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  • 2023年8月24日

夏休み明けに注意! 子どもの自殺を防ぐには?相談先も掲載

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学校の夏休みが明ける時期は、子どもの自殺が増える傾向にあるとされています。 
学業やいじめなどに悩む子どもにとって学校の再開が大きなプレッシャーになっていることが要因の1つとみられています。 
今、周囲の保護者などは、子どもの異変にどう気づき、どう対応したらいいのか。 
娘を自殺で亡くし、いじめ問題の解決に取り組むNPO法人の理事を務める小森美登里さんに話を伺いました。

夏休み明けの時期 子どもの自殺が増える傾向

下のグラフは、18歳以下が自殺した日について、およそ40年分のデータを集計したものです。9月1日など、新学期が始まる時期に多くなっています。

子どものわずかな変化を見逃さないで!

【小森美登里さん プロフィール】 
横浜市在住/NPO法人 ジェントルハートプロジェクト 理事  
◇25年前(1998年)に高校1年生だった娘の香澄さんをいじめによる自殺で亡くす。 
◇いじめをなくすため、学校や地域に向けた講演活動は全国でおよそ1600回に上る。

Q.子どもたちの異変に気づくためには、どう接したらいいですか。

異変に気づくのは難しい時もありますが、小学校、中学校、高校と子どもたちが反抗期を迎え、自分にちょっとそっけなくしたりとか、反抗的な対応をとることがあると思います。でも、『これは反抗期だ』って、親が安心してしまうのではなくて、『何か問題を抱えているかもしれない』とちょっと想像力を働かせることが大切だと思います。 
自分につらくあたる原因が、もしかしたら学校の中で問題があって、そのストレスを一番安心できる親にぶつけてしまっている可能性もあると思います。 
単純な言い方ですが、変化に気づいたならば、きめ細かく、神経を研ぎ澄まして、子どもの様子を探ることが大切だと思います。

子どもの気持ちを否定せずに受け止めて

Q.いじめなどに気づいた場合にはどう対応すべきですか。

もし『自分はつらいんだ』とか『苦しいんだ』っていうことを言ってくれたならば、その内容がどんな内容であっても、まずは、そのまま『そうだね』って言ってほしいです。 
『死にたいんだよ』って言うかもしれません。でも、そこで『そんなことを思っちゃダメだよ』って言わないで、『そうだね』って言う。『よく言ってくれた』ということで、受け止める姿勢が大人に必要だと思います。その後、子どもが何を望んでいるのかということを探って、さまざまな無理のない範囲の提案につなげる。それを焦らずに少しずつ一緒に考えていくことがいいのではないかと思います。無理強いをせず、あくまでもあなたの意思を尊重している中での会話であるっていうことを、理解してもらうのはとても大切だと思います。

いじめをなくすため 自身の”失敗”をもとに伝えていく

小森美登里さん 
「私は香澄に対し『無理して学校行かなくていいよ』とか、『部活が嫌だったら部活をやめればいい』というふうに、問題から遠ざけるための方法ばかり提示してしまっていました。亡くなった香澄が、あの頃、一番望んでいたのは何だったのか考えると、いじめを止めてほしいということが最大の願いだったはずなのに、私は被害者に対する対応ばかりで、いじめを止めてもらうために何ができるのか具体策を全く持っていなかったという反省があります。その反省を、生きてる子どもたち守るために、私の失敗したことを伝えていきたいです。」

参考:いじめでの悩みや、自分や友だちの安全に不安があるなど、子どもが助けてほしいときの国で実施する相談窓口もあります。 
「24時間子供SOSダイヤル」0120-0-78310(なやみ言おう)

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