ひるまえほっと

  • 2024年2月21日

太陽熱であったか エコ銭湯 ~東京 台東区~ #いいお湯見つけました

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各地のすてきな温泉や銭湯を発掘するコーナー「#いいお湯見つけました」。  
今回は、東京・台東区にある銭湯をご紹介します。  
サウナや、ユニークな露天風呂があることでも人気の銭湯ですが、実は、40年以上前から時代を先取りした“ある取り組み”をしているんです。

(ひるまえほっと/リポーター 佐藤千佳)

地域の人に親しまれる“エコ銭湯”

出迎えてくれたのは、店主の梅田清治郎(うめだ・せいじろう)さん。こちらの銭湯の3代目です。

梅田さん

エコ銭湯にしているのは44年ぐらい前からです。

佐藤  
リポーター

40年以上前から、エコ銭湯!時代を先取りですね。

 

そうですね。結構皆さん興味深々で。

どのあたりが、“エコ”なのか?秘密を知るべく、まずは浴場に案内してもらいました。 
こちらには、10種類の浴槽があり、沢山のお湯を楽しめるのも魅力です。  
奥に進むと、サウナも!そして…露天風呂まで!

 

これは?

 

“つぼ湯”で、お湯が張ってある状態なので、ざぶーんと入って、ザパーン!とお湯をあふれさせていただいて、贅沢感を味わってもらいたいです。

お湯をあふれさせても、大きな浴槽でお湯を受け止める仕組み。ザパーンと入っても、なんとなく、もったいなくない。

 

エコの秘密は、これですか?

 

これ…ではないんです。じゃあ、行きますか!

“エコ”の秘密は、屋上に!

案内してもらうと…。“エコ”の秘密は、屋上に!

 

わ~!何ですか、これ!?

 

太陽の力で、水を温めているんです。

なんと、屋上一面に敷き詰められているのは、1000本のガラス管!

管の中には、集熱板が入っています。ここに地下水を通して、太陽の熱で40℃まで温めているんです!仕上げにガスを使っています。

 

その温まったお水。ちょっと触ってみてください。

 

あったかい!すごい!これ、太陽の熱で温まったんですか?

 

そうです。すごいですよね。

この、太陽の熱でお湯を温める設備は、初代である梅田さんの祖父・清松(せいまつ)さんが、45年前(昭和54年)に導入しました。

オイルショックや、重油の値上げを経験した清松さん。「油が切れたからといって銭湯を休業するわけにもいかない」と、先のことを見据えて考えたのが、太陽熱の利用でした。

設置工事の写真には、清松さんにおんぶされている2歳の頃の梅田さんが写っています。 
梅田さんは、小さなころから、そんな祖父の姿を見てきました。

梅田さん、小さい時は、「屋上で遊べないじゃん!」と思っていましたが、今は、すごく恩恵を受けていて、ガスの使用量を減らすことで、計算によると、毎月10万円以上は節約になっているといいます。 
「うちにはなくてはならないもの」だという梅田さん。 
節約になった分で、お風呂の数を増やすなど、新たに設備投資をし、今も続けられているんです。

 

新しいものに変えるのは簡単なんですけど、当時のままを利用しながら自分で手直ししていって、先代に“ありがとう”の気持ちで、頑張ってやっています。

太陽の熱で温められたお風呂に、いざ入湯

10種類の浴槽で、さまざまな温度や趣向のお湯を楽しめるのも、こちらの銭湯の魅力。

すべてが、太陽の熱で温められたお湯です。  
今回は、露天スペースにある“つぼ湯”に入湯。

ちょっと珍しい「どんぶり」の形。つぼ湯の温度は、42度です。 
ザブーン!とお湯をあふれさせながら入れば、ちょっとだけ贅沢な気分。 
自然の力でゆっくりと温められたお湯で、体の芯から温まる、お風呂です。

梅田さん 
「お風呂は家庭に、ほぼあるような状態なので、いろんな試みをして、いろんなお客さまを呼び起こせて、癒しを届けられたらと思っています。エコも含めて、今後またより良い銭湯づくりをしていきたいと思っています」

 

【編集後記】 
お風呂の数や、新しいサウナ、軟らかいお湯で人気の銭湯ですが、その秘密「太陽熱を使ったエコ銭湯」ということを知らないお客さんもいました。今回驚いたのは、梅田さんの祖父・清松さんが太陽熱の設備を導入した頃は、日本で太陽光などの再生可能エネルギーが注目されはじめたばかりだったということ!「先見の明」、すごいですよね! 
太陽熱でお湯を温め、ガスの使用量を減らすことで、毎月10万円節約となり…年間だと100万円以上節約に。 
その結果、サウナや、露天風呂など、新たな設備投資ができて、お客さんに喜ばれ続けているといるという…。 
初代のお風呂愛・そしてそれを守り続けてきた2代目、3代目の努力。身も心も温まる、“お湯”の話に、胸が熱くなりました。 
 
リポーター 佐藤千佳

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お気に入りの銭湯や温泉など、思い出やエピソードを添えてぜひお寄せください。 
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ひるまえほっと 
2024年2月21日(水)[総合]午前11:30~ 
 

<ご紹介した銭湯> 
『湯どんぶり栄湯』 
住所:東京都台東区日本堤1丁目4-5 
営業時間:平日/土曜 午後2時~午後11時(日曜・祝日は正午から) 
定休日:毎週水曜日

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