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「学校休んだほうがいいよ」チェックリスト 子どもの悩みにどう対応

  • 2023年8月29日

子どもが「学校に行きたくない」と悩んでいるときに、保護者はどのように接すればいいでしょうか。子どもの様子やしぐさをもとに、学校を休ませるべきか判断できるチェックリストを不登校の子どもや保護者を支援するNPO「全国不登校新聞社」と精神科医が共同で開発しました。どんなリストなのかまとめました。

リストの質問に子どもの様子を回答

「学校休んだほうがいいよ」チェックリストは、保護者など周りの大人が、子どもの様子についてリストの質問に答えることで、学校を休ませるべきか判断することができます。
「学校休んだほうがいいよ」チェックリストの専用ホームページにアクセスし、LINEの公式アカウントから無料でチェックリストを使うことができます。

質問は20項目 結果とアドバイス

リストは20項目あり、直近1か月間で、なかなか寝付けず夜中に何度も目が覚めるかや、週に1回遅刻や早退があるか、過度に甘えたり、わがままになることがあるか、などを尋ねています。

すべての項目に回答すると、休ませたほうがよいかどうかの結果とあわせて、「子どもに対し最近嫌なことがあったか聞いてみましょう」など、状況に応じたアドバイスが示されます。

子どもを追い詰めないために

このチェックリストは、不登校の子どもや保護者を支援するNPO「全国不登校新聞社」の石井志昂代表などが精神科医と共同で開発したもので、石井代表は「保護者の『もう少し頑張ってみよう』などの一声で子どもを追い詰めてしまうときもある。しんどいなら学校を休ませるべきで、悩んだときにはこのチェックリストを活用してほしい」と話していました。

子どもの気持ちを否定せずに受け止めて

NPO「全国不登校新聞社」の石井代表は、子どもが「学校に行きたくない」と悩んでいるとき、その気持ちを否定せず、ありのまま受け止めることが重要だと話しています。

〇日頃の接し方
保護者の中には、夏休み中は『宿題やったの』とか『いつまでだらだらしてるの』とか注意が多くなってしまった人も多いと思います。子どもが自分の気持ちを話して発散する機会をつくれるよう、日頃から意識的に話を聞くようにしたり雑談をしたりすることが大切です。

〇相談を受けたら
学校を休むと『社会性や協調性が身につかないのでは』などと心配される保護者も多いが、休んだ分は長い人生の中であとからいくらでも取り返せます。一方で、無理に学校に行かせようとして子ども本人が追い詰められ、『否定された』と感じてついた心の傷は取り除くのが難しいので、相談を受けたときには、『休んで良いよ』と優しく声をかけてあげてほしい。

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