詐欺のさまざまな手口をお伝えし、被害を未然に防ごうという「STOP詐欺被害!」
最近、実際にあった手口を見ていきます。
今回のテーマは「“詐欺かもしれない”で立ち止まる勇気を」です。
9月、横浜市の80代の男性の自宅に息子を名乗る男から「カバンをなくし、取引先に渡すための金がすぐ必要なので急いで準備して欲しい」と電話がありました。
話を信じた男性は、インターネットバンキングを使って、指定された口座に550万円を送金してしまいました。
翌日以降も同じような電話があり、男性がふたたび送金しようとしたところ口座はすでに凍結されていました。
男性が金融機関に問い合わせたところ、「口座は詐欺に使われている可能性がある」という説明を受けました。
しかし、男性は息子を名乗る男たちと連絡を取り続け、上司の息子を名乗る男に3回にわたって現金1400万円を手渡してしまいました。
皆さんへのお願いです。「“詐欺かもしれない”で立ち止まる勇気を」
今回のケースでは、不審な口座への警戒を強化している金融機関から詐欺の可能性を伝えられた段階でだまされていることに気づく機会がありました。
「すぐに金が必要だ」などと言われると焦ってしまうと思いますが、そうしたときこそ、一度立ち止まる勇気を持って周囲の人の注意やことばに耳を傾けてください。