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再開発進む渋谷 建設中の新たな複合施設 公開 11月完成予定

  • 2023年2月10日

多くの若者が集う流行の発信地、渋谷。
そんな街の玄関口となっている東京・渋谷駅の周辺では、いま、100年に1度とも言われる大規模な再開発が進められています。

駅の南側にことし11月に完成する建設中の複合施設が報道陣に公開されました。
渋谷駅周辺で進む再開発の背景などについてまとめました。

渋谷 “新たな複合施設” 公開

建設中の施設が公開されたのは、渋谷駅周辺の再開発事業のうち駅の南側の桜丘口地区でおよそ2.6ヘクタールの敷地にオフィスやマンションなどの2つの高層ビルを含む複合施設が作?られます。

開発にあわせて駅の改札口が新たに作られ施設と直結される計画で、施設には、商業施設も入るほか、外国人の利用も想定した医療機関と子育て支援施設も設けられます。

また、施設の名称を「Shibuya Sakura Stage」とすることも発表されました。

“新たな複合施設” 11月30日完成予定

施設は、ことし11月30日に完成する予定で、商業施設のオープンやマンションの入居などは来年夏にかけて順次、行われるということです。

東急不動産 岡田正志 社長
「駅周辺の再開発の最終ステージで、渋谷はいろんな人が訪れやすい街になります。渋谷の開発は10年、20年後も続き、街がどんどん進化することで魅力がさらに高まっていく」

渋谷駅周辺の再開発事業とは…

東京・渋谷では、この10年あまりにわたって渋谷駅の周辺を中心に100年に1度といわれる再開発が進められています。

この背景には、2013年の東急東横線と東京メトロ副都心線の直通運転の開始があり、地上にあったホームが地下に移ることで、跡地を含めた周辺の開発の動きが加速していきました。
まず、2012年4月には、渋谷駅前に大型複合施設「渋谷ヒカリエ」が開業。
地上34階、地下4階建てで、ミュージカル劇場やイベントホールも備え、買い物や仕事だけでなく、新たな文化を発信する狙いもありました。

5年後の2017年には「渋谷ヒカリエ」の北側に「渋谷キャスト」がオープン。
複数の会社が共同で使うシェアオフィスや、ビジネスなどで訪れる外国人も想定した住居フロアなどがあり、さまざまな価値観を持った人たちが交流し、新たな文化やビジネスを創造する拠点を目指しています。

その後も、2018年9月には渋谷駅南側の地域に「渋谷ストリーム」と「渋谷ブリッジ」という2つの施設が同時に開業。

翌年2019年には、今度は西側の地域でオフィスビルの「渋谷ソラスタ」と、1階部分にバスターミナルを備えた「渋谷フクラス」が開業しました。

この年の11月には、複合ビルの「渋谷スクランブルスクエア」の東棟がオープン。
地下7階、地上47階建てと渋谷駅周辺では最も高いビルで、展望施設も設けられました。
 

第2期となる中央棟と西棟は、東急百貨店本店の跡地と同じ2027年度の開業を目指して開発が進められています。

このほかにかも、ことし11月には渋谷駅の桜丘口地区に、2024年度中には駅の東側で再開発ビルが相次いで竣工する計画です。

渋谷駅周辺の人の流れの改善に向けた取り組みも進んでいます。
4つの鉄道が乗り入れる渋谷駅は、構造が複雑で地上への出入り口があちこちにあるうえ、周辺の道路も入り組んでいて「迷宮」と呼ばれることもあります。

そうしたなか、2021年7月には、「渋谷ヒカリエ」の3階と4階に接続する空中の歩行者デッキが完成し、宮益坂上から渋谷駅までの移動がスムーズにできるようになりました。

2027年度には、さらに道玄坂上まで全長およそ800メートルをデッキでつなぐ計画で、渋谷の街は、大きく変貌を遂げようとしています。

#わたしの渋谷 投稿お待ちしています

私たちは、東京・渋谷に根ざしたみなさんの「地域ド密着」の取り組みや課題を取材しています。
渋谷駅前では大規模な再開発が進み、スクランブル交差点やセンター街などには世界中から多様な人々が集まっています。原宿からは常に新しいファッション、文化が生まれています。

ぜひ、みなさん一人ひとりのなかにある「わたしの渋谷」について教えてください。情報やご意見をこちらの「投稿フォーム」よりお寄せください。

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