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  • 2023年6月19日

コロナ抗体保有者 東京都52.9% 増加傾向の感染者数 今後の見通しは

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「5類」に移行後の5月下旬時点で、新型コロナウイルスへの感染によってできる抗体を持つ人は、全国で42.8%だったとする結果を厚生労働省が示しました。ことし2月の調査からほとんど変化していないということです。この結果をどうみるのか、XBB系統など変異ウイルスの状況や今後の新規感染者数の見通しなどについて専門家の見方をまとめました。

定点把握コロナ患者数 前週比10週連続増

厚生労働省によりますと、6月11日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は、前の週から2731人増えて2万5163人となりました。また、1つの医療機関あたりの平均の患者数は5.11人で前の週の1.12倍となりました。前の週から増加が続くのは10週連続となります。

コロナ抗体保有者42.8% 2月時点と変わらず

厚生労働省は、5月下旬に献血に訪れた16歳から69歳の1万8048人の血液を調べ、新型コロナに感染した場合にだけできる抗体を持つ人の割合を分析しました。それによりますと、抗体の保有率は全国で42.8%で、ことし2月時点の42.0%からほとんど変化していませんでした。

年代別では、16歳から19歳が60.5%、20代が53.0%、30代が51.4%、40代は46.0%、50代は36.2%、60代は28.8%と年代が上がるほど低い傾向が見られました。

また、地域別では、沖縄県が63.0%、宮崎県と東京都で52.9%、大阪府で49.5%などと高かった一方、石川県で34.1%、青森県で34.9%などと地域によって差が見られました。

新型コロナウイルス対策について助言する厚生労働省の専門家会合の脇田隆字座長は「2月から5月にかけて、それほど感染が拡大しなかったことを示している。免疫によって感染を防ぐ力は時間とともに下がるので、全体としてコロナに対する免疫が下がってきている可能性がある」としています。

新規患者 入院者 重症者 増加の傾向

厚生労働省の専門家会合が6月16日、5類への移行後、初めて開かれました。専門家会合によりますと、新規患者数は4月上旬以降緩やかな増加傾向で、沖縄県では感染拡大の傾向がみられ、新規入院者数や重症者数も増加傾向だとしています。

“夏の間に一定の感染拡大が起きる可能性”

また、検出される新型コロナウイルスの種類はオミクロン株のうちの「XBB系統」が大部分を占めていて、民間の検査会社で検出された結果をもとにした分析では、6月下旬時点にはインドなどで拡大し免疫を逃れやすい可能性が指摘されている「XBB.1.16」が49%になると推定されています。

今後の感染の見通しについて専門家会合は、過去の状況などを踏まえると夏の間に一定の感染拡大が起きる可能性があり、医療提供体制への負荷が増大する場合も考えられるとしています。

“増加傾向の規模など予測は難しい”

専門家会合のあと開かれた記者会見で、脇田隆字座長は、現在の感染状況や医療体制について次のように述べました。

〇感染状況 
得られているデータをもとにすると、いま増加傾向が続いており、もう少しこの傾向が続くのではないかという分析があった。この増加傾向がどこまで続き、どのくらいの規模まで広がるかというのは現時点では予測は難しい。

〇医療体制 
いまの時点では地域でそれほどひっ迫しているわけではないが、入院者数が少し増加しているという状況が共有された。これまでも感染拡大は最初、若い人の間で起き、その後高齢者に広がっていく傾向がみられてきた。高齢者は感染による抗体の保有率が若い世代に比べて低く、高齢者や基礎疾患のある人など重症化リスクのある人たちに感染が波及し、医療がひっ迫する可能性がある。感染状況とともに医療がひっ迫していないかどうか状況を見ていく必要がある。

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