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  • 2023年4月28日

コロナ5類 変異ウイルス対応は? XBB.1.5 XBB.1.9.1 XBB.1.16

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新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したあと、流行の状況やウイルスの変異などを把握する方法にどんな変化があるのでしょうか。流行や変異ウイルスの監視体制に加え、「XBB.1.5」や「XBB.1.9.1」、それに「XBB.1.16」といった変異ウイルスの動向などについてまとめました。

5類移行 変異株の発生把握は

新型コロナの5類移行で、新たな変異株の発生などを把握するためのゲノム解析=ウイルスの遺伝子の解析は、目標数を4分の1程度に減らして継続することにしています。

これまでゲノム解析は、都道府県で実施率5~10%程度、数として週300~400件を目安に実施しているほか、国立感染症研究所でも週に800件の解析をしてきました。

5類に移行したあとは、都道府県で週100件、国立感染症研究所で週200件程度とする方針で、結果は、国立感染症研究所のホームページで週報や定期報として公表されます。

東京都内「XBB.1.5」4割「XBB.1.9.1」2割

変異ウイルスは、この冬の感染拡大の第8波で主流だったオミクロン株の「BA.5」に変わって、現在は複数のオミクロン株が組み合わさり、免疫を逃れやすい性質が指摘されている「XBB」系統が主流になってきています。

国内では現在、新型コロナの感染者数は少ない状態が続いていますが、東京都では4月20日時点で「XBB」系統の変異ウイルスがおよそ7割を占めていて、このうちアメリカでも多く検出されている「XBB.1.5」が全体の4割程度と最も多く、次いでヨーロッパで多く検出されている「XBB.1.9.1」が2割程度となっています。

「注目すべき変異株」XBB.1.16

一方で、WHO=世界保健機関は、インドで拡大している「XBB.1.16」を「VOI=注目すべき変異株」に指定していて、まだ日本国内では検出されていないものの専門家は注意が必要だとしています。

東京医科大学 濱田篤郎特任教授  
「『XBB.1.16』は、インドや南アジアを中心に広がっていてWHOはかなり警戒しているようだ。インドでは、実際に感染者数が増えてきているので、十分に監視する必要がある」

東京大学医科学研究所 佐藤佳教授  
「(『XBB.1.16』について)免疫を逃れる力が高いウイルスだということは間違いないが、これまでの変異ウイルスと比べて劇的に変わっているところは実験では見つかっていない。ただ今後、特徴の異なる変異ウイルスが出てくる可能性はあり、それをきちんと捉えるために5類に移行したあともウイルスの監視体制を維持することは大切だ」

「定点把握」感染状況は毎週金曜日発表

厚生労働省は5類への移行後、医療機関や自治体がすべての感染者数を報告し毎日公表する「全数把握」から、季節性インフルエンザと同じ全国5000の医療機関が感染者数を報告する「定点把握」に変更することにしています。

厚生労働省が示したスケジュールでは、現在の「全数把握」による発表は5類に移行する5月8日で終わります。

その後は、指定された医療機関が1週間分の感染者数を翌週にまとめて報告し、厚生労働省が集計して毎週金曜日に発表するということです。初回の発表は5月8日から14日までの感染者数が5月19日の金曜日に発表される予定です。

厚生労働省は今後の感染者数の推移を過去のデータと比較できるようにするため、指定した5000の医療機関での「第8波」から現在までの感染者数の推移のデータも参考に示すことにしています。

“お盆周辺や11・12月ごろ 大きな流行の可能性”

感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎特任教授は、現在、感染者数が徐々に増えてきているとして、その背景として、年度替わりの時期に地域を越えた人の移動があったことや、マスクを外す人が少しずつ増えてきたこと、それに、感染やワクチンの接種で獲得した免疫が少しずつ下がってきたことがあるとしています。

その上で新型コロナは呼吸器の感染症という特徴から接触が増える時期や冬場に感染者数が増えると考えられるとしていて「中長期的に考えた場合、ことしの夏やお盆の周辺、11月や12月ごろに大きな流行が起こる可能性は高い」と述べ、今後も注意は必要だと指摘しました。

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