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若いうちから!?オーラルフレイル予防法

  • 2024年2月19日

「最近口がよく乾く」「滑舌が悪くなった気がする」
それはもしかしたらオーラルフレイルのサインかもしれません。オーラルフレイルとは、口の機能が弱っている状態です。
高齢者だけの問題でなく、気づかぬうちに若いうちから始まっている!?
自分のお口の状態を知り、思いっきり動かして予防のために今からできることをしましょう!

<教えてくださる方>

歯科医・歯学博士 照山裕子さん
著書に『“食べる力”を落とさない!新しい「歯」のトリセツ』『食事でムセる かみ切れない 口臭が気になる人のための 口の強化書』など

歯や口の不調をセルフチェック!

古谷
アナウンサー

口の機能低下とは?

 

照山さん

口が乾きやすいなどのささいな不調から、かめなくてやわらかいものばかり食べるなど食生活に変化がおき、いずれ食欲がなくなって体力が落ちてしまいます。

実は、体の中で最も老化が早いのが口だと言われているんです。最近は20~30代の若い世代でも硬いものが食べにくいと感じている人は多く、油断できません。

 

口の状態を把握するポイントがこちらの4つ。1つでも当てはまったら要注意です。

 

今からできることは?

 

食事をするのに必要な力は主に4つ。「かむ力」「舌の力」「唾液を出す力」「飲み込む力」これを鍛えればいいのです。

 

ちなみに、口の周りの筋肉はいくつもの表情筋につながっているので、老け顔改善にも役立ちますよ!

照山さん直伝のトレーニングを3つご紹介!

口周りの筋肉と舌を鍛える「パカタ体操」

食べる・飲み込む機能の向上を目的としています。
誤えんを防ぐための代表的なトレーニングです。

 

「パ」は、唇をはじくように発音してください。

 

「カ」は、舌の付け根付近を上あごの奥につけて発音してください。

 

「タ」は、舌先を上の前歯の裏につけて発音してください。

「パパパパパパパパ」「カカカカカカカカカ」「タタタタタタタタ」と、同じ音を8回ずつ順に発音します。唇や舌の筋肉をできるだけ素早く巧みに動かすことを意識するとより効果があります。1日2セットやってみてください。

飲み込む力を強化する!「ごっくんトレーニング」

年齢を重ねるとのどぼとけが上がりにくくなってくるので、そこを鍛えて食べ物の塊を食道に送り込む力を強化します。

1.のどに手を当ててあごを引く。
2.ごくっと飲んだときに出っ張るところを指で上げる。
3.出っ張りを指で上げ続けたままの状態で5秒保つ。
4.おなかから一気に息を吐き出す。
  ※呼吸器疾患のある方は注意

 

5秒間保つのが難しい場合はできる範囲で。1日1セットやってみてください。

かむ力を強化&唾液の分泌を促す「かみかみリズム体操」

グミを使って楽しくかみながらトレーニング。親子で一緒に行うのも効果的です。

1.口の中のグミを左の歯に持っていき、3・3・7拍子のリズムでかむ。
2.右の歯に持っていき、3・3・7拍子のリズムでかむ。
3.左に戻る。
4.飲みこめるまで繰り返す。

 

かむ力が弱っていたり、歯に自信のない人はやわらかいグミを使ってください。1日2回。左から始めたら次は右からと偏りがでないようにしてください。

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