ひるまえほっと

  • 2024年5月9日

経験ゼロでも愛がある!若手2人で運営する銭湯 ~東京 台東区~

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各地のすてきな温泉や銭湯を発掘するコーナー「#いいお湯見つけました」。 
今回見つけた「いいお湯」は、東京台東区にある創業70年の銭湯。 
経験ゼロの若者2人が愛情こめて運営している銭湯です。

(ひるまえほっと リポーター 松尾衣里子/ディレクター 竹澤知位子)

⚫︎創業70年の銭湯

初めて入ったときから、とても気持ちのいい空間だなと、まず思ったロビーです。西洋のアンティーク家具がおかれ、その横には、坪庭があります。

ロビー

小さいながらも手入れが行き届いた、気持ちのいい空間でくつろぐことができます。

坪庭

●若手2人が銭湯業界にやってきた

この歴史ある銭湯の運営を3年前から手掛けるようになったのが、こちらの2人。 
山本浩人(やまもと・ひろと)さん(26)と髙橋滉大(たかはし・こうだい)さん(27)です。

左:山本さん / 右:髙橋さん

当時サラリーマンだったという山本さんが、銭湯に癒されたのをきっかけに夢中になり“銭湯文化を残したい” “銭湯で働きたい”と、友人だった髙橋さんを誘ったのがきっかけです。

山本さん

サラリーマン時代結構疲れていて、銭湯に熱中していくようになったのがきっかけ。

髙橋さん

おもしろそうだなと思って、やってみようと思った。

2人は都内の銭湯150軒以上に、片っ端から電話をかけ、いまの銭湯のオーナーと出会い運営を任されるようになりました。そして、自分たちの夢の銭湯を作り始めます。

●2人の“夢の銭湯”とは

銭湯運営のこだわりが、随所にあります。 
その1つ目“お風呂は毎日入りたい”ということで、元旦以外、毎日営業しています。さらに、客層を広げるため、朝風呂も始めました。

そして、42度あったお湯の温度も、2度ほどさげ、子どもでも入れる“誰もが気持ちいいと感じるお湯の温度”にたどりつきます。

 

今の温度は、家族連れの方とかには入りやすいって言ってもらえています。

2つ目は、最も大事にしていていること。それは、“清潔感”です。

 

お客さんが居心地よくいてくれるための空間であればいいなと思って。その基盤となるのは掃除かなっていうふうに思っているので、本当に掃除だけはあの自信を持ってやってるって胸張れるんです。

髪の毛をまとめるゴムもご用意。ドライヤーも、新しくするなど化粧台まわりも清潔感を意識しました。

そして3つ目は交流の場となるような仕掛け。 
もっと多くの人に、銭湯に足を運んでもらいたいと、お客さんに喜んでもらえる仕掛けを考えています。さまざまなイベントを開催してきましたが、この日は、月に2回の“朝風呂ラン”です。

大学時代、駅伝ランナーだった高橋さん。そのノウハウを生かして、一緒に走り、近所の眺めのいい場所を選んで、案内しています。走ったあとは、もちろん皆さんお風呂へ。

お客さん

気持ちいい(笑)みなさんと楽しく走れて友達になれて楽しいです。仲間も増えて。

お客さん

やっぱね、汗かくんでね。 お風呂入ってあったまって。

お客さん

爽快感が全然違う。

 

銭湯のイベントを通して、髙橋さん自身も、地域への愛着が深まったといいます。

●若手が引き継ぎ、愛する銭湯 いざ、入湯

来てくれたお客さんたちの癒しになればと細部にまでこだわった銭湯運営。絶妙な湯加減が疲れを癒します。

お客さん

いいあんばいよ、きょうは。

お客さん

すっごい清潔。きれいにしてらっしゃるからね。

お客さん

番台のお兄さんたち、美男子ばっかり。

 

お客さんにも愛されている銭湯でした。

 

(お客さんは)家族とか血の繋がりはないんですけど、なんか本当それに近いような感覚というか、お風呂なのでみんながリラックスしに来る場所なので。

 

不思議な空間だなって僕は思っているので、ここから何かそういう地域のなんかコミュニティの形成になれればいいなとは考えてます。

 

ひるまえほっと 
2024年5月9日(木)[総合]午前11:30~ 
>NHKプラスの「見逃し配信」はこちらから(放送から1週間ご視聴いただけます)

<ご紹介した銭湯> 
『富久の湯(ふくのゆ)』 
住所:東京都台東区千束2丁目34-6

【営業時間】 
日曜日:午後3時45分~午後10時30分 
月~土曜:午後3時45分~午後11時30分 
※木曜日は朝風呂のみとなります。 
朝風呂:午前6時~午前10時 
※月曜日のみ朝風呂はお休み。

【編集後記】 
とっても気持ちのよい空間の銭湯でした。 
入った瞬間に(お風呂入る前ですが)、すっきりする感覚すらありました(笑) 
行き届いた掃除のおかげでしょうか。ロビーの調度品に、坪庭のある場所も心安らぎました。 
実はお湯には、さらなるこだわりがあり、すこしでも体が温まるようにと、鉱石をいれたり他にもさまざまな調合!?が行われています。気になるかたはぜひ聞いてみてください。 
運営している髙橋さん山本さんのお2人は、学生時代からの仲良しですが運営に関してはケンカをすることもあるとのことで、それだけ真剣に向き合っているのだなと感じました。とにかく爽やかな若手2人の今後の活躍も楽しみです。

ディレクター 竹澤知位子

このリポートを動画(NHKプラス)で見る

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