夏休み明け子どもの不安 SNSや電話の相談先 “つらい気持ちぶつけて”

学校の人間関係やいじめの心配 24時間体制でSNS相談対応

NPO法人「若者メンタルサポート協会」によりますと、夏休みが明けて学校が始まる8月から9月にかけては、1年の中でも最も相談が多く、例年8月は2万件ほどの相談が寄せられるということです。
相談では「新学期になり人間関係がうまくいくか不安だ」とか「学校でいじめを受けるのではないか」といった内容がよく見られるということです。

このNPOではボランティアスタッフ40人余りが24時間365日の態勢で全国の10代からSNSで寄せられる相談に対応しています。
ことし8月の相談は3万件以上に上っていて、長引くコロナ禍で生活や家庭環境が悪化し居場所がないと感じている子どもが目立つということです。

オンライン居場所 子どもたちにつながりを

また、無料相談以外にも、子どもたちにつながりを感じてもらうために「オンライン居場所」と名付けた取り組みも行っています。
毎日、夜の2時間、オンラインで開催され、専門のスタッフが見守るなか、子どもたちが最近の出来事などについて話をするもので、聞いているだけの参加も可能だということです。

“気持ちを吐き出すだけでも つらい気持ちをぶつけて”

心の不調 研修受けたカウンセラーが相談対応

東京・豊島区のNPO法人「東京メンタルヘルス・スクエア」は、研修を受けたカウンセラーが心の不調などの相談にSNSなどで対応しています。

NPOによりますと「友だちに避けられているようで新学期の登校が不安だ」とか「以前、いじめられたことで人目が怖くなり、死にたいと感じる」などの相談が中学生や高校生からすでに寄せられているということです。

全国一斉の無料電話相談 9月6日午前10時まで

また、孤独や孤立などさまざまな悩みに各地の支援団体が応じる全国一斉の無料電話相談が行われています。
電話相談は、政府の孤独・孤立対策担当室が行っているもので、電話番号「＃9999」に電話をかけて自動音声に従って孤独や孤立、生活困窮、DVや性暴力など相談したい項目を選択すると、内容に応じて全国各地の支援団体の相談員につながります。

電話相談は9月6日の午前10時まで24時間無料で行われ、電話番号は「＃9999」で、つながらない場合は「0120-494949」も利用できます。

 

相談先の一覧