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料理研究家 川上文代さんと行く!千葉・館山 食の魅力を満喫スペシャル

  • 2023年9月20日

千葉県館山市で、クッキング大使として活動する料理研究家の川上文代さん。
川上さんと一緒に、直売所や畑など、旬の食材とそのおいしさの秘訣を探りに行ってきました。
素材の味を存分にいかした絶品料理もご紹介します。

(ひるまえほっと/リポーター 小村弥生)

料理研究家 川上文代さん
生まれも育ちも千葉 館山。
館山市のクッキング大使として、地元の食材を使ったレシピを数多く紹介しています。

●落花生の塩ゆで

<材料>(2人分)
・生落花生(殻付き) … 500g
・水 … 2リットル
・塩 … 大さじ2

<つくり方>
1.落花生は、殻同士こすり洗いして、水の色が透明になるまで何度か洗う。

2.鍋に水と塩を入れて沸かし、(1)を入れて約30分間ゆでる。

3.殻をむいて食べてみて、硬ければ時間を追加してゆでる。

4.そのまま15分間置いて、中まで塩味をしみ込ませてからざるにあける。

川上さん

洗い方が足らないと、水がにごってゆでている落花生が土臭くなるので、しっかりと洗ってください。

●落花生となすのみそ汁

<材料>(2人分)
・生落花生(殻付き) … 20粒分
・なす … 1本
・オクラ … 2本
・だし … 500ml
・みそ … 大さじ1

<つくり方>
1.生落花生は、殻から実を取り出す。6粒は粗みじん切りにする。

2.なすは半月の5mm幅に切り、水にさらしてあくを抜く。オクラは、小口切りにする。

3.鍋にだしと(1)を入れて、ふたをして約15分火を通す。

4.なすを入れて5分煮て、みそを溶き入れ、オクラを加えて火を止める。

 

ピーナツの一部を粗みじん切りにしてだしに加えることで、香りがより広がります。

●あじと梨のタルタル

<材料>(2人分)
・あじ(三枚におろしたもの) … 1匹分
・たまねぎ … 20g
・梨 … 30g
・パプリカ … 20g
・みそ … 小さじ1
・青じそ(みじん切り) … 1枚分
・しょうが(みじん切り) … 小さじ1
・オリーブ油 … 大さじ2
・レモン汁 … 大さじ2
・塩 … 小さじ1/3
・こしょう … 少々
・ベビーリーフ・ミニトマト … 適宜

<つくり方>
1.三枚におろしたあじを、5mm角に切る。たまねぎ、梨、パプリカも5mm角に切る。

2.オリーブ油、レモン汁、塩、こしょうを混ぜ、ドレッシングをつくる。

3.ボウルに、(2)のドレッシング半量と、みそ、しょうが、青じそを入れて混ぜる。(1)とあえる。

4.皿に、型をのせ、(3)を盛り付ける。周りにベビーリーフやミニトマトを飾り、残りのドレッシングをかける。

 

梨のシャキシャキの食感と、あじがよく合います。

●ブロッコリーとひじきのピーナツあえ

<材料>(2人分)
・ブロッコリー … 1/2株
・ひじき … 5g
・しょうゆ … 大さじ1
・いり落花生(ピーナツ) … 10個(20粒)
・砂糖 … 大さじ1と1/2

<つくり方>
1.ブロッコリーは小房に分け、5分ほど水につけて、水分を切る。茎は筋の部分まで切り落とし、5mm幅に切る。ひじきは、洗って20分水につけて戻す。

2.鍋に水と塩を入れて沸かし、茎を入れて2分したら、小房に分けたブロッコリーを2分ゆでる。ざるにあげて、うちわであおいで冷ます。

3.同じ湯で、ひじきを2~3分ゆで、同じようにあおいで冷ます。

4.落花生は殻を取り、薄皮を取る。ピーナツは、ポリ袋に入れて、すりこ木などでたたき潰す。

5.(4)としょうゆと砂糖を混ぜ、ブロッコリーとひじきを加えてあえる。

 

ピーナツペーストやピーナツパウダーを使っても、おいしいです。

●ピーナツみそ焼きおにぎり

<材料>(4個分)
・いり落花生(ピーナツ) … 10個(20粒)

<A>
・みそ … 大さじ1
・しょうゆ … 小さじ1/2
・砂糖 … 小さじ2

・ごはん … 1合分(330g)
・青じそ … 4枚

<つくり方>
1.いり落花生(ピーナツ)は殻を取り、薄皮を取る。ポリ袋に入れて、すりこ木などで叩いて粉々にする。

2.<A>と(1)を混ぜる。

3.おにぎりを4個作り、(2)を両面に塗る。片面に、青じそをはり付ける。

4.フライパンにくっつかないホイルを敷いて、(3)をのせて、中火で両面こんがり焼く。

 

ピーナツみそは、パンにぬったり、野菜につけたり、お酒のあてにも重宝します。

●落花生の収穫体験

この日、落花生の収穫体験をさせて頂いたのは、館山で代々続く農家の安西淳さんの畑です。収穫したのは、通常の落花生の2倍もあるという大きなもの。やわらかく甘みが強いのが特徴の品種「おおまさり」です。

安西淳さん

収穫は9月初旬~10月ごろ。この時期、安西さんの一番の不安は、台風です。
4年前、千葉県に上陸した大型の台風15号では、安西さんの落花生畑も被害を受け、例年の4割ほどしか収穫できなかったと言います。ボランティアや地元の人たちの助けもあり、現在は、以前と同じように作物を収穫できるようになった、安西さん。今後も農業体験などを通してこの土地の魅力を伝えていきたいと話してくれました。

●紹介した施設

新鮮でおいしい館山産の食材を求め、訪ねたのは「“渚の駅”たてやま」です。
魚介類、野菜や果物、落花生もありました。

展望デッキもあり、撮影の日は、海の向こうに富士山も見えました。

◆“渚の駅” たてやま
住所:千葉県館山市館山1564-1
電話:0470-22-3606

 

【編集後記】
館山には、私の通っていた学校の寮があり、幼いころからよく訪れていました。夏休みは2kmの遠泳をしたり、地引網の体験をしたり、思い出を挙げればキリがないほど。慣れ親しんだ場所だと思っていましたが、今回の取材を通して、新たな発見がありました。
その一つが、あの大きな落花生!!塩ゆでするだけでも、とってもおいしいんです。乾燥させて煎(い)った落花生しか食べたことのなかった私にとっては、衝撃的な出来事でした。
そして、その味をいかしたレシピを紹介しようと、試行錯誤してくださった、川上さん。館山産の食材をふんだんに使った、地元愛たっぷりのレシピが完成しました。
旬の落花生を使って、ぜひ、つくってみてください。

リポーター 小村弥生

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