦を終えた7月、中嶋監督はこう話していました。

中嶋聡監督
「けが人も多く出たし、不調な選手もいるなかで何とかやっているという感じだ。全員が自分たちのレベルを上げようとする気持ちが非常に見えた。(後半戦に向けては)満足する部分は1つもない。もっともっと苦しく、プレッシャーがかかるところもあると思うが、全員でやっていくしかない。3連覇は本当に目指してきたところで、どれだけしがみついていけるかだ」

そして、きのうの試合が終わった後には、こう話しました。

「相手がロッテで、勝ったらリーグ優勝が決まる。もし負けたら、それはその時に考えます」

優勝の次は…

3連覇のオリックス。長いトンネルを抜け出し、安定期に入ってきたという見方ができるかもしれません。東京や関東在住のオリックスファンの期待も高まると思います。一方で、2位3位争いを見てみると、ロッテがソフトバンク、楽天などとともに激しいたたかいを繰り広げています。セ・リーグも、広島・DeNA・巨人がしのぎを削っています。クライマックスシリーズを勝ち抜き、日本一までは、まだまだ長い戦いが続きます。

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