ひるまえほっと

  • 2024年5月8日

無料施設で遊んで学ぼう!

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5月、行楽にぴったりの季節!
物価高のいま、少しでもお金をかけずに楽しみたいですよね。
そこで今回は、都内にある、自治体などが運営する公の施設で“無料で楽しめる場所”をご紹介します!

 

江戸川区自然動物園

江戸川区が運営する「江戸川区自然動物園」です。

【案内人】

動物園の飼育員、前田亮輔(まえだ・りょうすけ)さんに案内していただきました。

【レッサーパンダ】

前田さん

うちの動物園で“一番人気”と言っても過言ではない“レッサーパンダ”です!

ことし2月に江戸川区自然動物園にやってきたばかりの2歳のメスのレッサーパンダ“サクユリ”。
本来は夜行性で昼間は寝ていることが多いんですが、この日は、展示場内を活発に探検していました。
サクユリはこの動物園ととても縁が深いんだそうです。

左:ブナ / 右:ユウユウ

 

以前、うちの動物園ではユウユウというメスと、ブナというオスを飼育していたんですけれども、実はその“ブナとユウユウのひ孫”に当たる子です!

去年10月に死んだブナは、当時日本最高齢のオスのレッサーパンダとして人気でした。
多くのファンがさみしがっていました。

 

ユウユウとブナの血縁の子だとご存じなお客様もたくさんいるので、『本当にあの子が来てくれたんだ』という声もすごくたくさん聞きますし、本当にうれしく思いますね。

【江戸川区自然動物園とは?】
江戸川区自然動物園では、約62種類570点の動物を展示しています。

中には、国内では3つの動物園でしか見られない「ブラウンケナガクモザル」や

絶滅危惧種に指定されている「クロツラヘラサギ」など、珍しい動物たちもいます。

江戸川区とゆかりの深い金魚も展示しています。古くから金魚の三大産地の1つとされてきました。

 

江戸川区にお住まいの方でも、金魚の三大産地というのをご存じない方もたくさんいらっしゃるので、やっぱりこういうことを知ってもらうのも、動物園の1つの役割かなと思いますね。

【歴史と無料への思い】
昭和58年5月5日、こどもの日。「自然動物園」は開園しました。
集合住宅などが増え、動物を飼えない状況の中、身近なところで動物たちと触れ合える場所を作ろうと、江戸川区が作りました。
以来、いつでも気軽に動物と親しんでほしいと、41年間無料で運営を続けてきました。

【無料を支える!飼育員さんたちの力】

運営を続けるのに一役買っているのが、園内の至る所にある飼育員さん手作りのアイテムの数々。
撮影スポットも、動物の特徴をまとめたイラストパネルも飼育員さんたちの手作りです。

1人が担う仕事は10役以上。大工仕事にせんてい作業、写真を撮ってブログにアップするのも自分たちで行い、費用をなるべく抑えているんです。

 

人が決して多くない中で、やっぱり「私たちができるところはやっていこう」というのは大いにあるかなって思いますね。

【ここは前田さんの夢を育んだ場所】

1歳のころの前田さん

実は、この無料の動物園に、幼いころから何度も遊びに来ていたことが、前田さんの動物の仕事に就くきっかけの1つとなりました。

 

ここでモルモットを抱っこした経験があるんですけれども、そういった中で、『やっぱり動物が好きだな』『かわいいな』と思いましたね。もう“僕の原点”とも言えるところかもしれません。

【オオアリクイ】

 

僕が飼育している、オオアリクイ。アリを食べるために進化したこの細長い顔とあと細長い舌が特徴です。

丹リポーター

細長い舌。長いんですか?

 

 

長いです。実は、60センチもあると言われています。

わかりやすく紹介するために、前田さんが自作でこんな仕掛けを作りました。
オオアリクイのイラストの口からのびる赤いテープ。60センチもある舌の長さを表現しています。

 

実際に長さをどうにか感じてもらいたいなと思ったので、簡単なものではあるんですけれど、ちょっと再現して作ってみました。

そのほかにも、アリヅカと書かれたこちらの箱も前田さんが作りました。
ここにエサを入れると…。

オオアリクイは立ち上がり、箱に前足をかけて、顔を穴に入れてエサを食べ始めました。
本来、オオアリクイは立ち上がってアリヅカを前足で崩しながら、長い舌を使って、中にいるアリを食べます。
動物園では立ち上がるという行動をする機会がなかったため、少しでもそれに近づけて足の筋肉を鍛えられるように設置しました。お客さんにも本来の立ち上がる姿を見てほしいという思いがあるそうです。

 

お客様にオオアリクイの良さだったり、魅力だったりを、親しみやすくどうにか伝えられないかなというところで、苦手ながら頑張って作ってみました。

【ふれあいコーナー】

前田さんが飼育員になるきっかけになった、思い出の「ふれあいコーナー」。
飼育員さんの解説を聞いて、ヤギやヒツジ、ウサギやモルモット、ニワトリなどの動物たちとふれあうことができます。子どもたちも大喜びです。

一方、私は、実はニワトリが苦手。せっかくなので抱いてみることにしました。

 

わー、温かい。ちょっと仲よくなれたかなって思います。

 

とても上手に持てていると思います。
自分が感じたように、『動物がかわいいな』って思いを持ってもらいたいなと思いますし、やっぱり『動物園が素敵な場所だな』って思ってもらって、『飼育員になりたいな』というような子どもたちが少しでも増えてくれたら、本当にうれしいなと思います。

 

みなさんお待ちしています!ぜひ遊びに来てください!

【訪ねたのは…】
●江戸川区自然動物園
・住所:東京都江戸川区北葛西3丁目2番1号
・電話番号:03-3680-0777(行船公園(ぎょうせんこうえん)サービスセンター)
・開園時間:午前10時~午後4時30分
※土・日・祝休日:午前9時30分から
※11月~2月:午後4時まで
・休園日:毎週月曜日(祝休日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月1日)

※来月23日に「動物園のうらがわ探検」を実施。
ふだん見ることができない動物たちの部屋や調理室、診療室などを飼育員さんたちが案内してくれます。小学生以上であれば、区民に限らずどなたでも抽選で参加できます。(応募期間は、今月15日~25日)
詳しくは、江戸川区自然動物園に電話でお問い合わせください。

 

東京都水の科学館

身近な水について学べる施設。江東区にある、東京都水の科学館です。

アテンダントの北出寛(きたで・ひろし)さんに案内していただきます。

北出さん

ここは東京都水道局の運営するPR施設です。普段みなさんが使っているお水が、どこから来てどこへ行くかを、最新のアミューズメント技術を使って体験していただく、体感型の科学館です。

【水のたびシアター】

まずは、大迫力の映像シアターで、雨粒の1つになった気持ちで「水の大循環」を体感!

【その他の展示】

そのあとは館内をめぐりながら、水が豊かな森で育まれ、浄水場を通って、まちへと流れていく様子を知ることができます。

【水の実験ショー】

毎日15分に1度、水の実験ショーを行っています。

30種類以上の実験の中からランダムに行われるので、何度訪れても新たな発見がありますよ!

1.真空実験 … 真空ポンプの装置を使って、水の驚きの変化を見よう!

 

今から、水が真空状態の中だと、どのように変化するのか?ご覧に入れます。

 

中の空気がどんどん抜かれています。
すると、吹き出ましたね。これ、実は、沸騰しているんです。

沸騰した後、水は白く固まり、凍ってしまうんです!

【解説】

 

気圧が下がると沸点が下がるんです。気圧をずっと下げたので、これぐらいの気温でも沸騰してしまったんですね。
その後また次の変化です。沸騰した時に、水が液体から気体に変わりますよね。これ気化熱と言います。その気化熱によって、水が周りの温度を奪って、0度になって凍ってしまった。沸騰して凍るという、不思議な現象が起こるんです。

2.1円玉の実験 … 1円玉が水に浮く秘密は?

1円玉を平らにして、水面にゆっくり置くと、浮かびます。

 

1円玉をたくさん置くと、どうなるでしょうか?

なんと、近づくんです。

【解説】

 

水の性質の1つ表面張力はお互いを引っ張ろうとする力があるんですね。
だからこうやって近づいていくんです。よく池や沼で、落ち葉やゴミが真ん中に集まってくるのと同じ現象です。

3.ハリネズミの実験 … 水の詰まったポリ袋に鉛筆を刺してみると、どうなるか?

水は漏れません!

【解説】

 

これには、2つの力が働いています。
1つは、摩擦熱。鉛筆を刺した時に摩擦熱が発生し、ポリ袋の素材がキュッと縮まることによって、鉛筆に密着して水が漏れません。
そして2つ目は、水の表面張力です。水が真ん中に向かって丸く集まろうとするので、わずかな隙間からも水が漏れるのを防いでいるんです。

 

鉛筆が刺さった様子がハリネズミに似ていることから『ハリネズミの実験』と呼ばれています。刺さった鉛筆を全部抜くと…。

 

シャワーです。ということでハリネズミの実験でした。

 

おうちで挑戦するときは、濡れてもいい場所でやってみてください!

【アクア・ツアー!地下の給水施設を見学】

都内で見学できるのはここだけという、とっておきの場所に案内していただきました。
エレベーターで向かったのは地下3階。

ここは実際に使われている施設、有明給水所です。
浄水場できれいになった水をここに蓄え、お台場・有明地区の全ての蛇口に水を送っています。

 

このお台場・有明地区の半日分以上の水がここに蓄えられています。

見ることができないポンプの中の水の流れをプロジェクションマッピングで映し出しています。
1分間に送り出せる水の量は、30立方メートル。毎日お風呂を満杯にしたとして、なんと約5か月分の量なんです。

 

常に24時間365日、このポンプは働いているってことですね。

 

まさにその通りです。このお台場・有明地区をこのポンプが支えているということなんですね。

蛇口から、水道水をそのまま飲める国は本当にわずかです。なので、毎日蛇口からのお水を使える、お水を飲めるっていうのは、本当にありがたいことだよというのが、みなさんに伝わればいいなと思います。
水の楽しさ、水の不思議さ、ふだん使っている水の魅力について、みなさんに考えていただけるとうれしいですね。

【訪ねたのは…】
●東京都水の科学館
・住所:東京都江東区有明3丁目1番8号
・電話番号:03-3528-2366
・開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
・休館日:毎週月曜日(休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)

 

東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム

杉並区にあるアニメーションミュージアムでは、アニメ制作を体験できます。
杉並区には多くのアニメ制作関連会社があることから、地場産業としてアニメを知ってもらう目的で、杉並区が作りました。

【アフレコ体験コーナー】

実際に声優の仕事に挑戦できます!
アニメの映像に合わせて、セリフを入れていきます。(1人2役に挑戦しました(笑))

【アニメ制作体験コーナー】

作画の体験もできます。

アニメ制作の基本“写し描き”に挑戦!

6枚のイラストが描きあがりました。

1枚ずつ描いた絵を撮影(コマ撮り)して、再生すると…。

イラストのウサギが動き出しました!

 

大成功!

【訪ねたのは…】
●東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム
・住所:東京都杉並区上荻3-29-5 杉並会館3階
・電話番号:03-3396-1510
・開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
・休館日:毎週月曜日(祝祭日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)

 

【編集後記】
どの施設も、それぞれの体験を通して、その地域の特徴も知ることができました。
また楽しみながら、生物や科学、美術を学ぶこともできました。
ご紹介した以外にも、みなさんの周りにも、こういった施設があるかもしれません。
ぜひ探して、体験してみてください。

リポーター 丹友美

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